枕の洗い方を素材別に紹介!洗濯機やコインランドリーの使用可否や注意点
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人は就寝中も汗をかくため、枕を使用し続けていると汚れが蓄積されていきます。また、日中の使用していない間にホコリやゴミが付着してしまうこともあります。
枕についた汚れを放置していると、不衛生な状態になったり嫌な臭いが発生したりするため、清潔な状態を保てるように定期的に洗いましょう。しかし「枕の洗い方がわからない」「洗濯機を使ってもいいの?」などの疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、素材別の枕の洗い方や洗う頻度、コインランドリーで枕を洗う方法などを詳しく解説します。日常のお手入れ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- この記事でわかること
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- ・人は就寝中も汗をかき、枕には汗や皮脂などが染み込みやすいため、少なくとも半年に1回程度は洗うのがおすすめ
- ・枕を洗う前に必ず洗濯表示を確認して、水洗いの可否をチェックすることが大切
- ・水洗いできる枕は、洗濯機の使用もしくは手洗いが基本
- ・水洗い不可の枕は、天日干しや陰干し、消臭スプレーの使用などでお手入れするのが基本
- ・枕によっては、コインランドリーで洗濯することも可能
目次
- 【記事作成】おうちにプロ 編集部
- ハウスクリーニングのプロが監修したお掃除や家事の時短アイディアや役立つアイテムをご紹介。毎日の暮らしをちょっと楽しく・ちょっと豊かにする情報を発信中!
枕は定期的な洗濯が大切!
枕は毎日使用する寝具で、睡眠中にかいた汗や皮脂、髪の毛などが蓄積されやすいアイテムです。枕には顔や頭皮が直接触れるため、清潔さを保つことは衛生面から見ても非常に重要といえます。
そのため、枕は定期的に洗うことが大切です。なかには水洗いができない枕もありますが、定期的な天日干しや消臭・除菌スプレーなどで対応し、衛生管理を心がけましょう。
不潔な枕の使用は頭皮トラブルの原因になる可能性も
不潔な枕を長期間使用し続けると、頭皮の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
枕には、皮脂や汗、フケやほこり、ダニの死骸や排泄物など、目には見えない汚れが日々蓄積されています。これらは雑菌やカビの温床となり、清潔に保たれていない環境で枕を使い続けると、頭皮のかゆみや赤みなど、さまざまな頭皮トラブルを引き起こす原因になるのです。
また、髪の毛へのダメージにもつながり、フケの増加や抜け毛、髪のパサつきといった症状が現れることもあるでしょう。頭皮だけではなく、顔の肌にもかゆみが生じたり、吹き出物ができたりするおそれもあります。
頭皮や顔周りの肌トラブルを防ぐためにも、枕は定期的な洗浄や除菌を心がけて、しっかりとケアを行うことが大切です。
枕の嫌な臭いの原因
枕は、雑菌やカビなどが繁殖すると臭い状態になります。特に雑菌は以下のような汚れを餌として繁殖し、枕が不潔な状態になるおそれがあります。
- 汗
- 皮脂
- フケ など
人は一晩にコップ1杯程度の汗をかくとされており、その多くは枕に吸収されます。特に頭部は皮脂腺が多いため、皮脂やフケなどが付着しやすく、これらの汚れが酸化すると皮脂臭や加齢臭に似た不快な臭いを発する点に注意が必要です。
枕は表面が乾いていても内部に湿気がこもっていることが多く、雑菌が繁殖して嫌な臭いが生じることがあります。ほかにも、頭皮や髪についた整髪料やスキンケア製品の成分が枕に移ると臭いが発生するため、頭皮も清潔な状態で枕を使用することをおすすめします。
このような嫌な臭いを防ぐには、枕カバーのこまめな交換や洗濯に加えて、枕本体もお手入れすることが大切です。
洗える枕と洗えない枕の見分け方
枕は、すべてのものが水洗いできるわけではありません。素材によっては水洗いできないものもあるため、事前に確認が必要です。
水洗いできるかは、次のような手段で見分けられます。
素材を確認する
枕が洗えるかどうかを見極める際、まず重要なのは「中の詰め物の素材」を確認することです。枕の中材にはさまざまな種類があり、洗濯の可否は素材によって大きく異なります。
