エアコンの配管工事はいつ必要?注意点やカバーの取り付け方法も解説

エアコンの配管は、エアコンをトラブルなく稼働させるために欠かせない部材のひとつです。配管が故障した際やエアコンを買い換える際などは配管工事が必要ですが、費用をなるべく抑えるために「自分で行いたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、失敗のリスクや手間を考えると専門の業者に依頼した方がよいといえます。また、外観を美しく保つための配管カバーの設置も、可能であれば業者に任せた方がより美しく仕上げられる可能性があります。

本記事では、エアコンの配管の種類や配管工事が必要なタイミング、配管工事のおすすめの依頼先などを詳しく解説します。配管カバーの取り付け方法やDIYと専門業者の違いも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

安全かつきれいに仕上げたい場合は、基本的に業者への依頼がおすすめですよ。
この記事でわかること
  • ・エアコンの配管は、室内の熱を外に逃す「冷媒管」と室内機の水を排水する「ドレン管」の2種類

  • ・一般的な配管の寿命は30年程度

  • 配管が破損したときやエアコンを買い替えたとき、エアコンを新設するときや移設するときなどに配管工事が必要

  • ・配管工事は専門的な知識や技術が必要なため、DIYではなく家電量販店やエアコンの取り付け専門業者などに依頼するのがおすすめ

  • ・配管工事を安く済ませたい場合は「通常配管」、外から配管が見えないようにするには「隠蔽配管」がおすすめ

  • ・配管カバーを取り付けると自宅の外観を美しく保てるほか、紫外線や雨風などから配管を守り劣化の予防が可能

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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エアコンの配管とは?

エアコンの配管は、室内機と室外機をつなぐ役割があります。すべてのエアコンには配管が設置されており、配管によって冷媒ガスが循環して効率的に冷暖房が行われています。


配管は、壁に穴を開けて設置するのが一般的です。

エアコンで使用する配管は次の2種類があり、それぞれ役割が異なります。

室内の熱を外に逃す「冷媒管」

エアコンの配管の中でも、特に重要な役割を果たすのが「冷媒管」です。冷媒管は、室内の熱を効率よく屋外に逃がすために使用される配管で、エアコンの冷暖房運転の心臓部ともいえる存在です。

冷媒と呼ばれる特殊なガスを循環させる役割があり、冷房時には室内機で熱を吸収し、冷媒が気化して高温・高圧のガスになります。このガスが冷媒管を通じて室外機に送られ、室外機のコンプレッサーと熱交換器で熱を放出し、再び液体に戻って室内機へと戻ります。


冷媒管は一般的に2本1組で構成され、「液管」と「ガス管」に分かれている点が特徴です。

液管は液状の冷媒を、ガス管はガス状の冷媒を通します。それぞれの冷媒の漏れを防ぐために気密性の高い銅管が使用されており、設置時には正確な接続と適切なフレア加工、トルクレンチによる締め付けが必要です。

また、外気による影響を抑えるために断熱材でしっかりと保護されていますが、断熱処理が不十分であれば結露が発生して水漏れや故障の原因になります。

冷媒管はエアコンの性能に直結するため、取り扱いには十分に注意しましょう。

室内機の水を排水する「ドレン管」

ドレン管は、冷房や除湿運転時に室内機で発生する結露水を屋外に排水する役割があります。

エアコンは空気を冷やす際に熱交換器が冷たくなり、空気中の水分が結露として発生します。結露水を放置すると本体からの水漏れやカビの原因になるため、ドレン管を使って効率よく屋外へ流し出す仕組みです。


ドレン管の素材は、柔軟な塩ビ管やポリエチレン管が一般的で、室内機から室外の排水口まで緩やかな傾斜をつけて設置されます。

傾斜が不足していると水が逆流したり、配管内に水が溜まって水漏れを引き起こす可能性があります。そのため、設置時には適切な勾配を確保することが大切です。

また、ドレン管はホコリやゴミ、害虫などによって詰まりやすい部分でもあります。詰まると排水不良によって水漏れを起こすこともあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特に害虫の侵入を防ぎたい場合は、排水口部分に防虫キャップを取り付けておくと物理的に侵入を防げます。

