素材別のソファの洗い方!汚れの原因や対処法、普段のお手入れ方法まで紹介

ソファは自宅で快適に過ごすために欠かせない家具のひとつですが、長年使用することでホコリや汗、食べこぼしなどで汚れが蓄積されていきます。長年掃除しなければシミが生じやすいほか、嫌な臭いがする可能性もあるため、目立つ汚れがある場合は早めに洗うのがおすすめです。

しかし「ソファの洗い方がわからない」「洗剤は使用できるの?」など、掃除に関するさまざまなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、素材・シミの種類別にソファの洗い方と使用できる洗剤、汚れがきれいに落ちない場合の対処法などを詳しく解説します。日頃のソファの汚れを防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

汚れをあらかじめ予防することで、きれいな状態でソファを長い間使用できるようになりますよ。
この記事でわかること
  • ・ソファはきれいに見えても汚れが付着している可能性が高いため、定期的な掃除が必要

  • ・ソファを洗う際は、布製と合皮は基本的に中性洗剤、本革は専用のクリーナーを使用するのがおすすめ

  • ・洗い方は、ぬるま湯に溶かした洗剤を布に含ませて、やさしく叩いて汚れを落とすのが基本

  • ・普段から掃除機やコロコロを使ってこまめに汚れを取り除いていれば、掃除の頻度を減らすことが可能

  • ・汚れ防止には、防水スプレーやソファカバーの使用が効果的

  • ・汚れを落とせない場合は、プロによるソファクリーニングの利用がおすすめ

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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ソファが汚れる主な原因

ソファは、一見きれいに見えてもさまざまな汚れが蓄積されている可能性が高いです。特によく付着しやすい汚れは、次のとおりです。

・汗や皮脂
・食べこぼしや飲みこぼし
・ホコリやハウスダスト
・落書き
・ペット

汗や皮脂

ソファが汚れる原因として多いのが、人の汗や皮脂の付着です。日常的に座ったり寝転んだりすることで、体から分泌される汗や皮脂がソファの生地に染み込み、少しずつ蓄積されていきます。


特に布製のソファは繊維の奥にまで汗や皮脂汚れが入り込みやすく、時間が経つと変色や黒ずみ、嫌な臭いの原因となることがあります。

また、夏場や湿度が高い梅雨の時期は汗の量も増えるため、より汗や皮脂が付着しやすいといえるでしょう。これらの汚れを放置すると、雑菌やカビの繁殖につながるおそれれもあるため、定期的なソファ表面の拭き取りやカバーの洗濯などが大切です。

特に、汗を大量にかいた日にお風呂に入らないままソファに座ったり寝転んだりすると、通常時に比べてより汗や皮脂などの汚れが付着しやすいでしょう。

家族の人数が多い場合もソファに対する皮脂や汗の影響が思った以上に大きく、気づかないうちに劣化が進行してしまうこともあるので注意しましょう。

食べこぼしや飲みこぼし

日常生活の中で、飲み物や食べ物などをソファの上で摂ることも多いでしょう。このときに食べこぼしや飲みこぼしが発生しやすく、ソファを汚す大きな原因のひとつとなります。


特にジュースやコーヒー、アルコール類などの液体はシミになりやすく、すぐに拭き取らなければ生地に染み込んで落としづらくなる点に注意が必要です。

また、ソースや油分を含む食べ物は皮脂汚れと同様に酸化して、ソファの変色や嫌な臭いの原因となります。ほかにも、小さなパンくずやお菓子の破片などは、クッションの隙間に入り込んで掃除機では取り切れず、ダニや害虫の餌となる可能性もあるでしょう。

このように、食べこぼしや飲みこぼしは素材を傷めたり風合いを損ねたりするため、ソファのこまめな拭き取りと掃除機がけ、必要に応じた部分洗いが大切です。

防水スプレーやカバーの活用も、有効な対策といえますね。

ホコリやハウスダスト

ソファには、目には見えにくいホコリやハウスダストなども付着しています。室内で舞っているホコリは時間とともにソファの表面やクッションの隙間に溜まりやすく、放置するとダニやカビの繁殖を招くおそれがあります。