たとえば、水洗いできる素材と水洗いできない素材の例は次のとおりです。
洗える素材 | ・ポリエステル綿 ・ビーズ ・パイプ |
洗えない素材 | ・そばから ・羽毛 ・低反発ウレタン |
ポリエステル綿やパイプ素材などは、乾きやすく型崩れもしにくいため、比較的お手入れが簡単です。一方で、低反発ウレタンや羽毛などの枕は、水洗いができない場合が多いため注意しましょう。
特に、ウレタン素材は水を吸収すると乾燥に非常に時間がかかり、カビや雑菌が繁殖しやすくなるため、水洗いはおすすめできません。羽毛の枕も、通常はクリーニング業者による専門的なケアが必要といえます。
洗濯表示を確認する
枕が自宅で洗えるかを判断するには、洗濯表示を確認しましょう。
洗濯表示は枕の側面などに縫い付けられているタグに記載されており、洗濯機の使用可否や手洗いの可否、乾燥機の使用条件などがアイコンで示されています。
また、洗濯桶に手を入れているマークがあれば、手洗いが可能なことを示しています。
さらに、乾燥に関する表示も重要です。タンブラー乾燥(乾燥機)が不可の表示がある枕を無理に乾燥機にかけてしまうと、型崩れや変形、劣化などの原因になります。
枕の洗い方は「洗濯機」と「手洗い」の2種類
水洗いできる枕の洗い方は、「洗濯機」と「手洗い」の2種類があります。ここからは、それぞれの洗い方を詳しく見ていきましょう。
洗濯機で枕を洗う方法
洗濯機を使用する場合は、洗濯表示で「洗濯機可」と記載されたものに限定しましょう。主にポリエステル綿やパイプ素材などが対象です。
型崩れや破損などを防ぐために、以下の手順を守って洗濯を行ってみてください。
- 1、枕を洗濯ネットに入れる
- 2、衣類用の中性洗剤を洗濯機に投入する
- 3、「手洗いコース」や「デリケートコース」などのやさしいコースで洗う
- 4、すすぎと脱水を行う
- 5、陰干しをしてしっかり乾燥させる
枕は、サイズに合った大きさの洗濯ネットに入れて洗いましょう。洗濯ネットに入れることで、ほつれや型崩れなどの予防につながります。
また、洗剤は漂白剤入りを避けて、枕の素材にやさしい衣類用の中性洗剤を使用します。
万が一洗濯槽内で偏りが生じて正常に運転できない場合、できれば枕を2個同時に洗うか、バスタオルを一緒に入れてバランスを取ることもポイントです。
脱水は短時間にとどめて、強く絞らないように注意します。洗ったあとは、風通しのよい日陰で平干しまたは吊り干しにして、完全に乾かしましょう。
手洗いで枕を洗う方法
手洗いは洗濯機に比べてデリケートに洗えますが、型崩れや劣化を防ぐために丁寧に洗いましょう。
手洗いの場合は、基本的に以下の手順で行います。
- 1、洗濯桶や浴槽などにぬるま湯をためる
- 2、衣類用の中性洗剤を適量入れてよく溶かす
- 3、枕を沈めてやさしく押し洗いする
- 4、複数回水を替えてしっかりとすすぐ
- 5、大きめのタオルで包んで水分を取る
- 6、風通しのよい日陰でしっかりと乾かす
お湯は、熱すぎると素材を傷める可能性があります。洗うときは枕を揉んだりねじったりせずに、やさしく押し洗いをして汚れを落とすのがポイントです。
すすぎが不十分だと洗剤が残ってしまい、臭いや変色の原因になるため、しっかりと複数回にわたってすすぎましょう。脱水時は、大きめのタオルで水分を吸収してから風通しがよい場所で陰干しをして、十分に乾かしましょう。
乾燥機の使用がNGの枕は乾燥機は使わず、必ず陰干しの自然乾燥のみで完全に乾かすようにしてください。
【素材別】枕の洗い方
ここからは、以下の素材別により詳しく枕の洗い方を紹介します。
・ポリエステル綿の枕
・羽毛の枕
・低反発のウレタンの枕
・パイプ枕
・ビーズ枕
ポリエステル綿の枕
ポリエステル綿の枕は比較的水に強く、自宅で洗濯できる場合が多い素材です。型崩れを防ぎながら清潔に保つには、以下の手順で洗いましょう。
- 1、洗濯表示を確認して、洗濯機の使用が可能かをチェックする
- 2、洗濯前に必ず洗濯ネットに入れる
- 3、衣類用の中性洗剤を使い、手洗いコースやデリケートコースなどで洗う
- 4、十分にすすぎ、脱水は短めにする
- 5、風通しのよい場所で陰干しする
ポリエステル綿の枕は、洗濯機で洗えるケースが多いといえます。しかし、必ず事前に洗濯表示を確認して、洗濯機の使用が可能かをチェックしましょう。
洗濯時には、片寄りを防ぐために2個同時に洗うか、バスタオルを一緒に入れてバランスを取ると効果的です。型崩れを防ぐために、脱水時間は短めに設定しましょう。
