自宅でのマフラーの洗い方！洗濯機や手洗いの方法、注意点など

更新日:2025-06-17

冬に活躍するマフラーは、首に直接巻くため肌に触れて汚れやすいアイテムです。汚れを放置していると見た目が悪くなってしまうほか、場合によっては嫌な臭いが発生してしまうおそれもあります。

お手入れをしたいと考えても「マフラーの洗い方がわからない」「自宅の洗濯機で洗えるの？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。マフラーは洗濯機や手洗いで洗える場合があるため、まずは洗濯表示を確認したうえで自宅できれいに洗濯しましょう。

本記事では、マフラーを洗う前に確認すべきポイントや洗濯機・手洗いでの洗い方、注意点を詳しく解説します。洗ったあとに干す際の気をつけるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

• ・マフラーは「水洗い可能」「手洗い可能」の表記があれば、自宅で洗うことが可能


• ・水洗いができないマフラーは、自宅では洗えないためクリーニングに出す必要がある


• ・洗濯機・手洗いのどちらの場合もマフラーを洗濯ネットに畳んで入れて、生地が傷まないように注意が必要


• ・マフラーの洗濯後は直射日光を避けて、風通しの良い日陰で平干しをすることが大切


• ・生地の伸びや傷みが生じるため、乾燥機の使用はNG

【記事作成】おうちにプロ 編集部

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マフラーを洗う前に確認すべきポイント

マフラーは、すべての製品が自宅で洗濯できるわけではありません。そのため、次のような点を事前に確認する必要があります。

・洗濯表示を確認する
・色落ちしないかを確認する
・使用する洗剤を確認する

洗濯表示を確認する

マフラーを洗う前に、最初に必ず確認すべきなのが洗濯表示です。洗濯表示には、洗濯方法や乾燥方法、アイロンの可否など、マフラーごとに適したお手入れ方法が明確に記載されています。

洗濯機が使えない場合でも、「手洗いマーク」があれば自宅でやさしく手洗いすることが可能ですが、強い力を加えると型崩れや傷みの原因になります。

ウールやカシミヤなどの天然素材のマフラーは特にデリケートで、縮みや生地のフェルト化を引き起こしやすいため、洗濯表示を無視した洗濯は大きなダメージにつながります。

色落ちしないかを確認する

マフラーを自宅で洗う前に、必ず色落ちのチェックを行うことが大切です。特に濃色や柄物、天然素材を使用したマフラーは染色が弱い傾向にあり、水に濡れると色がにじんでしまう可能性があります。

簡単な色落ちチェックの方法としては、マフラーの目立たない部分に洗剤を溶かした水もしくは洗剤の原液をつけて、白い布やティッシュで軽く押さえてみてください。布やティッシュに色が移れば、色落ちの可能性が高いため家庭での水洗いに適していないと判断できます。

素材によっては水に弱い染料が使われている場合もあるため、色落ちの可能性は慎重に確認しましょう。布やティッシュに色が移らない場合でも、色落ちが心配な場合はクリーニングに出すことをおすすめします。

使用する洗剤を確認する

マフラーを洗う際は、洗剤選びも重要なポイントです。特にウールやカシミヤ、シルクといった素材を使用したマフラーはデリケートなため、通常の洗剤を使うと繊維を傷めて毛羽立ちや縮み、風合いの変化を招くおそれがあります。

おしゃれ着用の洗剤であれば、衣類への負担を軽減してやさしく汚れを落とせるため、マフラーの質感や色味を損なうリスクを軽減できます。

一方で、漂白剤や蛍光剤入りの洗剤、アルカリ性洗剤は繊維に悪影響を及ぼす可能性が高いため、避けるようにしましょう。

マフラーを洗う際のよくある失敗例

マフラーは、洗濯方法を誤ると失敗してしまうおそれがあります。特に次のような失敗が発生しやすいため、事前に確認しておきましょう。

・縮んでしまう
・伸びてしまう
・風合いが損なわれる

縮んでしまう

マフラーを自宅で洗う際、特に起こりやすい失敗が「縮み」です。特にウールやカシミヤなどの素材の場合、水温が高すぎたり強くこすり洗いをしたり、脱水を長く行ったりすることで繊維が絡まり合って縮みが発生します。

縮みを防止するためには、洗濯機の場合は「手洗いコース」や「ドライコース」などのやさしく洗えるコースを選ぶことが大切です。手洗いの場合もやさしい押し洗いを基本として、絞ったり引っ張ったりしないように注意しなければなりません。

