玄関ドアリフォームの基本ガイド!ポイントや費用相場、補助金制度を解説

「古い玄関ドアをリフォームしたい」「リフォームで便利にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。実は玄関ドアには耐用年数があり、寿命を迎えると開け閉めがしづらくなったり、鍵の不具合などが生じたりするおそれがあります。

長年使用している玄関ドアは汚れなどで見た目も悪くなるため、耐用年数を超えた場合はリフォームを検討しましょう

本記事は玄関ドアリフォームの基本ガイドとして、リフォームする際のポイントやメリット、費用相場などを詳しく解説します。費用相場や玄関ドアのリフォームで活用できる補助金も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

玄関ドアは、条件を満たせば補助金を活用してお得にリフォームできる場合がありますよ。
この記事でわかること
  • 玄関ドアをリフォームすると、断熱効果や採光性を高めたり、防犯を強化したりできる
  • ・玄関ドアを選ぶ際は、外壁とのバランスを重視して、理想の雰囲気に合った素材から選ぶことが大切
  • ・耐久性やセキュリティ性、断熱性などが優れたものの中から、デザイン性が優れたものを選ぶのがおすすめ
  • ・工事の依頼前にサイズや開き方を慎重に確認し、デザインだけでドアを選ばないようにする
  • ・各自治体や国の補助金を活用すれば、費用を抑えたうえで玄関リフォームを行うことが可能

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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玄関ドアのリフォームはどこに依頼できる?

玄関ドアのリフォームは、主に次の3つの依頼先があります。

・ホームセンター
・リフォーム会社
・地域密着型の工務店

ホームセンター

ホームセンターでは、リフォームに必要な工具や材料などが幅広く販売されていますが、一部の店舗ではリフォームを依頼することも可能です。ホームセンターであれば依頼する敷居も低いと感じる方も多く、気軽に相談しやすい点がメリットといえます。


日頃のショッピングのついでに玄関ドアも確認して、そのままリフォームを依頼することもできます。

リフォーム工事はホームセンターが直接行うのではなく、下請け業者が代行するのが一般的です。基本的にリフォーム業者は選べないことが多いため、技術力に差が生じる可能性がある点がデメリットといえます。

また、ホームセンターで展開している玄関ドア以外の選択肢がなかったり、細かな要望などのリクエストができなかったりする可能性もあるため、依頼前にどの程度柔軟に対応してもらえるかを確認しましょう。

どのような業者がリフォームに対応するのか、追加費用がかかる場合があるのかなどもチェックしておくのがおすすめですよ。

リフォーム会社

リフォーム会社は、リフォーム工事を専門とする会社です。リフォームに関する知識が豊富なため、現状の悩みに対してさまざまな解決策を提示してもらいながらリフォームを進められます


玄関ドア以外にもリフォームを考えている箇所があれば、あわせて相談してまとめて依頼できる点もメリットです。

取り扱っている玄関ドアの種類も豊富なことが多く、理想どおりの玄関ドアを選べる可能性があります。ただし、リフォーム会社が直接工事を行うことは少なく、下請け業者に工事を依頼するケースが一般的です。

また、費用が高い傾向があるため、あらかじめ予算が決まっている場合は依頼が難しいこともあるでしょう。見積もりは無料で対応してもらえるところもあるので、まずは必ず見積もりを依頼して具体的な費用を確認してみてください。

費用はリフォーム会社によって異なるため、1社だけではなく複数社で見積もりを依頼することが大切ですよ。

地域密着型の工務店

玄関ドアのリフォームは、地元にある地域密着型の工務店に依頼することもできます。地元に根付いたサービスを提供しており、基本的にはすぐに工事を始めてもらえる場合が多いです。