脱水後は大きめのタオルで水分を吸収して、完全に乾かすことでカビや雑菌の繁殖、嫌な臭いの発生を防げます。
羽毛の枕
羽毛の枕は保温性と通気性に優れており、高級寝具として人気がありますが、デリケートな素材であるため洗濯する際は注意が必要です。基本的には水洗い不可のものが多く、家庭での洗濯はおすすめできません。
羽毛の枕をお手入れする際は、水洗いではなく以下のような方法でメンテナンスしましょう。
- 陰干しで湿気を取り除く
- 汚れた場合は部分的に拭き取る
- 定期的に業者にクリーニングを依頼する など
水洗いしてしまうと羽毛が固まって、弾力性や保温性などが損なわれる可能性があります。嫌な臭いや湿気などが気になるときは、日陰で風通しのよい場所に干すだけでも効果が期待できます。
汚れがひどい場合や長期間一度も洗わずに使用している場合は、寝具専門のクリーニングサービスを利用するのがおすすめです。一般家庭では洗うことが難しい羽毛の枕も、専門的な技術できれいにしてもらえます。
低反発ウレタンの枕
低反発ウレタンの枕は、頭や首の形にフィットするクッション性が魅力ですが、水分に弱いため基本的には水洗いができません。しかし、一度もお手入れせずに使用すると劣化が早まるおそれもあるので、以下のような方法でメンテナンスを行いましょう。
- 風通しのよい場所で陰干しして湿気を飛ばす
- 部分的な汚れは軽く拭いて取り除く
- 必ず枕カバーを使って汚れを防止する など
基本的には、陰干しをして湿気を飛ばすのが有効なお手入れ方法となります。
部分的に汚れているときは、軽く濡らした布などで汚れを取り除きます。強くこすらず、やさしくこすって汚れを落としてみてください。
また、ウレタン素材の枕は枕カバーを使用して汚れを防止しましょう。枕カバーをつけていれば、何もつけずに使用する場合に比べて汚れは付着しづらくなります。
パイプ枕
パイプ枕は、通気性と耐久性に優れた素材で、洗濯に適しているといえます。
中材がプラスチックやポリエチレン製のパイプで構成されているため、洗濯機・手洗いともに対応可能な製品が多く、清潔な状態を保ちやすいのが魅力です。パイプ枕は、以下のような手順で洗濯しましょう。
- 1、洗濯表示を確認して、洗濯機の使用が可能かチェックする
- 2、洗濯前に必ず洗濯ネットに入れる
- 3、衣類用の中性洗剤を使い、手洗いコースやデリケートコースなどで洗う
- 4、十分にすすぎ、脱水は短めにする
- 5、風通しのよい場所で陰干しする
パイプ素材は乾きやすいため、洗濯後すぐに乾く場合もあるでしょう。しかし、中に水分が残っている可能性もあるため、じっくりと時間をかけて乾かすのが最適です。
汚れや嫌な臭いが気になる場合は、洗濯桶や浴槽などにぬるま湯を溜めて、衣類用の中性洗剤を溶かした洗浄液を作りましょう。洗浄液の中で枕を浸してつけ置き洗いを行い、そのあとに洗濯機で洗ってみてください。
ビーズ枕
ビーズ枕は、柔らかくフィット感の高い枕で独特の使用感がありますが、製品によって洗濯の可否が大きく異なります。洗濯表示を必ず確認して、洗えるタイプでも慎重に扱うようにしましょう。
洗濯機で水洗いできる場合は、以下の手順で洗ってみてください。
- 1、枕を洗濯ネットに入れる
- 2、衣類用の中性洗剤を使い、手洗いコースやデリケートコースなどで洗う
- 3、十分にすすぎ、脱水は短めにする
- 4、風通しのよい場所で陰干しする
洗濯機で洗えるものは洗濯機を使用しても問題ありませんが、万が一中身が飛び出ると掃除の手間がかかるおそれがあります。心配な場合は、風呂桶や浴槽などに衣類用の中性洗剤を溶かした洗浄液を作り、やさしく手洗いしましょう。
洗えないタイプのビーズ枕は、枕カバーを定期的に洗濯したり、枕本体に軽く湿らせたタオルを当てて汚れを拭き取ったりするのがおすすめです。
枕を洗うおすすめの頻度
枕は寝ている間にかく汗や皮脂、髪の毛やフケなどが染み込むため、想像以上に汚れやすい寝具の一つです。見た目では清潔に見えても、内部には雑菌やカビが繁殖しやすく、不衛生な状態になっている可能性があります。
洗えない枕の場合は、枕カバーを週に1〜2回程度は洗濯して、枕本体は月に1回程度、陰干しや除菌スプレーでメンテナンスするのがおすすめです。
なお、枕の素材によって適切な洗濯頻度は異なるため、購入時に付属する説明書などの指示を必ず確認しましょう。頻繁に洗濯すると枕の劣化を早めるリスクがあるため、素材に応じたお手入れを心がけることが大切です。
枕をコインランドリーで洗うことはできる?