特に、布張りのソファは繊維の奥まで微細なホコリが入り込むため、表面を見ただけでは汚れに気付きにくい点に注意しましょう。

さらにペットや人間のフケ、衣服から落ちた繊維のクズなども蓄積されるため、アレルギー体質の方にとっては症状を悪化させる原因にもなり得ます。

そのため、定期的に掃除機で吸い取ったり、湿らせた布で表面を拭き取ったりして、ホコリを溜めない工夫を行いましょう。

空気清浄機の設置やこまめな換気も、室内のホコリの量を減らすことにつながりますよ。

落書き

ソファへの落書きも、汚れの原因のひとつです。特に小さな子どもがいる家庭では、落書きによってソファの汚れが蓄積されやすいといえます。


油性ペンやクレヨン、ボールペンなどで書かれた落書きは、素材によっては簡単に落とすことが難しく、無理にこすると生地を傷めるおそれがあります。

インクが染み込むと繊維の奥まで色素が浸透して、変色やシミとして残ることがあるため注意しなければなりません。小さな子どもがいる家庭では、防止策としてカバーをかけたり、ソファ周辺に筆記具を置いたりしないといった工夫が求められます。

落書き自体を防ぐことで、ソファの見た目や清潔さを長持ちさせることが可能ですよ。

ペット

ペットを飼っている家庭では、ペット由来の汚れも原因のひとつです。特に犬や猫を飼っている場合、抜け毛やフケ、足の汚れなどがソファに付着しやすくなります。


また、マーキングや粗相といった排泄トラブルも発生する可能性があり、これらの問題が繰り返されると臭いの原因となるほか、衛生的にも問題が生じるため注意が必要です。

ほかにも、爪でひっかいたり噛んだりして生地を傷めることも多く、修復が困難になるケースもあります。ペットの習性や行動範囲などを把握して、ソファには専用のカバーをかける、こまめに毛を取り除く、爪を定期的に切るといった対策が欠かせません。

ペットの体を清潔に保つことも、ソファの汚れを防ぐための重要なポイントです。

ソファの汚れはすぐに洗い落とすことが大切

ソファの汚れは、発見した時点ですぐに洗い落とすことが大切です。なぜなら、時間が経過すると汚れが繊維の奥まで染み込んでしまい、落としにくくなってしまうためです。

特に布製のソファは、汗や皮脂、食べこぼしや飲み物などの汚れが染み込みやすく、放置すると変色やカビ、嫌な臭いや黒ずみの原因にもなります。


ほかにも革製のソファも例外ではなく、汚れによって表面のコーティングが劣化しやすくなるため、早めの対処が欠かせません。

汚れを発見した場合は、まずは乾いた布やティッシュなどで汚れを押さえて、余分な水分や油分を吸い取ることが大切です。ゴシゴシとこすると汚れが広がったり、生地を傷めたりするおそれがあるため、やさしく押さえるようにしましょう。

そのあとに、汚れの種類に合った洗浄方法を選びます。洗浄後は水分をしっかりと拭き取り、完全に乾燥させてカビの繁殖を防止しましょう。

ソファの清潔さを保つためには、汚れを見つけた際の早めの処理が何よりも大切といえますよ。

ソファの素材ごとに使用する洗剤は異なる

ソファを洗う際に使用する洗剤は素材によって最適な種類が異なるため、素材ごとに適切な洗剤を選ぶことが大切です。主な素材ごとに適した洗剤は、次のとおりです。

  • 布製のソファ:中性洗剤や重曹
  • 合皮:水拭きや中性洗剤
  • 本革:本革専用クリーナー

布製ソファの場合、中性洗剤を水で薄めて使用する方法が一般的です。酸性の洗剤は繊維を傷めたり、色落ちの原因になったりすることがあるため避けた方がよいでしょう。


嫌な臭いが気になる場合は、消臭効果が期待できる重曹の使用がおすすめです。

合皮のソファには水拭きや中性洗剤の使用が可能ですが、仕上げに乾拭きをして水分を残さないようにしましょう。また、本革のソファには本革専用のクリーナーを使用するのが一般的です。

本革のソファを中性洗剤や水を多く含ませた布で拭くと、革の表面が劣化しやすくなるため注意しなければなりません。保湿効果のあるレザークリームや専用のクリーナーを使うことで、汚れ落としと同時に革の乾燥やひび割れを防げます。

使用する洗剤の誤りを防いで、素材の傷みや色落ちを防ぐことが大切ですよ。

【素材別】ソファの洗い方

ここからは、次の素材別にソファの洗い方を詳しく見ていきましょう。

・布製ソファの洗い方
・合皮ソファの洗い方
・革製ソファの洗い方

布製ソファの洗い方

布製ソファは、自宅で一般的に使用されている素材のひとつであり、通気性や肌触りが優れる反面、ホコリや皮脂、食べこぼしなどの汚れが付着しやすい特徴があります。汚れを放置するとシミやカビ、悪臭の原因となるため、定期的な洗浄が欠かせません。