そのため、今すぐに玄関ドアをリフォームしたい場合や、自分で施工業社を選びたい場合などにおすすめです。


地域密着型の工務店は、リフォーム工事の費用が安い傾向がある点もメリットの一つです。

ただし、具体的な費用は工務店ごとに大きく異なります。

基本料金が安い場合でも、現地の状況や玄関ドアの種類などで費用が高くなる可能性があるため、地域密着型の工務店に依頼する場合も見積もりを忘れず依頼しましょう。

地域密着型のため、リフォーム後に気になることがあっても改めて相談しやすい点もうれしいですね。

玄関ドアをリフォームするメリット

玄関ドアをリフォームすると、次のようなメリットを得られます。

・断熱効果を高められる
・防犯を強化できる
・採光性をアップできる
・風通しが良くなる
・使いやすくなる

断熱効果を高められる

古い玄関ドアを使用している方の中には、「きちんとドアを閉めているのに寒い」「外の熱気が室内でも感じられる」などのトラブルでお困りの方も多いのではないでしょうか。

古い玄関ドアは断熱性や機密性が低いものが多く、十分な断熱効果が期待できない場合があります。しかし、リフォームによって断熱性能が高い玄関ドアに交換すれば、断熱効果をしっかりと高めることが可能です。


断熱効果が高まれば、必要以上に冷暖房器具を使用する必要がないため、光熱費の削減にもつながります。

玄関ドアがしっかりと断熱されると、廊下や居室、階段などで極端な暑さや冷えを感じることも少なくなるでしょう。省エネにもつなげられるため、地球環境の保全にも貢献できます。

寒さでお困りの場合は、玄関ドアのリフォームで大幅に改善される可能性がありますよ。

防犯を強化できる

古い玄関ドアは、簡単にピッキングをされて強盗の被害を受ける可能性があります。しかし、最新の玄関ドアは防犯性能が高いものが多く、安心感を持って暮らせるようになる点がメリットです。


最新の玄関ドアは、ディンプルキーの採用などでピッキング対策が施されています。

従来の鍵はギザギザとした形状で、同じ形を再現すれば容易にピッキングが行えます。しかし、ディンプルキーには複数の凹みがあり、鍵穴の中にあるピンと鍵の凹みが完全に一致しなければ鍵は開けられません。

ディンプルキーは従来の鍵に比べて、非常に防犯性が高い仕様といえます。

ほかにも、ドアの外側からサムターンを回して不正に解錠する「サムターン回し」の対策が施されているものも多く、さまざまな犯罪から自宅を守ってくれるでしょう。

防犯面が心配な場合は、幅広い防犯対策が施された玄関ドアを選んでみてくださいね。

採光性をアップできる

古い玄関ドアは、窓がついていないものが多いです。窓がついていないと日光が差し込まず、玄関が常に暗い状態になってしまいます。

しかし、近年の玄関ドアには窓がついているものが多いため、リフォームによって日中の採光性をアップすることが可能です。


窓がある玄関ドアはデザイン性が高いものも多いため、見た目にこだわってリフォームすることもできます。

採光性がアップすれば、日中に玄関の照明をつける必要がなくなります。節電につながるうえに、光熱費も削減できる可能性があるでしょう。

また、日光が差し込まない玄関はじめっとしていることが多く、季節や状況によってはカビが生えやすくなるおそれがあります。しかし、採光性をアップできればじめっとすることはなくなるため、カビの予防にもつながります。

日光が差し込むことで、玄関の雰囲気も明るくできますよ。

風通しが良くなる

玄関のスペースには基本的に開閉できる窓が設置されていないため、風通しが悪くなりがちです。空気の流れが悪くなるため、嫌な臭いがこもったり湿気がこもったりするおそれがあるでしょう。

しかし、ドアを閉めたまま風通しを良くできるタイプの玄関ドアにリフォームすれば、防犯性は維持したまま風通しを良くすることが可能です。


たとえば、採風できる格子がついたタイプの玄関ドアであれば、鍵は閉めたまましっかりと換気できます。

基本的には網戸がついているため、採風部分から虫が侵入することもないでしょう。

また、採風部分には手は差し込めない構造になっているため、外から鍵を開けられてしまう心配もありません。

玄関のじめっとした雰囲気が苦手な方は、風通しが良いタイプの玄関ドアを選んでみてくださいね。

使いやすくなる

現状の玄関ドアに不満があり、使いづらいと感じる場合は玄関ドアのリフォームがおすすめです。

たとえば、車椅子を使用している家庭の玄関ドアが開き戸の場合、ベビーカーを出し入れする際に玄関ドアが閉まらないように押さえておかなければなりません。しかし、引き戸タイプにリフォームすれば、よりスムーズに出入りができるようになります