枕を洗濯機や手洗いで洗うことが難しい場合、コインランドリーを利用する方法があります。結論からお伝えすると、一部の洗える枕であればコインランドリーでの洗濯が可能です。
ただし、すべての枕が対応しているわけではなく、素材や構造によっては破損や劣化のリスクがあるため注意が必要です。
羽毛や低反発ウレタンの枕などは、強い水流や高温の乾燥によって中材が傷む可能性があるため、基本的にはコインランドリーは不向きです。
コインランドリーで洗う場合も、必ず枕は洗濯ネットに入れましょう。乾燥機を使う際は低温設定にして、時間をかけてじっくり乾かすのがおすすめです。
枕をコインランドリーで洗濯する際の注意点
枕をコインランドリーで洗濯する際は、以下の点に注意しましょう。
コインランドリーのルールを確認する
枕をコインランドリーで洗濯する前に、まずは店舗ごとの利用ルールや注意事項を確認することが大切です。
コインランドリーは基本的に自由に使える施設ですが、機械の破損を防ぐ目的で「枕やクッションの洗濯は禁止」と明記されている場合もあります。
特に無人店舗では、掲示物や貼り紙が唯一の案内となることが多いため、見落とさないように注意しましょう。自己判断で使用すると、機械トラブルの原因になったり、ほかの利用者に迷惑をかけてしまったりするおそれがあるため避けてください。
加えて、周囲への配慮やマナーも大切です。使用中の洗濯機に他人が物を入れたり、終了後に放置された衣類がトラブルのもとになるケースもあったりするため、洗濯中もできるだけ様子を見守るのが安心です。
洗濯表示を必ず確認する
コインランドリーで枕を洗う際には、洗濯表示を必ず確認しましょう。枕の素材や構造によっては、家庭用洗濯機やコインランドリーの強い水流や高温乾燥に耐えられないものも多く存在します。
洗濯表示に「洗濯機マーク」や「乾燥機可」の表示があれば、基本的には安全に洗濯や乾燥ができます。一方で、「手洗いマーク」や「水洗い不可」などの記載がある場合は、コインランドリーでの洗濯には適していません。
洗濯表示に従った正しいお手入れを心がけて、清潔かつ快適な状態を保ちましょう。
コインランドリーで枕を洗濯する方法
洗濯表示と店舗のルールをチェックして問題がなければ、以下の手順で実際に枕の洗濯を進めましょう。
- 1、枕を洗濯ネットに入れる
- 2、洗濯機で洗濯する
- 3、乾燥機使用が可能なものは、乾燥機で乾かす
- 4、枕を取り出して、しっかりと乾いたことを確認する
自宅で洗濯する場合と同じく、枕の型崩れを防ぐために必ず洗濯ネットに入れましょう。そのあとに、洗濯機で洗濯します。枕を洗うコースに指定がある場合は、案内に従って運転しましょう。
乾燥は、傷みや劣化などを防ぐために低温乾燥にするのがおすすめです。乾燥機の使用ができない場合は、陰干しをして自然乾燥させましょう。
日常生活における枕のお手入れ方法
枕の普段のお手入れは、以下のようなことを行ってみてください。
・掃除機やクリーナーでゴミを取り除く
・枕カバーは定期的に交換する
・定期的に天日干しや陰干しをする
・消臭スプレーを使用する
掃除機やクリーナーでゴミを取り除く
枕の表面には、知らず知らずのうちにホコリや髪の毛、フケや皮脂などの汚れが付着していることがあります。これらの汚れを放置すると、雑菌やカビが繁殖する原因となり、衛生状態が悪化しかねません。
そこで有効なのが、掃除機や布団専用のクリーナーなどを使ったお手入れです。
週に1回程度の頻度で掃除機がけを行うことで、清潔な状態を保ちやすくなるでしょう。
なお、掃除機やクリーナーを強く押し当てると表面に傷がつくおそれがあるため、やさしく押し当てたうえで吸引力を調整したり、布団専用ノズルを使用したりするなどの工夫を行ってみてください。
枕カバーは定期的に交換する
枕の普段のお手入れで最も重要なのが、枕カバーのこまめな交換です。