夏場の冷房使用時には頻繁に結露水が流れて、掃除を怠るとカビや悪臭が発生するため注意してくださいね。

エアコンの配管方法

エアコンの配管方法は、主に次の2種類があります。

  • 通常配管…室内機から外壁に穴を開けて、配管を屋外に露出させて室外機までつなぐ方法
  • 隠蔽配管…壁や天井、床下などに配管を通して、外から見えないように施工する方法

通常配管は、一般家庭でも多く採用されているスタンダードな方法です。室内機から直接屋外に配管を出して室外機へつなげるため、施工が比較的簡単で短時間で完了するのが特徴です。

新築だけではなく既存の住宅でも対応しやすく、費用も抑えられる点がメリットといえます。


配管は外壁に沿って露出する形となりますが、配管カバーを取り付けて外観を整えることも可能です。万が一の修理や配管の交換も簡単に行えるため、メンテナンス性にも優れています。

一方で隠蔽配管は、配管を壁の中や天井裏、床下などに通す方法です。新築時やリフォーム時に採用されることが多く、外から配管が見えないため見た目がすっきりします。

デザイン重視の住宅やマンションなどで採用されていますが、施工には専門的な知識と技術が必要で、工事費用が高くなりがちな点に注意が必要です。また、壁の内部に配管が隠れているため、修理や交換が必要になった際には大がかりな工事が必要になる可能性もあります。

それぞれメリットとデメリットが異なるため、住宅の構造や予算、見た目の好みによって選ぶようにしてみてくださいね。

エアコンの配管工事を行うタイミング

一般的に、エアコンの配管工事を行うのは次のようなタイミングです。

・配管が破損したとき
・エアコンを買い替えたとき
・エアコンを新設するとき
・エアコンを移設するとき

配管が破損したとき

エアコンの配管は、年数が経つと劣化や破損のリスクが高まります。特に冷媒管は冷媒ガスを高圧で循環させるため、経年劣化により金属疲労が起こり、亀裂や穴が生じやすくなる点に注意が必要です。

ドレン管も長期間使用するとひび割れたり、詰まったりすることがあります。


このような状態で放置すると冷暖房の効率が大きく下がり、室内の快適性が失われてしまうため、配管工事が必要です。

配管の破損による冷媒漏れは、エアコン本体への負荷を高めてしまい故障の原因にもなります。さらに、冷媒ガスの漏れは法律上の規制対象でもあり、環境への悪影響も考慮しなければなりません。

破損した特定の箇所のみの補修は一時的な対応に留まるため、長期的な安全性を考慮するなら配管全体の交換が安心です。信頼できる業者による点検を受けて、冷媒の補充や真空引きなど適正な作業を行ってもらいましょう。

劣化した配管を使い続けるのは危険なので、異変を感じたらすぐに交換してくださいね。

エアコンを買い替えたとき

エアコンを買い替える際には、配管の交換も同時に行うケースが多いです。

長年使用した配管は内部の汚れが蓄積し、目に見えない腐食や劣化が進んでいます。古い配管をそのまま流用すると、新しいエアコン本来の性能を十分に発揮できないケースがあります。


しかし、隠蔽配管で交換が難しい場合は、既存の配管をそのまま使い続けることもあるため、買い替え時は配管工事を行うかを確認することが大切です。

買い替え時の配管交換は、冷媒管だけではなくドレン管や貫通スリーブなどの交換も行う場合が多いでしょう。これらの配管を交換することで、結果的に冷暖房効率が改善されるだけでなく、故障リスクの軽減やランニングコストの節約にもつながります。

購入時の見積もりで配管交換が含まれているかを必ず確認して、必要な工事は早めに済ませておくことをおすすめします。

エアコンを新設するとき

エアコンの新規設置時は、配管工事が必要です。新設の場合、室内機と室外機を冷媒管・ドレン管・電源線で接続するため、配管経路や取り回し方法を事前にしっかりと検討しなければなりません。


標準的な方法は、壁に配管用の穴を開けて屋外へ通し、室外機へ接続する「通常配管」です。より見た目を重視する場合は、壁や天井などの内側に配管を隠す「隠蔽配管」が選ばれます。