使用する洗剤は中性洗剤がおすすめです。素材の傷みや色落ちを防ぐために、まずは目立たない部分に中性洗剤をつけて事前テストを行ってみてください。

水分の使いすぎにも注意し、作業後はしっかりと乾燥させることが大切です。布製ソファの洗い方は、次のとおりです。

  • 1、掃除機でソファ全体のホコリやゴミを除去する
  • 2、中性洗剤で水を薄めた洗浄液を作り、柔らかい布に含ませて固く絞る
  • 3、ソファ全体をやさしく拭き上げる
  • 4、水に浸して固く絞った布で洗浄液をしっかり拭き取る
  • 5、乾いたタオルで水分を吸い取る
  • 6、水分がなくなるまで自然乾燥させる

まずは、掃除機でソファ表面と隙間のホコリやゴミを取り除きましょう。中性洗剤を薄めた洗浄液を用意し、柔らかい布に含ませたうえで水気を十分に切って拭き掃除を行います。特にシミや目立つ汚れは布で叩くように処理して、強くこすらないようにしましょう。

また、布製ソファには重曹を使用することも可能です。

重曹を使う場合は、ソファのホコリやゴミを掃除機で吸い取ったあとに、重曹の粉をソファ全体に撒きましょう。4〜6時間程度放置して、掃除機で吸い取ってから水拭きすると掃除は完了です。

どちらの場合も、洗ったあとはしっかりとソファを自然乾燥させてくださいね。

合皮ソファの洗い方

合皮ソファは水や汚れに強く、比較的メンテナンスがしやすい素材です。本革と異なり水拭きも可能ですが、強い摩擦やアルコール成分を含む洗剤の使用は、表面の劣化や剥がれの原因となるため避けましょう。

基本は水拭きで、次の手順でやさしく汚れを落とす方法がおすすめです。

  • 1、乾いた柔らかい布で、ソファ全体のホコリや汚れを軽く拭き取る
  • 2、中性洗剤を水で薄めた洗浄液を布に含ませて、しっかりと絞ってからソファをやさしく拭く
  • 3、汚れが気になる部分は、軽くなでるように拭く
  • 4、洗浄液が残らないように、固く絞った水拭き用の布でしっかりと拭き取る
  • 5、最後に乾いた布で水分を拭き取り、完全に自然乾燥させる

水拭きでのお手入れは、合皮の表面を傷つけずに汚れをきれいに落とせます。洗浄作用が強い洗剤やアルコール系は、表面のコーティングを剥がすおそれがあるため注意しましょう。

色落ちや変色を防ぐために、まずはソファの目立たない場所で洗浄液を含ませた布を使用して、問題がないかを確認してみてくださいね。

革製ソファの洗い方

革製ソファは高級感があり耐久性も優れていますが、水分や中性洗剤の使用は避ける必要があります。お手入れには必ずレザー専用のクリーナーを使い、定期的な保湿ケアも欠かせません。

具体的には、次の手順で洗ってみてください。

  • 1、乾いた柔らかい布でホコリや汚れを乾拭きする
  • 2、レザー専用クリーナーを布に取り、ソファ全体をやさしく拭く
  • 3、特に汚れている箇所は、クリーナーを重ね付けして処理する
  • 4、レザー専用の保湿クリームを布に取り、ソファ全体に塗布する
  • 5、余分なクリーナーやクリームを乾いた布で軽く拭き取る
  • 6、しっかりと自然乾燥させる/li>

まずは乾いた柔らかい布でホコリや軽い汚れを乾拭きして、レザー専用クリーナーを布に取ってソファ全体をやさしく拭きます。汚れの目立つ箇所にはクリーナーを重ね付けして、丁寧に処理しましょう。