睡眠中には汗や皮脂、頭皮の汚れなどが毎晩カバーに染み込みます。これらを放置すると、枕本体にも汚れが移ってしまい、臭いの発生やカビ、雑菌が繁殖する原因となります。
蒸し暑い夏場や汗をかきやすい方は、3日に1回程度の交換がおすすめです。替えのカバーを複数枚用意しておくと、手間なく交換が行えます。
枕カバーの素材も重要なポイントで、通気性や吸湿性に優れた綿やリネンなどを選ぶと、快適に使えるでしょう。
定期的に天日干しや陰干しをする
枕の内部に湿気がこもると、カビや雑菌の繁殖リスクが高まります。そのため、天気の良い日には定期的に天日干しや陰干しをすることが大切です。
羽毛やウレタンなどのデリケートな素材の枕は、陰干しで乾燥させましょう。週に1〜2回程度、風通しの良い場所に2〜3時間ほど干すだけでも、湿気を取り除く効果が期待できます。
干したあとは、枕を軽くたたいて中の偏りを直すと、ふっくら感も復活できるでしょう。
消臭スプレーを使用する
枕は頭皮からの皮脂や汗を吸収しやすく、使い続けるうちに嫌な臭いが発生するケースがあります。洗濯ができないときや、すぐに臭いを抑えたいときは、市販の消臭スプレーを活用するのが有効です。
特に銀イオンや抗菌成分入りの製品は、臭いの原因菌に働きかける効果が期待できます。ただし、スプレーの使いすぎは湿気を招き、逆効果になる場合もあるため、使用頻度や量には注意が必要です。
スプレーをしたあとは、十分に乾かしたうえで枕を使用しましょう。
枕の洗い方に関するよくある質問
枕を洗ったあとは乾燥機にかけられる?
洗濯表示を確認して「乾燥機OK」のマークがあれば、乾燥機にかけられます。使用できる乾燥機の温度が指定されていることもあるため、洗濯表示のタグは入念にチェックしましょう。「乾燥機不可」のマークがある枕は、乾燥機にかけてはいけません。乾燥機OKでも実際にかけることに不安がある場合は、天日干しで自然乾燥させるのがおすすめです。
枕の黄ばみはどのように洗ったら落とせる?
枕は、長年使用することで皮脂や汗などで黄ばみが生じることがあります。枕の黄ばみは、酸素系漂白剤を使ってぬるま湯でつけ置き洗いをするのがおすすめです。黄ばんでいる部分に酸素系漂白剤をかけて、ぬるま湯の中で30分~2時間程度つけ置きすると、きれいに落とせつ可能性があります。つけ置き洗いをしたあとに、洗濯機や手洗いなどで洗濯しましょう。水洗い不可の枕は、専門の業者に枕のクリーニングを依頼するのがおすすめです。枕を傷めないように、黄ばみをきれいに落としてもらえるでしょう。
水洗い不可の枕はどうやって洗えばよい?
洗えない枕は、天日干しや陰干しをして湿気を飛ばしたり、枕カバーを活用して汚れが枕本体につかないようにしたりしましょう。無理に水洗いしてしまうと、雑菌やカビが生えたり、枕を破損したりするおそれがあるため注意が必要です。また、専門のクリーニング業者によるクリーニングの依頼も検討してみてください。
【まとめ】枕は定期的に洗濯して清潔な状態を保とう
枕は、一見きれいな状態でも内部まで汗や皮脂などが染み込んでいることがあり、一度も洗っていないと不衛生な状態になってしまいます。そのため、少なくとも半年に一度、夏場のように汗をかきやすい時期は月に1回程度洗うようにしましょう。
水洗いできる枕は、洗濯機の使用もしくは手洗いが基本です。水洗い不可の枕は、天日干しや陰干しで湿気を飛ばしましょう。洗濯前は必ず洗濯表示のタグを確認して、記載どおりにお手入れすることが大切です。
自宅の洗濯機で枕を洗うことに抵抗がある場合は、コインランドリーの利用も検討してみてください。ただし、コインランドリー側で枕の洗濯を制限していることもあるため、店舗ごとのルールも確認しましょう。
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