なお、これまでエアコンが設置されていなかった場所に新たにエアコンを設置する場合、配管用の穴あけも必要です。エアコン専用コンセントの設置も必要となるため、エアコンの新設は大がかりな工事を行わなければならないといえます。

新設時の適切な配管工事は、エアコンの性能維持と長寿命化につながるため、必ず信頼できる専門業者に依頼しましょう。

エアコンを移設するとき

リフォームに伴ってエアコンを移設する際も、配管の再工事を行うのが基本です。

移設先の間取りや構造によって、既存配管がそのまま使用できる場合と新しく交換が必要な場合があります。特に配管の長さが不足したり、経年劣化で内部の腐食が疑われたりするときは、配管交換が必須です。


たとえば、1階から2階へエアコンを移設する場合は、配管の長さが足りなくなるケースが多いため交換を行います。

また、移設先の環境によっては、新たな配管用の穴あけ工事やコンセントの設置工事も発生します。特に電源工事については「電気工事士」の資格が必要になるため、依頼先の業者に有資格者が在籍しているかを確認しましょう。

移設費用は配管交換の有無で大きく異なるため、業者選びの際は配管交換込みの費用で比較することをおすすめします。

エアコンの配管工事は自分でできる?

エアコンの配管工事は一見すると簡単そうに見えるかもしれませんが、実際には専門的な知識と技術が求められる作業です。

配管は冷媒ガスの流れを支える重要な役割を担っており、誤った施工をすると冷暖房の効率が大幅に低下したり、冷媒ガスが漏れて機器が故障したりする原因になります。さらに、冷媒ガスは法律で管理が義務付けられているため、誤った取り扱いは法的リスクも伴います。


そのため、配管工事は基本的には専門業者に依頼するのがおすすめです。

配管工事は、フレア加工や真空引きなどの専門的な作業が必要です。特に真空引きを怠ると配管内に空気や水分が残り、エアコンの性能低下や故障の原因になります。

また、トルクレンチによる適切な締め付け作業も不可欠で、過不足の締め付けは冷媒漏れのリスクを高めてしまいます。このような理由から、配管工事はプロの業者に依頼するのが安心です。

万が一の工事ミスによる追加費用や修理リスクを防げるだけではなく、施工後の保証も受けられることが多い点がより魅力的といえるでしょう。

業者に依頼した方が、結果的にエアコン本来の性能を活かせて長期的なコストパフォーマンスも優れているといえます。

配管工事のおすすめの依頼先

配管工事は、依頼先によって料金体系やサービス内容が異なるため、自分のニーズに合わせた選択が大切です。代表的なおすすめの依頼先は、次のとおりです。

  • 家電量販店
  • エアコンの取り付け専門業者
  • 町の電気屋 など

まず、家電量販店はエアコンの購入から設置まで一括で対応してもらえる点が魅力です。全国展開している大型店舗であれば、料金体系も明確で工事後の保証も整っているケースが多いです。また、購入と同時に設置を申し込めるため手間がかかりません。

次に、エアコンの取り付け専門業者は設置工事の実績が豊富で、難しい設置条件や特殊な工事にも柔軟に対応してもらえます。


ネット経由で簡単に見積もり・予約ができる業者も多く存在します。

また、街の電気屋もおすすめです。地域密着型の対応で、細かな要望にも柔軟に対応してもらいやすい点が大きなメリットです。顔の見える関係性の中で作業してもらえる安心感もあり、場合によっては急な対応も相談できます。

依頼先ごとに特徴が異なるため、工事内容・費用・保証内容を比較して、最適な業者選びを行ってみてくださいね。

エアコンの配管の寿命

エアコンの配管の寿命は、一般的に30年程度が目安とされています。建物の外壁や天井裏などに設置された配管は、使用状況や環境によって劣化速度が異なりますが、適切な施工と管理がされていれば数十年単位で使用可能です。