ほかにも、軽量でドアハンドルも握りやすいタイプであれば、力が比較的弱い小さな子どもや高齢者の方も開け閉めがしやすくなる点がメリットです。

また、最新の玄関ドアにはスマートフォンやカードキーなどを使って、かざすだけで鍵を開閉できるものあります。

このような玄関ドアにリフォームすれば、買い物帰りや仕事帰りで両手が塞がっているときも、スムーズにドアを開けられるようになります。

使いづらいと感じる玄関ドアはストレスが溜まっていくため、早い段階でリフォームするのがおすすめですよ。

玄関ドアのリフォームのポイント

玄関ドアのリフォームを失敗しないためにも、次のポイントをチェックしましょう。

・外壁とのバランスを重視する
・理想の雰囲気に合わせて素材を選択する

外壁とのバランスを重視する

玄関ドアは、外壁とのバランスも重視しながら選ぶことが大切です。玄関ドアが外壁に違和感なく馴染み、建物全体が調和するのが理想です。


たとえば、同系色やグラデーションカラーなどでまとめられていれば、おしゃれで洗練された雰囲気を与えられます。

しかし、色味がバラバラだったり統一感がなかったりすると、見た目の印象が悪くなってしまいます。色によって雰囲気が大きく変わるため、印象を大きく変えたい場合は玄関ドアだけではなく外壁もあわせたリフォームを検討すると良いでしょう。

同系色でも色味によってはメリハリがない印象を与えてしまう場合があるため、アクセントとなるカラーを取り入れるのもおすすめです。

アクセントカラーは、選び方に失敗すると意図しない印象を与える可能性があるので、リフォーム業者と相談しながら決めるのがおすすめですよ。

理想の雰囲気に合わせて素材を選択する

基本的に、玄関ドアの素材は「木製」と「金属製」の2種類です。それぞれの素材によって人へ与える印象は異なるため、理想の雰囲気に合わせて素材を選ぶようにしましょう。


たとえば、木製であれば落ち着いた温かな印象を、金属製であればスタイリッシュな印象を与えられます。

木製は断熱性が高く、自然な素材を使っているため独自の温かな雰囲気があります。しかし、玄関ドアは常に雨風にさらされるため、自然素材の木製は劣化しやすい点に注意が必要です。

金属製は耐久性や耐火性などがあり、デザインシートを貼ると木目調にすることもできます。しかし、木製に比べると断熱性が低いため、価格が高くなりがちな断熱性能が高いドアを選ぶ必要があります。

それぞれのメリット・デメリットは異なるため、自分が希望する雰囲気に合った素材を選んでくださいね。

玄関ドアの選び方

玄関ドアに特にこだわりがない場合は、次の方法から選ぶのがおすすめです。

・窓の種類で選ぶ
・ライフスタイルに合わせて選ぶ
・断熱性・耐久性から選ぶ
・デザインで選ぶ
・セキュリティ性で選ぶ

窓の種類で選ぶ

窓がついている玄関ドアは、日光が差し込むため玄関の雰囲気を明るくできます。玄関ドアの窓はデザインが幅広いため、自分の希望にあったものを選びましょう。


玄関ドアごとに、窓がついている位置や窓の形状などが大きく異なります。

また、窓が開閉できるタイプであれば、採光性をアップさせるだけではなく風通しをよくすることも可能です。玄関の暗い雰囲気をなくせるうえに、空気を入れ替えてきれいな状態を維持できるでしょう。

窓を割って自宅に侵入されることを防ぐために、窓にも防犯対策が施されている玄関ドアを選ぶのがおすすめですよ。

ライフスタイルに合わせて選ぶ

日々のライフスタイルや家族構成などから、使いやすい玄関ドアを選ぶのもおすすめです。

たとえば、日常的にベビーカーや車椅子を使用したり、荷物を台車などで運んだりすることが多い場合は、開き戸ではなく引き戸を選ぶとドアを押さえる手間がかかりません


引き戸タイプの玄関ドアは、多くのバリアフリー住宅で採用されています。

ただし、デザインは開き戸タイプの方が優れているものが多いため、ライフスタイルに影響がないのであれば開き戸タイプを選ぶのもおすすめです。

実際の使用シーンを想定したり、現状不満を抱えている点などを洗い出したりして、開き方や機能性を確認しつつ選んでみてください。

断熱性・耐久性から選ぶ

玄関ドアは、直接屋外に面しているため、断熱性が低いものであれば冷気が室内に侵入するおそれがあります。また、古い玄関ドアで建て付けが悪い場合は、隙間風が入ってくることもあるでしょう。