また、乾燥機の使用も縮みの大きな原因となるため、基本的には使用しないようにしてください。

伸びてしまう

マフラーの「伸び」も、自宅での洗濯でよくある失敗のひとつです。マフラーは濡れた際の重みで形が崩れやすく、干し方次第では長さが不自然に伸びてしまうことがあります。

伸びたマフラーは形状が変わってしまい、首元でうまくまとまらなくなって見た目もだらしない印象になるおそれがあります。

対策として、手洗いの際は絶対に引っ張らないこと、洗濯後は必ず平らな場所で陰干しすることがポイントです。ハンガーにかけたりやピンチに干したりすると、水分の重さで伸びる原因となるため避けましょう。

風合いが損なわれる

マフラー洗濯の失敗としてよくあるのが、仕上がり後の風合いの変化です。特にウールやカシミヤなどの天然素材のマフラーは、適切な洗剤や洗濯方法を誤ると柔らかさやしなやかさが失われ、ゴワついたり硬くなったりする場合があります。

必ずおしゃれ着用の中性洗剤や素材ごとの専用洗剤を使用して、押し洗いでやさしく洗うことが大切です。

乾燥時も平干しを徹底して、乾いたあとは仕上げにスチームアイロンで軽く整えると、ふんわりとした風合いを復元しやすくなります。

マフラーを洗濯機で洗う方法

洗濯表示に洗濯桶のマークが記載されている場合は、水洗いが可能なため洗濯機で洗えます。取り扱いに注意しながら、次の手順で丁寧に洗濯しましょう。

1、気になる汚れは前処理をする
2、マフラーを洗濯ネットに入れる
3、手洗いコースやドライコースで洗濯する
4、すぐに取り出して干す

1、気になる汚れは前処理をする

部分的にマフラーの汚れが目立つ場合は、前処理してあらかじめ汚れを落としておきましょう。特に首や顔に直接触れる部分は、皮脂汚れやファンデーションの付着が多くなりやすいため注意が必要です。

5〜10分ほど置くと洗剤が繊維に浸透して、汚れを浮かせやすくなります。力を入れて揉んだりこすったりすると、マフラーの繊維が傷んだり毛羽立ったりする原因になるため、極力やさしくなじませるようにしてみてください。

ウールやカシミヤなどのデリケートな素材の場合は、原液ではなく薄めた洗浄液を綿棒などで塗布する方法もおすすめです。色落ちが心配な場合は、あらかじめ目立たない部分に洗剤をつけて色落ちしないかを確認しておくと安心です。

2、マフラーを洗濯ネットに入れる

洗濯機でマフラーを洗う場合は、必ず洗濯ネットに入れましょう。なぜならマフラーは形崩れしやすいほか、洗濯中に毛羽立ちや糸切れが発生するおそれがあるためです。

広げたまま入れると内部で片寄ったり、ネット内で余計な動きが生じたりして生地への負担が増加するリスクがあります。長いマフラーは3つ折りか4つ折りにして、できるだけコンパクトかつ平らに畳んでからネットに入れましょう。

ネットは目の細かいタイプがおすすめで、外部からの摩擦や衝撃を防ぐ効果が期待できます。

3、手洗いコースやドライコースで洗濯する

洗濯機でマフラーを洗う場合は、「手洗いコース」や「ドライコース」などのやさしく洗えるコースを選ぶことが基本です。通常のコースでは水流が強すぎて生地に負担を与えてしまい、縮みや型崩れ、毛羽立ちの原因となります。

使用する洗剤は中性タイプの「おしゃれ着用洗剤」がおすすめで、アルカリ性や漂白成分入りの洗剤は変色や傷みのリスクがあるため控えるようにしてください。洗剤の過剰投入は、成分の残留によるベタつきやゴワつきを招くため、必ず規定量を守るようにしましょう。

柔軟剤の使用も可能ですが、過剰に使うとマフラー本来のふんわり感が損なわれる場合があるため、投入しすぎないように注意が必要です。

4、すぐに取り出して干す

洗濯終了後は、マフラーをできるだけ早く洗濯機から取り出して干すことが大切です。長時間洗濯槽内に放置すると、湿気がこもって雑菌やカビの繁殖につながる可能性もあるため、洗濯終了後は速やかに取り出しましょう。

タオルで押さえる際も強くこすらず、やさしく押し当てるようにします。干す際は平干しがおすすめで、ハンガーに干すと水分の重みで伸びや型崩れを招くおそれがあります。

平干し用のネットがない場合は、乾いたバスタオルの上に広げて自然乾燥させても問題ありません。直射日光や高温になる場所は避けて、風通しの良い場所で陰干しをするのが最適です。

マフラーを手洗いで洗う方法

洗濯桶の水に手を入れているマークがある場合は、手洗いが可能です。洗濯機で洗えるマフラーでもダメージが心配な場合は、次の手順で手洗いしましょう。

1、気になる汚れは前処理をする
2、おしゃれ着用洗剤をぬるま湯に溶かして洗浄液を作る
3、つけ置き洗いと押し洗いをする
4、しっかりとすすぐ
5、脱水してからすぐに干す

