
ハウスクリーニングのプロ・千坂さんに聞くプロの業者の選び方

RSAJapan インストラクター
千坂 順二
日本清掃技術者協会の会員であり、2022年にRSAJapanハウスクリーニング・石材研磨講師就任。現在は、ナンバーツー株式会社の代表取締役を務めつつ、インストラクターとしても活躍している。
「おうちにプロ」では、より正確で有益な情報をユーザーに届けるために、コラム記事等の監修をハウスクリーニングのプロに行っていただいております。
また、ハウスクリーニングについてより深いお話を聞くために、インタビューも実施させていただきました。
今回は、ナンバーツー株式会社の代表取締役であり、RSAJapanハウスクリーニング・石材研磨講師の千坂順二さんにお話をお聞きしました。
目次
- 【記事作成】おうちにプロ 編集部
- ハウスクリーニングのプロが監修したお掃除や家事の時短アイディアや役立つアイテムをご紹介。毎日の暮らしをちょっと楽しく・ちょっと豊かにする情報を発信中!
ハウスクリーニング業者を選ぶ際にはどのような点に注目すればいいですか?
(千坂さん)
メールや電話等で、利用者の質問や希望に対して、しっかりと受け答えできる業者を選ぶことが第一です。
近年、「アフターフォロー充実!」「安心保証制度!」と謳っていても、いざ施工後になると連絡がつかなくなるといった悪質なケースも増えています。
このようなトラブルを未然に防ぐためには、一度、見積もりを依頼するのがおすすめです。少し手間はかかりますが、サービス前に業者と顔を合わせることで、ある程度人柄がわかったり、質問を投げやすかったりすることがメリットですね。この見積もりの際も質問に対してきちんと受け答えできるのかといった点が見極めポイントだと思います。
また、口コミ評価や価格も重要なチェックポイントです。特に料金には、適正価格をきちんと知ったうえで、あまりかけ離れていない業者を選びましょう。
サービス料金が安すぎる業者では、サービスの”数をこなす”必要があります。そうすると必然的にサービス1件1件の質が低下しやすくなります。高レベルの洗浄をお望みの方は、料金の安さにつられすぎず、”誠実さ”で業者選びをするのがおすすめです。
エアコンクリーニングを依頼するメリットとは何ですか?
(千坂さん)
やっぱり1番は、嫌な臭いがなくなることではないでしょうか。エアコンとカビは切っても切り離せない存在です。そのカビをエアコン内部から綺麗にできるのは、やはりプロによるエアコンクリーニングだと思います。
市販のクリーニンググッズも効果がないわけではないのですが、使い方を間違えると臭いの悪化や水漏れの原因となります。安全かつ徹底的にエアコンを洗浄したい場合や、節目のタイミングでは、プロによるクリーニングを依頼するのがおすすめです。
自力でもできるエアコンを綺麗に保つコツは何ですか?
フィルターのお掃除しかないですね。掃除頻度はできるだけ短く、大体1週間に1回はやるようにしましょう。
食器用洗剤で軽く洗ったり、掃除機で吸い取るだけでもオッケーです。しかし、フィルターが濡れたまま、エアコンに取り付けると故障の原因となるため、完全に乾かしてから取り付けるようにしましょう。
また、自分でできる綺麗に保つコツとして、台所が近いエアコンを使用する際には火を止めた状態で使用するようにすることもポイントです。台所付近のエアコンの場合、エアコンが油を吸い込んでしまい、汚れの原因となってしまうため、なるべく同時に使用することは避けるようにしましょう。
おすすめのハウスクリーニングメニューは何ですか?
キッチンクリーニングや浴室クリーニングですかね。キッチンにはシンク周りの水垢やガス台のコゲなどといった汚れがありますが、素人ではついつい力任せになりがちな部分です。ゴシゴシと力任せにこすることによって、素材が傷む原因となるため、プロに依頼することがおすすめです。
特に、浴室には水垢、皮脂汚れ、カビなどといったように汚れの種類が多く、どれも頑固なものばかりです。これらの汚れはプロでも落としにくいものなので、自分ですべて落とそうとすることはあまりおすすめしません。
また、これらのクリーニングメニューは、Before/Afterの変化がわかりやすいため、効果を実感しやすいという点でもおすすめできます。
依頼する際の注意点は何ですか?
やはり、作業場が片付けられていると助かりますね。通常、作業場にあるものを片付けてからサービスを開始するのですが、多い時はその作業に30分ほどかかってしまうときもあります。そうなると清掃にかけられる時間も減ってしまうので、より高品質のサービスを提供するためにご協力いただけると助かります。
例えば、浴室であればシャンプーや石鹸などといった小物類もあらかじめどこかに片付けておくことがおすすめです。
加えて、貴重品の管理は徹底していただくようにお願いしています。サービス中、もしくはサービス後に余計なトラブルとならないために、この部分は徹底しておく必要があります。清掃作業中は、さまざまな器具を使用したり、作業員が脚立を使用して作業したりします。その中で、お客様の大切なものが破損しないためにあらかじめ自分で管理しておいた方が良いですね。
また、駐車場も確保しておくとスムーズに作業が進みます。私の会社のお客様には、ご自身の車を出していただき、家の前に停めさせていただける方もいらっしゃいます。ご自宅の前に停めさせていただけることで、雨の日でも搬入がスムーズとなり、作業開始までの時間を短縮することが可能です。絶対に駐車場が必要というわけではないのですが、近くに駐車場を用意していただけると助かりますね。
サービス開始前には、気になる汚れや希望、懸念点についてより具体的に業者に伝えるようにしましょう。サービス前にしっかりと伝えることで、「思ってたのと違った」を減らすことができます。
最後に、何かメッセージはありますか?
ハウスクリーニング業者数は年々増加しています。中には、悪質な業者にあたってしまい、トラブルに発展してしまったケースがあるのが現状です。より高品質のサービスを受けるためには、やはり業者選びが重要といえるでしょう。
万が一、清掃場所の素材に傷がついてしまうと、そこに汚れが溜まりやすくなり状況は悪化してしまいます。
汚れを徹底的に落としつつ、かつ素材も傷つけないサービスを提供するためには、高い技術力が必要となります。先ほどお話ししたとおり、満足度の高いサービスを受けるには、知識・実績があり、口コミ評価の高い業者を選ぶのが良いと思います。
※本記事は、記事内で紹介している商品やサービス等について何らかの事項を保証するものではなく、いかなる組織や個人の意見を代表するものでもありません。記事内で紹介している商品やサービスについての詳細につきましては、当該商品やサービスの公式サイト等よりご確認いただきますようお願いいたします。
※記事内で紹介している商品の代金やサービスの代価等の額は一例であり、実際の金額とは異なる場合がございます。
※記事の内容は、記事の執筆ないし更新時点のものであり、現在の情報と異なる場合がございます。