しかし、断熱性に優れたタイプを選べば隙間風は発生しないうえに、暖房器具の使用も控えられるため省エネや光熱費の削減につながる可能性があります


頻繁にリフォームするものではない玄関ドアは、耐久性の高さも確認して選びましょう。

特に耐久性に優れているのが、金属製やステンレス製などの玄関ドアです。無機質なイメージがありますが、デザインシートを貼れば雰囲気を大きく変えることもできます。

また、金属製の玄関ドアは耐火性もあるため、万が一火災が発生した際も被害を抑えられる可能性もあるでしょう。

断熱性・耐久性が優れたものがわからなければ、リフォーム業者に相談して性能についても説明を受けてみてくださいね。

デザインで選ぶ

玄関ドアは、家の中でも特に多くの人が目にする場所です。そのため、できるだけこだわった玄関ドアにしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

デザインが優れた玄関ドアを選べば、玄関を自分の希望にあった雰囲気に仕上げることが可能です。


たとえば、スタイリッシュに仕上げたい場合は金属製の無地のドアを選ぶのがおすすめです。

ただし、外壁とのバランスが悪いと玄関ドアだけ浮いてしまう可能性があります。外壁をリフォームしない場合は、外壁の色味や雰囲気にあわせて玄関ドアを選ぶのが良いでしょう。

万が一理想とするデザインの玄関ドアが馴染まない場合、色味や素材を変更するとうまく調和する可能性があります。

雰囲気を一新したい場合は、外壁ごとまとめてリフォームするのがおすすめですよ。

セキュリティ性で選ぶ

玄関ドアは、セキュリティ性が高いものを選ぶことが重要です。セキュリティ性が低い玄関ドアを採用すると、強盗や空き巣などの被害を受ける可能性があります。

そのため、ディンプルキーを採用していたり、サムターン回し対策が施されていたりするものを選びましょう


素材も重要なポイントです。防犯性を高めたい場合は、頑丈な金属製を選ぶのがおすすめです。

また、窓がついている場合は耐久性の高いガラスが使用されているかを確認しましょう。玄関ドアの窓を割って強盗犯が侵入するケースもあるため、簡単には割られないガラスを採用した玄関ドアを選んでみてください。

玄関ドアリフォームの注意点

玄関ドアをリフォームする場合、次の点に注意しましょう。

・サイズや開き方を慎重に検討する
・デザインだけを重視しすぎない

サイズや開き方を慎重に検討する

外壁を壊す工事をしない場合、基本的には既存のドアと同じ大きさのものを選ぶ必要があります。「サイズが大きすぎる/小さすぎる」という事態を防ぐためにも、あらかじめサイズを測ってから発注しましょう


特に気をつけたいのが開き方です。右開きと左開き、外開きと内開きをよく確認せず工事をすると、失敗してしまう可能性があります。

サイズや開き方を間違えた場合、新しいドアを購入したり工事をやり直したりしなければならないため、余計に費用がかさんでしまいます。工期も伸びてしまうため、必ずサイズや開き方を慎重に検討したうえで工事を依頼しましょう。

図面だけで判断すると誤る可能性があるので、実際の玄関のサイズも確認してくださいね。

デザインだけを重視しすぎない

玄関ドアのリフォームでデザインだけを重視してしまうと、断熱性やセキュリティ性、耐久性などが弱いものを選んでしまうおそれがあります。たとえデザインが良いものでも、ほかの面で気になる点がある場合は保留にして、ほかのドアと比較するようにしましょう。


例として、窓がついている玄関ドアはおしゃれな印象を与えられますが、窓自体に防犯対策が施されていなければ、簡単に割られて不審者の侵入を許してしまう可能性があります。

