室外機の洗浄って必要?

2015年11月22日

◎室外機を掃除しても、お部屋の衛生面に影響はない

室外機を掃除しないと衛生的ではない、と思われる方がいらっしゃいますが、室外機と室内機の間では、空気のやり取りは行っていません。
エアコン(室内機)は、お部屋の空気を熱交換器(アルミフィン)から吸い込み、その空気を吹き出し口(シロッコファン)から吐き出しているのです。室外機が汚れていても、汚れた空気が室内に入ってくることはありません。

●室外機と室内機は、銅の配管で繋がっていますが、その配管は室外機から圧をかけた冷媒ガスを、室内機の熱交換器へ送り込むための配管であり、当然ガスが漏れないように密閉配管となっています。室外機の掃除をしても、キレイな空気が入ってくるわけではなく、臭いがなくなるこもありません。

◎室外機は汚れることを想定して製造されている

室外機とは、その名の通り室外に設置する機器ですので、設計上は「屋外仕様」です。
ある程度の粉じん、雨等の水滴といった砂塵や、風雨に耐えられることを考慮の上、設計されています。
またそのような影響では、大幅に性能が低下するような設計になっていません。

<基本的に室外機は、ノーメンテナンスを前提に設計製造されています。>
よく商業ビルの高層階の壁面に、室外機がズラリと並んで設置されているのを、見たことがないでしょうか?
メンテナンスすることを前提としていないので、高層階のなんの足場もない場所にでも、室外機は設置(放置)することができるのです。

「省エネ効果がある」と、室外機の掃除を勧める業者さまも、上記のような環境下の室外機を掃除することは、まずありません。殆どの業者さまが、高所にある室外機の掃除は受付けてはいないんです。この事実が、室外機の掃除には、「あまり意味がない」ということを露呈させているのではないでしょうか。

◎それでも室外機を掃除した方がいい場合は?

室外機は冷房時に、冷媒ガスに圧をかけ、その際に発生する熱を排気放熱しています。室外機のカバーの外側から見ると、大きなプロペラが内側で回っているのが見えるかと思いますが、そのプロペラファンが回転することで排気放熱しています。
この排気放熱が、室外機が過度に汚れていることで、効率が落ちることがあります。

室外機裏側の熱交換器(アルミフィン)を覗いて見て、ゴミやホコリ等によって薄い金属板の隙間が、見えないくらい目詰まりしている場合は、熱伝導率が落ちますので、効率は落ちていると言えます。なので洗浄するのとしないのでは、した方が良いと言えるのですが、これは費用対効果の判断となります。

正直、プロに室外機クリーニング依頼しても、お客様が期待しているほどの省エネ効果は得られません。室外機の掃除は、簡易清掃でも十分です。

●大きめのゴミ(葉っぱ・ビニール・ツタなどの紐状のもの)が、プロペラなどについている場合は、エアコンを停止させ、室外機が停止したことを確認後、棒状のものなどを活用し、取り除いてください。
●熱交換器(アルミフィン)が目詰まりしている場合は、外から使い古しの歯ブラシなどを活用し、上から下に溜まったホコリ、汚れをなぞるように取り除いてください。
●カバーなどのスス汚れが気になるのであれば、中性洗剤などを使用し、ブラシやスポンジで洗っても問題ありません。屋外仕様の室外機は、カバーの上からであれば、水をかける位では故障するような設計にはなっておりません。

省エネが目的であれば、室外機に太陽の熱が直接あたらないように、1m位離れたところに「すだれ」や「植木」などで日陰をつくることで、夏場の熱交換性能は確実にUPします。逆に冬場は、太陽の熱が直接あたるようにしましょう。くれぐれも室外機の吹き出し口付近やその周囲に物を置いたり、ふさいだりしないようにしてください。

以上、他社さまHPの内容を抜粋・要約・アレンジさせていただきました。

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