水回りの頑固な水垢やカビの落とし方

更新日:

水回りの水垢やカビは掃除に時間がかかることも多く、それでも落としきれないと言うこともあります。頑固な汚れを落とすにはある程度の知識が重要で、専用のクリーニング洗剤だけでは取り切れないことも出てしまうのです。

ポイントは、密着性を高めることと、焦って掃除をしないことです。水垢やカビの奥まで成分がいきわたるのはどうしても時間がかかるのです。

逆に時間をおいて掃除をするようにすればそれだけ汚れも落ちやすくなるため、効率よくすすめることができます。

水垢は酸性のものに弱いのが特徴

水垢は水分が蒸発した際に金属や鏡に付着するものと、床などにぬめりとして付着するものがあります。

ですが、そのほとんどがアルカ性です。アルカリ性のものは酸性のもので中和すると落ちやすくなります。

過程にある身近な素材で代表的なものがお酢です。頑固な水垢の汚れもお酢をつけてしばらく時間をおいてからふくと取れやすくなるのです。

もちろん、酸性の洗剤でも落とすことができますが、アルカリ性の洗剤と一緒に使うと危険であるだけでなく、換気にも注意が必要になってきます。

その他にも身近に使える酸性の物の中にレモンがあげられます。レモンの酸味も水垢には有効で、軽い水垢であれば切ったレモンをこすりつけるだけで落ちてしまいます。

頑固な汚れに関しては、レモン果汁などをつけた状態で、ラップなどで密閉するのがポイントです。これで有効水分の気化を防ぐだけでなく、密着性を高めることができるからです。

この状態で数時間置いてから掃除をすると汚れが取れやすくなり、掃除の手間も大幅に削減できるのです。

カビ取りも水垢と原理は一緒

お風呂のタイルの間などにできやすいカビも、落とし方は水垢とほとんど一緒です。

カビの掃除にも酢が効果的で、軽いものでは酢と水を4対1程度に混ぜ合わせたものをスプレーボトルに入れて、カビに吹き付け、歯ブラシや浴槽用のたわしなどでこするだけでも落ちてしまいます。

カビがしつこい物であれば、ラップをしてしばらく放置するのが有効です。

壁にできたカビにスプレーをしてもすぐに重力で垂れてしまうことから、ラップが非常に大きな役割を果たします。

これは専用のカビ落としなどを使っても効果を高めることができますが、手についたり、気化した成分を吸い込んでしまうと害が出てしまう可能性もあるため、マスクをしたうえで換気をしっかり行う等安全に配慮することが重要です。

自然にある素材にこだわるのであればミョウバンや重曹も重要です。こちらも水に溶かして使いますが、重曹は研磨効果が高いため、あまり多用してしまうとお風呂やタイルに傷がついてしまう可能性もあります。

あまりにしつこいカビに限定することや、ゴムパッキンには使う場合は歯ブラシで強くこすらないようにするなど注意も必要になります。

角の部分などラップを張り辛い所に関しては、片栗粉と洗剤を混ぜ和せてペースト状にし、塗りつける方法もあります。

ただし、落とし忘れが無いようにしっかりと洗わないと、片栗粉の成分がカビの原因になってしまうこともあるため注意が必要です。

頑固な汚れは無理に落とそうとせず、専門業者の水回りクリーニングなどの利用を検討してください。

掃除が終わった後の予防もしてワンセット

頑固な汚れを落としても、また同じように水垢やカビが発生してしまうと掃除の手間が増えてしまいます。

そこで、入浴が終わった場合は簡単なお手入れをすることで水垢やカビの防止を行うことが重要です。

水垢とカビを同時に防止するためには、殺菌と乾燥が重要になります。水垢は皮脂や石鹸かすが溜まるとつきやすくなるため、45度以上の熱めのお湯で一度すすぐと取れやすくなります。

これはカビの予防にも効果的です。熱いお湯をかけた後は、今度は冷たい水で冷やします。これは、カビの発生が20度前後の温かい状況で進んでしまうからです。

冷たく冷やされた状況ではカビも生え辛いのです。
最後は水気を十分にとって乾燥させるのがポイントです。理想は水分をふき取ることですが、手間がかかるため換気扇を回してお湯を抜き、乾燥しやすい状況にするだけでも変わってきます。

水垢をつけないことと、カビを生やさないことが、掃除を早くするポイントにもなるのです。

この記事を読んだ方におすすめ

※本ページの内容については、正確な情報を掲載するよう努力しておりますが、情報の完全性、無誤謬性について、当社はいかなる責任も負うものではありません。暮らしのアイディアとして、自己責任のもとでご利用いただけますようお願いいたします。