最近ではデザイン性と機能性のバランスが取れた玄関ドアも多数販売されているため、機能性が高いものの中からデザインが良いものを選ぶと良いでしょう。

玄関ドアは、機能性の高さを重視して選んでみてくださいね。

玄関ドアのリフォームにかかる費用相場

玄関ドアのリフォームにかかる費用は、ドアの種類や工法によって大きく異なります。予算を組んでおくためにも、あらかじめ費用相場を確認しておきましょう。

玄関ドアの種類別の費用相場

玄関ドアの形状は、「開き戸」と「引き戸」の2種類があり、それぞれ費用相場が異なります。

開き戸

開き戸は、前後に開閉するタイプの玄関ドアです。

ドア1枚のみのタイプや、小さな扉と大きな扉が2枚セットになった親子ドアタイプなどがあり、それぞれの種類ごとの費用相場は次のとおりです。

玄関ドアの種類 費用相場
一般的な片開き戸 10〜30万円程度
親子ドア 20〜40万円程度
両開きドア 40~60万円程度

上記の金額は、あくまで玄関ドア本体の費用相場です。リフォームを依頼する場合は、別途工事費として10~15万円程度の費用が発生します

自分が希望するドアはどの程度の価格かを把握したうえで、リフォームの予算を組むと良いでしょう。

引き戸

引き戸は、ドアの下にレールが敷かれており左右にスライドして使用する玄関ドアです。左右関係なくどちらにも移動できるタイプや、片開きタイプなどさまざまな種類があります。

それぞれの費用相場は次のとおりです。

玄関ドアの種類 費用相場
引き違い扉(左右どちらにもスライド可能) 7〜30万円程度
片引き扉 6〜30万円程度

上記の本体価格とは別に、工事費用として10~30万円程度の費用がかかります

リフォームにあわせて間口を変更する場合、工事費用は高くなりがちな点に注意しましょう。

工法別の費用相場

玄関ドアのリフォームは、ドアの種類だけではなく工法によっても費用が変動します。主に次の3つの工法があるため、それぞれの費用相場を詳しく見ていきましょう。

  • 玄関ドアの交換のみ

  • カバー工法

  • はつり工法

玄関ドアの交換のみ

玄関ドアのみを交換する場合、古いドアを撤去して新しいドアを取り付けるというシンプルな作業のみとなるため、費用は安く抑えられます。

具体的な費用相場は次のとおりです。

費用の内訳 相場
玄関ドア本体価格 10〜60万円程度
工事費用 5〜10万円程度

基本的には、玄関ドアの本体価格の方が工事費用よりも高くなりがちです。単純な作業である分、工事費用は安く済む場合が多いでしょう。

しかし、玄関ドアのみを交換する場合は、現在の玄関ドアと同じサイズのものしか選択肢がないため、希望にあったものを選べない可能性がある点に注意が必要です。

もし間口を変更する場合は、工事費用はより高くなります。

カバー工法

カバー工法とは、今の玄関ドアの枠に新しい玄関ドアの枠を被せてドアを取り付ける工法です。ドア枠の撤去が必要ないため、工事費用を安く抑えられる傾向があります。

具体的な費用の内訳は次のとおりです。

費用の内訳 相場
玄関ドア本体価格 10〜60万円程度
工事費用 10〜15万円程度

基本的には1日で作業が完了し、コストを抑えつつ短期間で工事を終えられます。壁を壊す作業もないため、騒音が発生する心配もありません。

ただし、現在の玄関ドアのサイズと新しい玄関ドアのサイズが異なる場合、工事ができない可能性もあるため事前の打ち合わせが必要です。

はつり工法

はつり工法とは、外壁を壊しながら既存の玄関ドアの枠を外し、新しい枠を設置したうえでドアを設置する工法です。一般的な工法として従来から行われており、ほかの工法と比べると比較的大規模な工事となります。

はつり工法の費用相場は、次のとおりです。

費用の内訳 相場
玄関ドア本体価格 10〜60万円程度
ドア枠やドア本体の撤去 2〜3万円程度
ドア枠の取り付け 5万円程度
ドア枠コーキング 2万円程度

工事が大掛かりとなる場合が多いため、その分工事費用も高くなりがちです。また、ほかの工法に比べると工期もやや長いので、防犯面に気をつけながらリフォームを行う必要があります。