クリーナーの成分が残らないよう乾いた布でしっかり拭き取ったあと、レザー専用の保湿クリームを布でソファ全体に塗り込んでいきます。

丁寧に伸ばしながら塗布して、余分なクリームを軽く拭き取ってから自然乾燥させましょう。自然乾燥によって、革の劣化や乾燥を防ぐことが可能です。

【シミの種類別】ソファの洗い方

シミは、種類ごとに適した洗い方が異なります。次ようなシミがついた場合は、それぞれ適した方法で洗いましょう。

なお、本革ソファの場合は専用クリーナーの使用がおすすめです。

・飲み物のシミ
・化粧品のシミ
・嘔吐によるシミ
・尿によるシミ

飲み物のシミ

飲み物のシミは、飲料の種類によって対応が異なりますが、共通して早めの処理が大切です。特にコーヒーや紅茶、ジュースやワインなどのシミは時間が経つほど繊維に染み込み落ちにくくなるため、次の手順で速やかに対処しましょう。

  • 1、シミ部分をティッシュや布でやさしく押さえて、余分な水分を吸い取る
  • 2、中性洗剤をぬるま湯で薄めた洗浄液を布に染み込ませて、やさしく叩く
  • 3、固く絞ったきれいな布で洗剤を拭き取る
  • 4、自然乾燥させる

まずは、シミの部分をティッシュや布でやさしく押さえて余分な水分を吸い取ります。こすらないよう注意しましょう。次に中性洗剤を薄めたぬるま湯を柔らかい布に染み込ませて、やさしく叩くように洗浄し、その後固く絞った布で洗剤を拭き取ります。


掃除する前にこすらずに余計な水分を吸い取ることで、シミが広がることを防止可能です。

洗剤を残すと変色やベタつきの原因になるため、丁寧に拭き取りましょう。

化粧品のシミ

化粧品によるシミは、ファンデーションや口紅などが原因のため油分を含むことが多く、ほかの汚れに比べて落ちにくいのが特徴です。付着したらまずはティッシュなどで余分な汚れを押さえて、こすらずに取り除くようにしましょう。

  • 1、余分な化粧品の汚れを、ティッシュで押さえて吸い取る
  • 2、メイク落としを布に染み込ませて、汚れている部分をやさしく叩く
  • 3、乾いた布でメイク落としの成分を拭き取る
  • 4、自然乾燥させる

化粧品の油分は繊維に入り込みやすいため、シミが付着したら上に挙げた手順で早めに対処しましょう。まずは余分な汚れを拭き取り、メイク落としを活用してシミを落としていきます。

メイク落として落とせない場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯も活用してみてくださいね。

嘔吐によるシミ

嘔吐物はタンパク質や酸性成分が多く含まれており、放置すると変色や嫌な臭いの原因になります。付着したらまずは固形物を除去して、ティッシュやペーパータオルでやさしく押さえて水分を吸い取りましょう。

具体的な洗い方の手順は、次のとおりです。

  • 1、固形物を取り除く
  • 2、ティッシュやペーパータオルで水分をやさしく吸い取る
  • 3、中性洗剤もしくは重曹を薄めたぬるま湯を柔らかい布に染み込ませて、やさしく叩く
  • 4、軽く水拭きして洗剤の成分を取り除き、自然乾燥させる

嘔吐物はタンパク質が多く含まれる汚れのため、一般的な洗剤だけでは落ちにくい可能性があります。うまく落とせない場合は、酵素系クリーナーも併用して汚れを分解しながら落とすのが効果的です。

嫌な臭いを防ぐために、掃除後は消臭剤も活用しましょう。

感染症を防ぐために、嘔吐によるシミを掃除する際は手袋やマスクを着用してくださいね。

尿によるシミ

おねしょなどによる尿のシミにはアンモニアが含まれているため、時間が経つと黄ばみや嫌な臭いの原因となります。万が一付着したら、すぐにティッシュや布でやさしく押さえ、液体を吸い取りましょう。

  • 1、シミ部分をティッシュや布でやさしく押さえて、液体を吸い取る
  • 2、中性洗剤を薄めたぬるま湯を乾いた布に含ませて、シミ部分を軽く叩く
  • 3、臭いが気になる場合は、酢を布に少量ほどつけてシミ部分を軽く叩く
  • 4、自然乾燥させて、必要に応じて消臭剤を活用する

布製ソファは中性洗剤を薄めたぬるま湯で叩き洗いして、固く絞った布で洗剤を拭き取りましょう。嫌な臭いがある場合は、酢水で軽く拭くと臭いの中和に効果的です。


本革の場合は専用クリーナーで拭いて、過剰な水分の使用は避けましょう。

尿によるシミも、感染症対策のためにマスクや手袋を着用して掃除するとより安心といえます。

簡単!ソファの普段のお手入れ方法

ソファを清潔に保つためには、日頃からのこまめなお手入れが欠かせません。汚れやホコリが蓄積されると、シミや悪臭、ダニの温床となるおそれがあるため、普段からこまめにケアを行うことが大切です。