特に住宅の新築時やリフォーム時に施工される「隠蔽配管」では、基本的に長期間の使用を想定して設置されるため、10年程度で劣化することはほとんどありません。


ただし、寿命を迎える前でも劣化リスクが完全にゼロとはいえません。長年の使用によって冷媒管の内部には汚れが蓄積し、わずかな腐食や劣化が進行することがあります。

ドレン管についても、経年劣化によってひび割れや詰まりが起こるケースがあり、水漏れが発生することがあるため注意しましょう。特に直射日光や雨風にさらされた配管は、30年を待たずに傷みが進む可能性もあります。

エアコンの性能を最大限に活かし続けるためには、定期的な点検が欠かせません。冷媒漏れや水漏れなどの不具合は、配管の劣化が原因で起こることが多いため、異常を感じた場合は専門業者に点検を依頼すると安心です。

買い替えや移設のタイミングで点検して、劣化具合に応じて適切に交換すれば長く安全にエアコンを使用できるでしょう。

エアコンの配管に関する注意点

エアコンの配管は、次のような点に注意が必要です。

・配管の長さに気をつける
・高低差を意識する
・配管はなるべく再利用しないようにする

配管の長さに気をつける

エアコンの配管に関して、注意すべきポイントのひとつが配管の長さです。配管は短く施工するほど冷媒の流れがスムーズになり、エアコンの効率が高まります。

一方で、配管が必要以上に長いと冷媒が循環しづらくなり、冷暖房効果の低下や消費電力量の増加といった問題が発生します。


たとえば、1階に室内機と室外機を設置する場合は標準配管長が3m〜5m程度とされており、これを超える場合は冷媒の補充が必要です。

特に10m以上になると追加工事や冷媒充填の必要性が高まるため、工事費用も割高になる傾向があります。配管の無駄な長さはエアコン本来の性能を発揮しにくくなるため、取り回しを工夫して極力短く施工することが大切です。

業者に配管ルートや曲げ角度、施工距離をしっかりと確認してもらい、最適な方法で取り付けてもらいましょう。

高低差を意識する

室内機と室外機の高低差にも注意が必要です。設置場所によって高低差が生じると、冷媒の流れがスムーズではなくなり、冷暖房効果が低下することがあります。


特に高低差が大きいと冷媒がうまく循環せず、エアコン本体への負担が増加して、故障リスクが高まる原因となります。

標準的な家庭用エアコンでは、高低差は15m以内が目安とされており、15m以上になるとメーカー保証の対象外になる場合もあるため気をつけましょう。

さらに、高低差は冷媒配管だけではなく、ドレン排水にも影響します。一般的に、室内機が低い場所にあると排水の流れが悪くなり、水漏れトラブルが発生しやすくなります。

配管工事を行う際には冷媒配管とドレン配管の勾配をしっかりと確保して、効率的な冷媒循環と排水ができるように配慮することが大切ですよ。

配管はなるべく再利用しないようにする

エアコンを買い替えたり移設したりする際に、配管をそのまま使い回したいと考えるケースもあるかもしれませんが、基本的にはおすすめできません。なぜなら、老朽化によってガス漏れが発生したり性能が低下したりするおそれがあるためです。


特にエアコンを買い替える際は、古い配管は再利用せずに新しいものに交換するのが一般的です。

短期的なコスト削減のために配管を再利用すると、数年程度経過してからさまざまなトラブルや修理費用の発生につながる可能性があるため注意しましょう。

エアコンの性能を最大限発揮して、安心して長く使い続けるためには、配管も新品にするのがおすすめですよ。

エアコンの配管カバーとは?

エアコンの配管カバーとは、室外機と室内機をつなぐ配管部分を覆い隠すための部材です。

通常、エアコンの配管は冷媒管やドレン管などがまとめて露出した状態で壁の外側を通りますが、そのままでは見た目が悪く、雨風や紫外線による劣化のリスクも高まります。そこで役立つのが配管カバーです。


配管カバーは主に樹脂製で、直線部分に対応する「ストレートカバー」や、曲がり部分対応の「コーナーカバー」など、建物の形状に応じたパーツが用意されています。

配管カバーの取り付けは、エアコンの設置工事時に行うのが一般的です。あとから追加設置も可能ですが、再度配管の取り外しが必要になる場合もあるため、初回設置時にカバーの取り付けを検討しましょう。