1、気になる汚れは前処理をする

マフラーを手洗いする前に、気になる部分の汚れには必ず前処理を行いましょう。特に首元や口元、端のフリンジ部分などは皮脂やメイク汚れが付着しやすいため、全体を洗濯する前に集中的にケアするのが効果的です。

強くこすったり揉んだりすると、毛羽立ちやフェルト化の原因になるため、力加減に注意しましょう。汚れ具合がひどい場合は5〜10分ほど放置して、洗剤の浸透を待つとより効果が期待できます。

前処理で汚れをある程度浮かせておくと、全体を洗う際に無理な力を加えずに済み、マフラーへの負担を減らすことが可能です。

2、おしゃれ着用洗剤をぬるま湯に溶かして洗浄液を作る

マフラーの手洗いでは、必ず中性の「おしゃれ着用洗剤」を使用して、30度以下のぬるま湯に溶かして洗浄液を作ります。おしゃれ着用洗剤はデリケート素材向けに開発されており、ウールやカシミヤなどの繊維の縮みや毛羽立ちを防ぐ効果が期待できます。

洗剤が溶け残っていると、部分的な色ムラや変色の原因になる可能性があるため、しっかりと溶かして均一な洗浄液を作ることが重要です。

また、お湯は高温すぎると繊維が急激に収縮して、縮みや型崩れのリスクが高まります。特にカシミヤやウールなどのデリケートな素材は熱に弱いため、必ず30度以下のぬるま湯または水を使用しましょう。

3、つけ置き洗いと押し洗いをする

洗浄液が準備できたら、マフラー全体をゆっくりと沈めてつけ置き洗いを行います。5〜10分程度つけ置くことで、繊維の奥に入り込んだ汚れや皮脂が浮きやすくなります。

ただし、長時間のつけ置き洗いは素材に負担をかける可能性があるため、長時間浸けすぎないようにすることが大切です。

強く揉んだり絞ったりすると、型崩れや毛羽立ち、フェルト化などの原因になるため絶対に避けましょう。特にフリンジ部分は絡みやすいため、広げた状態でそっと押し洗いします。

押し洗いは3〜4回程度で問題ありませんが、汚れが気になる場合は洗浄液を新しく作って再度押し洗いをしましょう。

4、しっかりとすすぐ

押し洗いが終わったら、十分にすすいで洗剤成分を完全に除去しましょう。すすぎ不足は洗剤残りの原因となり、ゴワつきや変色、臭いのもとになるため注意が必要です。

特にフリンジ部分や折り目部分は洗剤が残りやすいため、念入りに行います。柔軟剤を入れる際は2回目のすすぎで入れて、全体に行き渡るようにやさしく押し洗いをしてみてください。

すすぎの際も、絶対に揉み洗いや強く絞ることはせずに、やさしく押して水分を出す程度にとどめます。

5、脱水してからすぐに干す

すすぎが終わったマフラーは、すぐに脱水作業を行います。ただし、洗濯機の脱水機能を使用すると繊維への負担が大きいため、手で行うのがおすすめです。

タオルが十分に水を吸ったら、新しいタオルに交換してさらに水分を吸収させると乾きやすくなります。水分が適度に抜けたら、すぐに形を整えて干しましょう。

干す際は平干しが基本で、形崩れや伸びを防ぐために平干しネットを使用するか、バスタオルの上に広げておくと安心です。直射日光や高温の場所は変色や縮みの原因となるため、必ず風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。

マフラーを干す際に気をつけたいポイント

マフラーを干す際は、次のようなポイントに注意しましょう。

・シワを伸ばしてから干す
・陰干しをする
・できる限り平干しにする

シワを伸ばしてから干す

マフラーを干す前に、必ず全体のシワやヨレを丁寧に整えておくことが大切です。洗濯後のマフラーは濡れた状態でシワがつきやすく、そのまま干してしまうと、乾燥とともにシワや折り目が固定されてしまうおそれがあります。

干す前は、マフラーを平らな場所に広げて、両手でやさしく撫でるようにして全体を整えましょう。フリンジ部分も指先で軽くほぐして形を整えると、乾燥後に絡まりや縮れを防げます。

洗濯後、タオルで包んで脱水した際に、軽く形を整えておくとさらに効果的です。

陰干しをする

マフラーを乾かす際は、直射日光を避けて陰干しを行うことが重要です。ウールやカシミヤのように、素材によっては紫外線や熱に非常に弱く、日光にさらされると変色や黄ばみ、繊維の劣化などにつながるリスクがあります。