基本として、週1〜2回程度の掃除機がけやコロコロによる細かなホコリやゴミの掃除を行いましょう。

特に、座面の隙間や背もたれ部分には食べかすやホコリが溜まりやすいため、掃除機に付属するノズルやブラシを使って丁寧に吸い取ります。布製や合皮の場合は、掃除機のあとに固く絞った布で全体を軽く水拭きするのも効果的といえます。

本革ソファは乾拭きを基本として、専用クリーナーや保湿クリームで定期的にメンテナンスすると、ひび割れや色あせの予防が可能です。また、掃除後は直射日光を避けて自然乾燥させると、劣化の防止にもつながるでしょう。

日常のお手入れを欠かさずに行えば、ソファの美しさと快適さを長く維持できますよ。

ソファの汚れを防ぐ方法

・防水スプレーを使う
・ソファカバーをつける
・お手入れしやすいソファを運ぶ

防水スプレーを使う

ソファの汚れやシミを防ぐためには、防水スプレーの活用が効果的です。防水スプレーは布製や合皮製、本革製など素材に応じた製品が販売されており、表面にコーティングを施すことで液体の染み込みを防ぎます。


特に飲みこぼしやペットの粗相、小さな子どものいたずらによる汚れ対策に役立ちます。

まずはソファの素材に適したタイプを選び、目立たない箇所で色落ちや変質がないかを確認してから全体に均一にスプレーしましょう。スプレー後は乾燥させることで撥水効果が発揮され、日常的な汚れも付きにくくなって掃除の手間が軽減されます。

ただし、効果は永続的ではないため数ヶ月ごとに塗り直しが必要です。

特にソファをよく使用する場合は、摩擦による影響を受けやすいため定期的にスプレーをし直すとよいでしょう。

ソファカバーをつける

ソファの汚れ防止策として手軽で効果的なのが、ソファカバーの使用です。カバーを装着することで、食べこぼしや飲み物のシミ、ペットの毛や爪による傷などの直接的な物理的ダメージを防げます。


ソファカバーは布製、伸縮性のあるニット素材、防水加工済みタイプなどバリエーションが豊富で、季節ごとにデザインを変える楽しみも増えるでしょう。

カバーは取り外して洗濯できるため、ソファ本体に汚れが蓄積されるリスクも軽減できるといえます。ただし、ソファのサイズに合ったカバーを選ばなければ、座り心地や見た目の良さを損ねる可能性があります。

最近では撥水性や防汚加工が施された商品も登場しており、ソファの上で食事したい場合やペットと過ごしたい場合など状況に応じた選択が行えるため、自身の希望に合わせて選びましょう。

カバーによってお手入れの手間が軽減されるほか、ソファ自体の劣化も防止できますよ。

お手入れしやすいソファを選ぶ

ソファは、家庭の状況に応じてお手入れしやすいものを選ぶことが大切です。たとえば、次のような場合におすすめなソファは下記のとおりです。

小さな子どもがいる家庭:布製のソファ

小さな子どもがいる家庭では、布製ソファが適しています。布製は肌触りがよく座り心地も柔らかいため、子どもが遊んだり転んだりしても安心です。


カバーを取り外して洗えるタイプも多く、食べこぼしやクレヨンによる汚れ、飲み物のシミにも対応しやすい点が魅力です。

布の種類によっては撥水加工や防汚加工が施されているものもあり、汚れ防止の面でも安心できるでしょう。また、防水スプレーやソファカバーとの併用で、さらに清潔さを保つことが可能です。

ただし、長期間の使用で毛玉や色あせが生じやすいため、定期的な掃除機がけやカバーの交換、洗濯などこまめな手入れを忘れず行いましょう。

小さな子どもがいる家庭では、衛生面への配慮としてこまめに掃除を行うのがおすすめですよ。

ペットがいる家庭:合皮のソファ

ペットがいる家庭には、合皮のソファがおすすめです。合皮は水分や汚れを弾く性質があり、犬や猫の毛、爪による軽いひっかき傷も目立ちにくいのが特徴です。


飲み物やペットの粗相があっても撥水性によって染み込みにくく、サッと拭き取るだけでお手入れが完了します。

特に、ペットがソファの上でくつろぐ場合は清潔さと耐久性が求められますが、合皮であれば毛が絡みにくく、掃除機での吸い取りも簡単です。また、ペット用の爪研ぎマットやカバーを併用することで、ひっかき傷の予防にもつながります。

