魚焼きグリルの掃除方法を解説!頑固な焦げをかんたんに落とす方法

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おいしい魚焼きを調理するために欠かせないグリルですが、魚焼きグリルは定期的に掃除をしないと頑固な焦げ付きや油汚れが溜まってしまいます。

フライパンや電子レンジ等とは異なり、グリルの中を覗き込まないと、どれだけ汚れているのか確認しづらいため、ついつい掃除がおろそかになってしまうという家庭も多いようです。

しかし、魚焼きグリルに焦げ付きや油汚れを溜めたままにしてしまうと、火災の危険性が高まったり、魚を焼く効率が悪くなったりと様々なデメリットが生じます。そのため魚焼きグリルは、できる限り使用後は毎回掃除を心がけるのが理想的です。

この記事では、魚焼きグリルを掃除したことがないという方や魚焼きグリルに付いてしまった頑固な焦げ付きをどうにか掃除したいという方に向けて、重曹やセスキ炭酸ソーダを用いた簡単な掃除方法を写真付きで紹介します。

セスキ炭酸ソーダは油汚れに強い洗剤で100円ショップでかんたんに入手することができます。また、重曹には研磨効果があるため頑固な焦げ付きの汚れを落とすことができます。

魚焼きグリルは、食器用洗剤をつけて時間をかけて掃除するのではなく、セスキ炭酸ソーダや重曹を使うことで、魚焼きグリルについた頑固な汚れ・焦げ・臭いを一発でキレイに掃除することができます。

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魚焼きグリルを汚れたまま放置している場合のデメリット

まずはじめに、掃除が大変なイメージが強い魚焼きグリルを掃除しないまま放っておくと、どのようなデメリットがあるかを紹介します。(ぜひ、魚焼きグリルを頻繁に掃除する意識が芽生えることを期待しています。)

魚焼きグリルを使用した後にグリル内部に残ってしまう汚れは大きく分けて「焦げ付き」と「油汚れ」になります。

焦げ付きの汚れからは悪臭が出やすく、せっかく新鮮な魚を焼いたのに部屋全体を不快な臭いで充満させてしまうおそれがあります。そして焦げ付きの汚れの厄介な点はとにかく汚れが落ちにくくなるということです。

魚焼きグリル内に焦げ付きの汚れが溜まった状態だと、熱伝導の効率を下げてしまい、調理にかかる時間が長くなる可能性が高まります。また、焦げ付きが邪魔をして熱が均一に広がらず、魚の焼き加減に影響が出ることもあります。魚焼きグリルの掃除を怠って、これらの症状を自覚し始めた頃には焦げ付きが酷くなっているケースが多く、硬化してしまった焦げ付き汚れをかんたんに落とせなくて困った…ということも起こり得ます。

また、油汚れが溜まっていくと危険な火災のリスクが高まります。油が残った状態で新たに魚を焼こうとすると、残った油に炎が引火し、火災に発展するおそれがあるのです。次の映像は製品評価技術基盤機構NITEが公開したグリルの受け皿に溜まった油汚れが原因となって発火した火災の再現映像です。

【動画】汚れたグリル庫内が発火

このように、魚焼きグリル内に油汚れを放置した状態で調理することは死亡事故につながるおそれもあり大変危険です。フライパンを毎回使ったら洗うように、魚焼きグリルも使用後は毎回掃除するのが理想的ですが「毎回は面倒」という方は、最低でも2回使ったら1回はきれいに掃除するように心がけましょう。

魚焼きグリルの掃除に重曹やセスキ炭酸ソーダがオススメな理由

魚焼きグリルの焦げ付いた汚れや油汚れの掃除には重曹やセスキ炭酸ソーダをオススメします。食器用の中性洗剤でも、軽度な汚れであれば落ちないことはありませんが、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うとよりかんたんに掃除することができます。その理由はこれらの洗剤に含まれている成分がアルカリ性であるためです。

魚焼きグリルについた焦げや油汚れは酸性の汚れです。酸性の汚れは中性洗剤を使うよりも、逆の性質であるアルカリ性洗剤を使った方がかんたんに落とすことができます。また、重曹とセスキ炭酸ソーダは無臭・無色の洗剤ですので掃除した後にグリルの中に気になる臭いが残ることもありません。

ただし、アルカリ性の重曹とセスキ炭酸ソーダを使う際には、ゴム手袋などを装着することをオススメします。弱アルカリ性の成分ではあるものの、肌が弱い方にとっては刺激が強く、肌荒れを起こす可能性があります。

また、魚焼きグリルの内部は高さが限られていて狭いので、腕まで覆うゴム手袋を装着したほうが汚れを気にすることなく掃除できるというメリットがあります。

魚焼きグリルを毎回使用した後に洗うのであれば、そこまで汚れは酷くないと考えられるため、他の食器と一緒に中性洗剤で洗っても問題なく汚れが落ちると思いますが、汚れが酷く、固着してしまっている場合には重曹やセスキ炭酸ソーダなど、汚れに適した洗剤を使うと良いでしょう。