配管カバーを取り付けることで、次のようなメリットが得られます。

自宅の外観を美しく保てる

エアコンの配管カバーを取り付ける最大のメリットのひとつが、自宅の外観をきれいに保てる点です。

通常、エアコンの配管は剥き出しの状態で屋外の壁面を這うことになります。そのままではごちゃごちゃとした印象になり、家全体の見た目の印象を損ねてしまうでしょう。特に新築住宅や外観にこだわりのある住宅では、配管の露出が気になる方も多いかもしれません。


そこで配管カバーを取り付ければ、配管全体がシンプルなラインで覆われるため、建物のデザインを損ねることなくすっきりとした見た目に仕上がります。

配管カバーにはアイボリーやブラウンなどの豊富なカラーバリエーションがあり、外壁の色味に合わせて選ぶことが可能です。

さらに、直線だけでなく曲がり部分にも対応したパーツもあるため、どのような取り回しでも美しく仕上げられます。

外壁の見栄えは住宅の印象を大きく左右するので、配管カバーの設置は住まいのトータルバランスを考えた美観対策としても非常に有効です。

配管の劣化を予防できる

エアコンの配管は、屋外で常に雨風や直射日光にさらされており、特に夏場の紫外線は配管の被覆材を劣化させる原因となります。被覆材が傷んでくると内部の銅管が露出し、冷媒漏れのリスクが高まるほか、冷暖房効率の低下にもつながります。

このような劣化を放置すると、思わぬ修理費用が発生するケースも少なくありません。


しかし、配管カバーを取り付けることで、配管が直接外気や紫外線にさらされるのを防げます。

特に直射日光が当たりやすい南向きの壁面や、雨風の影響を受けやすい場所では、配管カバーの効果がより高まるでしょう。ほかにも、鳥害や虫害の対策にも有効で、配管周りへのゴミの付着や動物によるいたずらも減少します。

このように、エアコンを長く快適に使用するためには、カバーによる配管の保護対策が非常に重要といえます。

日常的なメンテナンスも簡単で、カバーの一部を開けて配管の状態を確認できるため、劣化の早期発見にも役立ちますよ。

エアコンの配管カバーの取り付け方法

エアコンの配管カバーは、基本的に次の手順で取り付けます。

  • 1、配管のルートを確認する
  • 2、カバーの取り付け位置に印を付ける
  • 3、カバーを壁に取り付ける
  • 4、曲がり部分に合わせてコーナーカバーを装着する
  • 5、必要に応じて延長用の部材を追加する
  • 6、端部にエンドキャップを取り付ける
  • 7、全体のゆがみや浮きをチェックし固定されているかを確認する

配管カバーを後付けする場合は、配管を傷つけてしまわないように気をつけましょう。万が一傷つけると、冷媒ガスが漏れたり水漏れが発生したりするおそれがあるため注意が必要です。

DIYでも取り付けは可能ですが、難易度は非常に高いです。エアコン本体や配管に干渉するリスクを避けるためにも、専門業者に依頼するのが安心ですよ。

【配管カバーの設置】DIYと専門業者の違い

DIYと専門業者による設置では、主に次のような面で違いがあります。

・費用の違い
・安全性の違い
・保証の違い

費用の違い

DIYと専門業者への依頼では、費用に大きな違いがあります。

DIYの方が安く感じられるかもしれませんが、配管カバーやコーナーパーツなどの部材以外に取り付け工具や脚立、接着剤など細かな道具を用意しなければなりません。一方で、専門業者に依頼すると工賃のみで済む場合がほとんどです。


そのため、トータルコストではDIYの方が高くなってしまうおそれがあります。

DIYでもすでに工具が揃っていれば、新たに購入する必要はありません。

ただし、プロの業者の方が設置後のズレや固定不良などの心配が少なく、仕上がりの美しさも期待できます。工具が揃っていると短期的にはDIYの方が安上がりになる可能性もありますが、失敗によるやり直しや補修が必要になると、かえって高くつくケースもあります。