はつり工法の場合は、具体的な工事完了予定日を必ず確認しておいてくださいね。

玄関ドアリフォームの補助金一覧

玄関ドアのリフォームには、高額な費用が発生します。良い玄関ドアを見つけても、予算を超えてしまい選びづらいこともあるでしょう。

しかし、玄関ドアのリフォームはさまざまな補助金を活用できるため、条件を満たしているものがあれば積極的に活用することをおすすめします。主な補助金の例は次のとおりです。

補助金名

主な条件 金額
先進的窓リノベ2025事業 ・窓リノベ事業者と工事請負契約を締結して工事をすること
・窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること など

【戸建住宅・低層集合住宅】
カバー工法:58,000〜220,000円
はつり工法:62,000〜266,000円

【中高層集合住宅】
カバー工法:46,000〜183,000円
はつり工法:62,000〜266,000円

子育てグリーン住宅支援事業 ・グリーン住宅支援事業者と工事請負契約等を締結して工事をすること
・リフォームする住宅の所有者等であること など
43,000円〜49,000円
各自治体の補助金・助成金 ・各自治体が定める条件による 各自治体が定める補助額による

参照元:先進的窓リノベ2025事業
参照元:子育てグリーン住宅支援事業

リフォーム工事に補助金を活用する場合は、基本的には「先進的窓リノベ事業」「子育てグリーン住宅支援事業」の2種類がおすすめです。

どちらも玄関ドアのリフォームは補助金の対象となるうえに、玄関ドア以外の幅広い箇所のリフォーム工事も補助の対象となります


補助金の活用をきっかけに、玄関ドア以外の箇所もリフォーム工事するのもおすすめです。

また、玄関ドアのリフォームに補助金を交付している自治体もあるため、お住まいの自治体で制度がないかを確認しましょう。たとえほかの補助金が対象外でも、自治体の補助金が活用できる場合があります。

なお、それぞれの補助金には条件が設けられているため、リフォーム工事を手配する前に条件に当てはまるかの確認が必須です。

補助金を活用して、より性能の良い玄関ドアを選ぶのも良いですね。

玄関ドアのリフォームに関するよくある質問

Q

自分で玄関ドアはリフォームできる?

A

経験や知識、スキルなどがあれば、自分で玄関ドアをリフォームすることも可能です。ただし、サイズが合わない玄関ドアを選んでしまったり、玄関周辺を傷つけてしまったりするおそれがあるため、基本的にはプロの業者に依頼することをおすすめします。なお、自分でリフォームする場合には、補助金が活用できないことが多いため注意しましょう。



Q

玄関ドアのリフォームは1日で終わる?

A

カバー工法であれば、基本的には1日で工事を終わらせることが可能です。急いで玄関ドアをリフォームしたい場合は、カバー工法で依頼しましょう。外壁を壊す必要があるはつり工法では、一般的には約5日程度の期間がかかります。



Q

引き戸から開き戸にリフォームできる?

A

引き戸から開き戸にリフォームすることは可能です。開き戸から引き戸にリフォームすることもできます。ただし、それぞれのドアのサイズは異なるケースが多く、場合によっては必要な間口を確保するために工事費用がかさんでしまうおそれがある点に注意が必要です。



玄関ドアのリフォームで快適性をアップしよう

玄関ドアには耐用年数があるため、劣化すると防犯性能が低下したり、鍵に不具合が生じたりするおそれがあります。長年同じ玄関ドアを使用している場合は、壊れてしまう前にリフォームを検討しましょう

リフォームは、ホームセンターやリフォームの専門会社、地域密着型の工務店などに依頼できます。玄関ドアはセキュリティ性や断熱性、耐久性などが高いものを選ぶことが重要で、性能が高いものの中からデザイン性が良いものを選択するのがおすすめです。

外壁とのバランスを重視し、理想の雰囲気に合った素材を選べば、希望どおりのリフォームが実現できるでしょう。

リフォーム工事を依頼する際は、必ず複数の業者で見積もりを取って、予算内に収まるところを選んでくださいね。

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