重曹やセスキ炭酸ソーダは100円ショップで手軽に購入することができ、コンロや電子レンジなどしつこい汚れが溜まりやすい箇所に汎用的に使えるので、一家に1つは備えておくと便利です。

重曹またはセスキ炭酸ソーダを使った魚焼きグリルの掃除方法を解説

ここからは魚焼きグリルについた汚れを効率よく掃除する方法を紹介していきます。使用する洗剤は重曹でもセスキ炭酸ソーダでもどちらでも大丈夫ですが、特に汚れが頑固な場合には重曹をペースト状にして研磨するような掃除の仕方がオススメです。

魚焼きグリルの網と受け皿の掃除方法

魚を直接乗せる網や、油が垂れる受け皿は焦げ付きや油が溜まりやすい箇所になります。魚焼きグリルの内部に比べるとここの掃除はかんたんに済むことが多いです。

ごみ袋などにお湯を張って網と受け皿と30分ほど浸けておく

まずは下準備として、シンクにごみ袋などにお湯を張り、網と受け皿をその中に浸け置きします。なお、魚焼きグリルの扉の部分は写真の出っ張りを押しながら倒すことで扉と受け皿のステーをかんたんに取り外すことができます。

そして、重曹またはセスキ炭酸ソーダをお湯に少量加えて30分ほど放置しておきます。しつこい油汚れが分解され、スポンジで軽く擦るだけで汚れがかんたんに落ちるはずです。目立つ汚れが落ちたら中性洗剤とスポンジを使って全体をきれいに掃除しましょう。

魚焼きグリルの庫内の掃除方法

魚焼きグリルの掃除で厄介なのは庫内の掃除です。庫内には魚を焼いた時に飛び跳ねた油汚れが隅々に付着し、粘着力の強い汚れとなって残ります。また、焦げ付きの汚れもかんたんに落とすことができません。

何より庫内の掃除は手を入れられるスペースが限られているため、掃除の手間がかかります。腕まで覆えるゴム手袋を装着して自分につく汚れを気にせずに掃除しましょう。

1庫内を水蒸気で温める

庫内に溜まった油汚れや焦げ付きはそのままではなかなか落とすことが難しいため、まずは庫内を水蒸気で温めましょう。沸騰したお湯を魚焼きグリルの受け皿に入れ、グリルの蓋を閉めて10分ほど蒸らします。高温の水蒸気が魚焼きグリル内部に行き届き、汚れを浮かせて柔らかくすることができます。

注意点としては受け皿にお湯を注ぎすぎないこと、出し入れの際にこぼさないようにすることと、魚焼きグリルは運転しない方が良いです。グリルに火をつけて加熱すればより高温になりますが、冷めきらないまま掃除をしてしまうと火傷の恐れがあるからです。

水蒸気であればそこまで高温にはならないため火傷の心配も軽減することができます。

2セスキ炭酸ソーダをキッチンペーパーに馴染ませて庫内に付着させておく

高温の水蒸気の力だけでは汚れを浮かせることはできても、完全に取り除くのは困難です。そこで、酸性の油汚れや焦げ付きに強い、セスキ炭酸ソーダ、または重曹を使います。キッチンペーパーを用意し、セスキ炭酸ソーダをたっぷり馴染ませたら、魚焼きグリルの庫内に貼り付けていきます。ポイントとしてはキッチンペーパーの上からサランラップを被せることで、より汚れに密着させることができます。

注意点として、バーナーや電子部品など、製品によっては直接洗剤や水を塗布することが良くない場合もあるので、特に庫内の上部については気をつけましょう。

キッチンペーパーは概ね30分程度、汚れに付着しておくと汚れを分解して落としやすくする効果が期待できます。

3キッチンペーパーを外して布巾で汚れを拭き取る

30分ほど浸け置きしたらキッチンペーパーを外し、布巾で汚れを拭き取っていきましょう。この時、狭い庫内の中では腕を伸ばすのが大変なことがあるため、割り箸などの先端に布巾を巻き付け、さらにセスキ炭酸ソーダを吹きかけて掃除するのもオススメです。

また、こびりついた焦げ付きが落ちない場合には重曹をお湯に溶かしてペーストにしたものを手袋の先につけて擦るのも効果的です。重曹にはアルカリ性の成分に加えて研磨効果もあるため、頑固な汚れを効果的に落とすことができます。

最後に、洗剤が庫内に残らないように布巾で水拭きをして仕上げましょう。庫内がよく乾いたら掃除しておいた受け皿と網を戻して完了です。

魚焼きグリルの掃除のおすすめの頻度

魚焼きグリルは使う度に掃除することが理想的です。魚を焼いた後は必ず油汚れが生じ、フライパンを使って料理をする時は毎回必ず掃除をしますよね。魚焼きグリルも同じものと考えれば掃除を徹底したほうが清潔に保つことができます。