天気が悪い日などに室内で干す場合は、窓際やストーブ、ヒーターの近くは避けて、部屋の中央付近や空気の流れがある場所に設置するとよいでしょう。扇風機の弱風を当てると乾燥時間が早まり、ニオイやカビの発生も防止できます。

できる限り平干しにする

マフラーは、基本的に平干しで乾かしましょう。洗濯後のマフラーは水分を含んで重たくなっているため、ハンガーなどに吊るして干すと重みで伸びてしまう可能性があるためです。

平干し用のアイテムがない場合は、乾いたバスタオルの上にマフラーを広げて置き、そのまま自然乾燥させても問題ありません。マフラー全体の形を整えながら平らに広げて、フリンジ部分も絡まないように指でそっとほぐしておきましょう。

このような工夫を行うことで、乾燥後もマフラー本来の長さや形状が保たれて、美しい仕上がりになります。

自宅でマフラーを洗う際の注意点

最後に、自宅でマフラーを洗う際の3つの注意点を確認しておきましょう。

・乾燥機は使わないようにする
・頻繁に洗いすぎないようにする
・アイロンをする際はスチームを使う

乾燥機は使わないようにする

マフラーを自宅で洗う際は、基本的に乾燥機を使用してはいけません。特に、ウールやカシミヤなどのデリケートな素材のマフラーは、乾燥機にかけることで一気に縮んでしまうリスクが高く、風合いや手触りも硬くなるおそれがあります。

ほかにも、フリンジのあるマフラーは糸が絡まったりほつれたりしやすくなるため気をつけなければなりません。乾燥機は非常に手軽ですが、マフラーの寿命を縮めてしまうため自然乾燥を選びましょう。

通気性の良い場所での陰干しや平干しを心がけることで、型崩れや縮みを防ぎつつ美しい状態を長く保つことができます。

頻繁に洗いすぎないようにする

マフラーは直接肌に触れることが多いため汚れやすいですが、頻繁に洗いすぎると生地の劣化を早める可能性があります。

生地自体が摩擦や水分、洗剤の成分による影響を受けやすく、繊維が傷んで毛羽立ちやすくなったり、柔らかさや光沢感が失われたりするリスクがあるのです。

マフラーの洗濯は、1本のみしか使っていない場合も月に1回程度にとどめておきましょう。日頃のお手入れとしては、着用後のブラッシングや風通しの良い場所での陰干し、消臭スプレーの活用などが効果的です。

汚れや嫌な臭いが気になる場合でも、部分洗いやつまみ洗いで済ませると、全体のダメージを抑えられます。

アイロンをする際はスチームを使う

洗濯表示にアイロン可能の表記がある場合は、アイロンをかけてシワを伸ばしたり折り目を整えたりすることが可能です。アイロンを使用する際は、スチーム機能を活用しましょう。

マフラーが乾いた状態のまま高温のアイロンを直接あてると、繊維が押し潰されてテカリや変色が発生したり、風合いが損なわれることがあります。

アイロンの温度は低温にして、スチーム機能をオンにしながらあて布をしてやさしくアイロンがけを行ってみてください。アイロン本体を直接マフラーに触れさせず、数cmほど浮かせた状態でスチームをあてる「浮かしアイロン」もおすすめです。

スチーム後は完全に乾かしてから収納することで、カビや嫌な臭いの発生も防げます。

洗濯不可のマフラーはクリーニングに出すのがおすすめ

「水洗い不可」や「ドライクリーニング」の表示があるマフラーは、自宅で洗うと型崩れや縮み、風合いの劣化などが生じるおそれがあります。

そのため、洗濯不可のマフラーは無理に自宅で手洗いや洗濯機洗いをせずに、専門のクリーニング業者に任せるのが安心です。

クリーニング業者であれば、素材や汚れごとに適した方法で丁寧に処理してもらえるため、美しい状態を長期間キープすることが可能です。

シーズン中はブラッシングなどでお手入れを行い、シーズン終わりにはプロのクリーニング業者に任せてしっかりとリセットしましょう。

マフラーの洗い方に関するよくある質問

【まとめ】正しい洗い方でマフラーを洗濯しよう

マフラーは、洗濯表示で「水洗い可能」「手洗い可能」の表記があれば、自宅で洗うことができます。ただし、水洗いできないものは自宅では洗えないため、クリーニングに出してプロの手できれいにしてもらいましょう。

無理に洗ってしまうと、縮みや伸び、風合いの低下などが生じて洗濯に失敗する可能性があります。

マフラーの洗濯後は、基本的に風通しの良い日陰で平干しをして、水分によってマフラーが伸びないように気をつけましょう。早く乾かしたいからといって乾燥機は使わず、自然乾燥で乾かすことが大切です。

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