ただし、安価な合皮は表面のコーティングが剥がれやすいため、品質を事前に確認しましょう。

合皮のソファは、定期的なメンテナンスを欠かさずに行えば、光沢や質感を長持ちさせられますよ。

ダニを防ぎたい場合:本革のソファ

ダニの繁殖を防ぎたい場合は、本革のソファが適しています。ダニやホコリが内部に入り込みづらく、ペットの毛も付きにくいため、アレルギー対策としても効果的です。


定期的に専用クリーナーや保湿クリームを使用することで、ひび割れや乾燥を防げます。

ただし水分には弱いため、飲み物のシミや皮脂汚れに注意が必要です。防水スプレーや撥水クリームでコーティングすると、汚れや水滴からのダメージを軽減できるでしょう。

本革のソファは比較的高価ですが、正しいお手入れを続けることで長く美しい状態を保てるようになりますよ。

汚れがきれいに落ちない場合はソファクリーニングがおすすめ

日頃から丁寧にお手入れしていても、ソファに染み付いた頑固な汚れや臭いは完全に落としきれない場合があります。

特に飲み物のシミ、ペットの粗相、汗や皮脂による黒ずみなどは、表面だけでなくソファ内部にまで浸透していることが多く、自己流の掃除では逆にシミや汚れを広げてしまうおそれもるでしょう。


このような場合は、プロによるソファクリーニングの利用がおすすめです。

素材や汚れの種類に適した洗剤や機材を用いて、ソファを傷めずに奥深くまで洗浄してもらえます。

除菌や消臭も同時に行ってもらえるため、アレルギー対策や嫌な臭いの除去にも効果が期待できます。自宅では対応が難しい本革や大型ソファも対応可能な場合が多く、手間をかけずにお手入れが可能です。

料金の目安は、2人がけソファで布製の場合は10,000~20,000円程度、合皮は10,000~18,000円程度、本革は15,000円~24,000円程度となります。

ソファの洗い方に関するよくある質問

Q

ソファを洗う際に重曹は使える?

A

重曹も使用可能です。特に布製のソファで嫌な臭いが気になる場合は、重曹を粉のまま使用しましょう。ある程度汚れを取り除いたあとに、重曹の粉をソファ全体に振り撒いてしばらく放置すると、消臭効果が期待できます。使用後は粉が残らないように、掃除機でしっかりと吸い込みましょう。なお、本革ソファはデリケートなため、重曹の使用はおすすめできません。



Q

ソファのお手入れにオキシクリーンは使える?

A

オキシクリーンは、布製ソファのシミや汚れ落としに使用できます。ただし、素材によっては色落ちや変色の可能性があるため、必ず目立たない場所でテストしてから使用しましょう。基本的にはぬるま湯にオキシクリーンを溶かして、布に含ませて軽く叩くように汚れを取り除きます。強くこすると、繊維を傷める場合があるため注意が必要です。素材の傷みを防ぐために、革製や合皮製ソファには使用しない方がよいでしょう。



Q

ソファに付着した皮脂汚れはどのようにお手入れすればよい?

A

ソファの皮脂汚れには、中性洗剤を使った拭き掃除が効果的です。まずはぬるま湯で薄めた中性洗剤を布に含ませて、固く絞って表面をやさしく拭きます。汚れがひどい場合は、この作業を2~3回ほど繰り返してみてください。汚れが落ちない場合は、重曹も皮脂汚れを落とす効果が期待できるため使用しましょう。日頃から定期的なお手入れを行うと皮脂汚れの蓄積を防ぎ、清潔な状態を保ちやすくなります。

【まとめ】ソファは適切な洗い方でお手入れしよう

ソファは、一見するときれいに見えても、長年の使用によってさまざまな汚れが蓄積されている可能性が高いです。シミや嫌な臭いの発生を防ぐために、定期的なお手入れは欠かさずに行いましょう。

掃除する際の洗剤は、基本的に素材ごとに使い分けます。布製と合皮は基本的に中性洗剤、本革は専用のクリーナーを使用してみてください。

洗い方としては、洗剤を布に染み込ませてやさしく叩きながら洗うのが基本で、普段から掃除機やコロコロなどを使って汚れを取り除いていれば、掃除の頻度を減らせます。

汚れ防止のために、防水スプレーやソファカバーの活用も検討してみてくださいね。

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