そうはいっても掃除の手間を考えると、どうしてもサボりがちになってしまうのが魚焼きグリルです。そこで、次のノウハウを日頃から心がけることで、掃除の手間や頻度を軽減することができます。

魚焼きグリルを使う際には網にアルミホイルを使う

魚焼きグリルを使う時に、網に直接魚を乗せると焼き目がしっかりついて見た目が美味しそうな魚焼きが出来上がりますし、焼き加減も熱が全体に均一に行き届いて美味しく仕上がります。一方で、網に直接乗せると網に焦げ付きができたり、受け皿に油が溜まったりと掃除においてはデメリットとなります。

そんなときは、魚焼きグリルの掃除の手間を軽減するために、アルミホイルを使って魚を焼く方法がオススメです。方法は至って単純で、網にアルミホイルを巻き、その上に魚を乗せて焼くだけです。焼き終わった後はアルミホイルを捨てるだけで済むので、毎回の掃除の手間を軽減することができます。

デメリットとしては焼き目がつきにくいことや熱の伝わり方にムラができてしまうことがあげられますが、掃除の手間との天秤にかけて判断すれば良いと思います。

受け皿に片栗粉を入れてグリルを使用する

魚焼きグリルを使う前に、受け皿に水300mlと片栗粉大さじ4杯を入れてよく混ぜ合わせます。この状態で魚を網に乗せて焼くと、受け皿に落ちる油が片栗粉と混ざります。片栗粉が冷え切ると硬いゼリーのような状態になってそのまま捨てることができるため、受け皿を油で汚さずに使うことができるのです。ただし、この方法は前述の網にアルミホイルを敷く方法とは違って、網自体には焦げ付きが残ってしまうので注意が必要です。

魚焼きグリルの掃除でおすすめできないこと

ここまで紹介してきた魚焼きグリルの掃除方法ですが、焦げ付き汚れがひどい場合に金属たわしや焦げとりスポンジで磨く方法が紹介されていることがあります。しかし、こうした用具を使って汚れを落とす方法は次の点において注意が必要です。

  • 金属たわしや焦げとりスポンジで磨くことで、汚れを落とすことはできても魚焼きグリルを傷つけてしまう恐れがある
  • 魚焼きグリルが傷つくとグリル表面に施されたテフロンなどの加工が剥がれ、焦げ付きがより付きやすくなってしまう

【まとめ】魚焼きグリルの掃除はアルカリ性の洗剤を使おう

魚焼きグリルは日本人に馴染みの深い魚焼き料理を手軽に楽しめる一方で、使用後は毎回の掃除が必要です。しかしながら、魚焼きグリルの掃除はフライパンなどの掃除とは違い、手間がかかります。

掃除をせずに放置してしまうとやがてしつこい油汚れや焦げ付き汚れが固着し、魚焼きグリルの性能を落とすことにも繋がりかねません。また、場合によっては火災を引き起こす原因にもなってしまいます。

そのため、魚焼きグリルの掃除は、毎回は難しくとも定期的な掃除が必要です。食器洗い用の中性洗剤を使用するだけではなかなか汚れを落とすことは難しいため、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の洗剤を使って掃除しましょう。

改めて、重曹やセスキ炭酸ソーダを使った魚焼きグリルの掃除方法のまとめです

①魚焼きグリルの網や受け皿、扉はごみ袋にお湯を張り、重曹やセスキ炭酸ソーダを混ぜて30分ほど放置しておく。
②時間が経ったらスポンジなどで軽く擦るだけでかんたんに汚れが落ちる。
③魚焼きグリルの庫内の掃除はまず受け皿に沸騰したお湯を張って扉を閉め、水蒸気の力で汚れを浮かす。
④キッチンペーパーに重曹やセスキ炭酸ソーダを染み込ませたものを庫内に貼り付け、上からサランラップをして30分ほど汚れに馴染ませる。
⑤キッチンペーパーを外したら布巾で汚れを拭き取る。
⑥洗剤が残らないように水拭きで拭き取り、よく乾燥させたら完了。

手間をかけずにキッチン全体をきれいにするならプロに頼むのもアリ

キッチンの掃除は魚焼きグリルだけではなく、コンロや換気扇、電子レンジやシンクなど手間と時間がかかるものばかりです。また、掃除だけではなく育児が大変だったり、仕事が休みの日には自由な時間を楽しみたいという方にとっては精神面でもつらい作業になるかと思います。そんな時はキッチン全体の掃除を定期的にプロに頼むのも手段の一つです。

「おうちにプロ」はキッチンクリーニングのプロの業者を口コミと価格で比較してネットで予約できるサービスです。豊富なクチコミ件数から選ぶことができるので、信頼できる業者を探すのにも苦労しないでしょう。

魚焼きグリルの掃除は、キッチンクリーニングや換気扇クリーニングのオプションとして用意している業者が多いです。

キッチン以外にもエアコンやトイレ、お風呂場の掃除なども依頼することができるので、ぜひ一度お試しください。

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