私が過去に施工した中でも1、2を争うレベルで凄まじかったのが、この水アカまみれの扉。
これの何が難しいかというと、まず枠の色が濃い為にごまかしが効かないところ。
よくある白系の枠なら、多少水アカが残ってしまっていても目立たないので綺麗に見えてしまうのですが、素材が濃い色だと水アカ残りがすごく目立ってしまうので、扉に限らず濃い色の浴室は施工する人の腕が非常に問われるものと言えます。
あとは、枠のところに水アカが層になって固まっているので、洗剤をかけたくらいじゃなかなか落ちないところです。
これを落とすにはヘラなどを使って水アカを削っていくのが一般的ではありますが、固い水アカに対抗して固い金属ベラを使う業者さんが多いです。
慣れた職人さんになると絶妙な力加減でキズをつけずに水アカを削っていく人もいるのですが、下手な人がやると容易に傷がつきます。
私も昔は金属ベラを多用していましたし、傷をつけずに仕上げることも可能ですが、今は主にアクリル板を多用しています。
アクリル板にも製造工程によって『キャスト板』と『押出し板』とに分かれるそうなのですが、私はより硬度の高い『キャスト板』をホームセンターで買ってきて、それを使いやすい大きさに切ってヘラとして使用しています。
ホームセンターでよく売られているプラベラなどより硬度が高く、それでいて素材を傷つけるリスクも非常に低いのでとても重宝しています。
4mmくらいの多少厚みのあるものを切って使うのが良いです。
もちろん硬さでは金属ベラに劣りますが、絶妙な力加減がいる金属ベラと比較してアクリル板には素材を(ほぼ)傷つけないという利点があるので、『硬さ×力加減』のかけ算でアクリル板の方が手早く仕上がるケースは多々あります。
これにブラシ・パットなどを洗剤と織り混ぜながらローテーションで水アカを攻めていくと、金属ベラでちまちまやるより早く仕上げることが出来ます。
これを仕上げた時には、お客様にも「こんなに綺麗に出来るものなのか!」と非常に驚かれました。
私自身もあれだけ汚れていたものがピカピカになるととても気持ちがいいです。
これよりもっと凄まじかったのが、同じブラウン系でスライドの3枚扉、更にこれと同じレベルの水アカが黒ずんで固まっているというものでした。
黒ずんだ水アカの何が厄介かと言うと、水アカ本来の成分以外にも色んな成分を取り込んで固まっているせいか、洗剤が非常に効きづらい点です。
しかしそんな厄介な水アカも、傷をつけつつ洗剤を使用することで少しずつ効くようになっていきます。
あとは根気!
この扉を仕上げた時には、お客様はただただ言葉を失って「ほぉ?」「へぇ?」と唸るばかりでした。
苦労が報われた瞬間です。
結局のところ我々掃除屋は、お客様のこんな反応が見たくて頑張っちゃうんです。
なのでこれを見たお客様、浴室クリーニング注文してください!
頑張りますんで
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