予算と作業負担のバランスを考慮して選ぶのがよいでしょう。

安全性の違い

DIYで配管カバーを設置する際は、手軽に取り付けできる反面、安全面での注意が必要です。

特に高所での作業や脚立の使用が伴う場合は、落下や転倒のリスクがあります。また、配管に過度な力を加えてしまうと、冷媒管やドレンホースの破損を招く可能性があるため気をつけなければなりません。


一方で、専門業者はエアコン工事のプロであり、安全対策を徹底したうえで作業を行います。

高所作業や工具の扱いにも慣れているため、事故のリスクは大幅に低減されるでしょう。また、施工中に配管へ余計な負荷をかけたり傷つけたりする心配もなく、エアコンの性能を損なわずに設置できる点が強みです。

このような理由から、自分で無理をするよりも安全性を重視したい場合は、業者への依頼が安心です。

保証の違い

DIYの場合、設置不良によるトラブルはすべて自己責任となります。カバーのズレや外れ、固定不足による落下や配管損傷が起きたとしても、補償は一切ありません。

一方で、専門業者に依頼した場合、多くの業者では施工への保証が付帯します。保証期間は業者によって異なりますが、1年〜3年程度の保証が一般的で、トラブルが場合でも無償で修理対応してもらえるケースが多く、安心感があります。

また、業者によっては万が一の事故やエアコンの故障に備えて損害賠償保険にも加入しているため、より安心して依頼できるでしょう。

長期的な安心や保証を求める場合は、業者への依頼が適しているといえますね。

エアコンの配管に関するよくある質問

Q
配管穴の位置はどうやって決めたらよい?
A

基本の考え方は、配管の距離を短くして、曲がりを減らすことです。配管が長く曲がりが多いと冷暖房の効率が下がり、電気代が無駄にかかる原因となります。通常は、室内機の右下か真下の壁に穴を開けて、最短距離で外へ配管を通す方法が一般的です。ただし、柱や梁、水道管、電気配線などは避ける必要があるため、業者に相談しつつ位置を決定するとよいでしょう。賃貸住宅の場合は、管理会社や大家の許可も必要です。

Q
屋外に配管カバーは必要?
A

屋外への配管カバーは必須ではありませんが、基本的には設置するのがおすすめです。配管カバーにはさまざまなメリットがあり、特に配管の保護効果は大きな魅力といえます。配管は屋外にむき出しで設置されると、紫外線や雨風の影響を直接受けて劣化しやすくなります。配管が早期にボロボロになったり、ひび割れて水漏れを引き起こすリスクも高まるため、配管カバーを取り付けて寿命を延ばしましょう。また見た目もスッキリと整い、外壁との調和も図れる点もメリットです。

Q
配管洗浄は定期的に行った方がよい?
A

配管洗浄は、基本的にはエアコンの一般的なメンテナンスには含まれず、定期的に行う必要はありません。ただし、特定のケースでは洗浄が効果的な場合があります。たとえば、長年使用した配管に汚れが溜まっている場合や異物が混入した場合、リサイクルや中古エアコンを設置する場合などです。配管洗浄は専門的な知識と経験が必要なため、自分で行うことはできません。必ず業者に依頼して安全に行ってもらいましょう。まずは業者と相談して、配管洗浄か配管自体の交換のどちらがよいか適切な判断を行うのが無駄のない選択といえるでしょう。

【まとめ】エアコンの配管工事はプロに任せよう

エアコンの配管は、「冷媒管」と「ドレン管」の2種類があります。それぞれ室内機と室外機をつなぐ役割があり、配管によって冷媒ガスが循環して効率的に冷暖房が行われています。

基本的に配管工事は自分で行うことが難しいため、家電量販店やエアコンの取り付け専門業者、街の電気屋などに依頼して安全に取り付けてもらいましょう。

なお、エアコンの配管には配管カバーを取り付けるのがおすすめです。配管カバーによって自宅の外観を美しく保てるほか、紫外線や雨風などから配管を守り劣化を予防する効果が期待できます。

配管カバーの取り付けも自分で行うのは難しいため、配管工事と同時にプロの業者へ依頼してみてくださいね。

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