壁紙(クロス)リフォームの基本ガイド!費用相場やおすすめ時期、選び方

「壁紙の汚れが目立ってきた」「室内のイメージをガラッと変えたい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。このようなお悩みを解決するには、壁紙(クロス)リフォームがおすすめです。

壁紙を一新すると、汚れや傷などは一切目立たなくなるほか、これまでと違ったテイストの壁紙を選べば、室内の雰囲気を大きく変えることが可能です。

本記事では、壁紙(クロス)リフォームの魅力はおすすめの時期、費用相場などを詳しく解説します。費用を抑えるコツやリフォームを失敗しないためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

一戸建てだけではなく、マンションでも壁紙のリフォームは可能ですよ。
この記事でわかること
  • ・壁紙の傷や汚れが目立ってきたり、雰囲気を一新したい場合は壁紙のリフォームがおすすめ
  • ・壁紙の耐用年数は10年程度なので、10年以上使用している壁紙はリフォームを検討した方が良い
  • ・マンションでも、管理規約が定める条件をクリアしていれば壁紙のリフォームが可能
  • ・壁紙のリフォーム費用の相場は、6畳の部屋で3~7万円程度、15畳で6〜10万円程度
  • ・費用を抑えたい場合は、壁紙のグレードを見直したり複数の場所のリフォームをまとめて依頼したりするのがおすすめ

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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壁紙(クロス)リフォームとは?

壁紙(クロス)リフォームとは、古い壁紙を新しい壁紙に張り替える工事のことです。経年劣化によって色あせや汚れ、捲れなどが目立ってきた場合や、模様替えで室内の印象を変えたいときに行われます。


壁紙を張り替えるだけなので、費用や工期もそれほどかからず、簡単に行えるリフォーム工事として人気があります。

壁紙(クロス)リフォームの主な魅力は、次の3つです。

・室内の雰囲気を一新できる
・機能性が高くなる
・嫌な臭いを改善できる

室内の雰囲気を一新できる

壁紙(クロス)リフォームの大きな魅力は、壁紙の張り替えによって室内の雰囲気を一新できることです。家具やレイアウト自体に変更がなくても、壁紙を張り替えるだけで室内全体の印象が大きく変わります。


たとえば、無地の白い壁紙を木目調に変えるとやさしい印象を与えたり、モダンなデザインを選べばスタイリッシュな雰囲気を演出できたりします。

アクセントクロスとして、一面だけ違う色の壁紙にするコーディネートも人気です。理想とする雰囲気があれば、理想を叶えられる色や柄の壁紙を選べば、より住みやすい魅力的な住空間に仕上げられるでしょう。

壁紙は面積が広い分視界に入りやすいため、張り替えるだけでリフォームの効果を実感しやすく、気分転換や模様替えにもうってつけです。

手軽にできる模様替えとしても人気がありますよ。

機能性が高くなる

最近の壁紙は、デザイン性だけでなく機能性にも優れているものが多く、壁紙(クロス)リフォームによって住環境をより快適にすることが可能です。

たとえば、湿気の多い場所には防カビや調湿機能付きの壁紙を、子どもやペットのいる家庭では傷や汚れに強い壁紙を選ぶと、より住みやすい環境に仕上げられるでしょう。


消臭・抗菌・抗ウイルスなどの加工が施された壁紙も多く、見た目の美しさと同時に衛生的な環境を維持しやすい点も魅力の一つです。

特に、日本では湿度が高い時期が長く続くため、気づけば壁紙の裏側にカビが大量に繁殖していたという事態も少なくありません。機能性が優れた壁紙を選べば、家族の健康を守ることにもつながるでしょう。

機能性が高い壁紙で住まいのトラブルを未然に防ぎながら、暮らしやすさをアップさせることができますよ。

嫌な臭いを改善できる

壁紙(クロス)リフォームは、室内の気になる臭い対策としても効果的です。長年暮らしていると、食べ物やタバコ、ペットなどの匂いがこもりがちになり、壁紙に吸収されて嫌な臭いを発生させることがあります。

しかし、壁紙を新しいものにリフォームすることで臭いを改善し、空気環境を快適に保つことが可能です。


特に消臭機能付きの壁紙を選べば、日常的に発生する臭いを抑えてくれる効果が期待できます。

嫌な臭いが染みついた古い壁紙を張り替えるだけでも、室内の空気がすっきりと感じられることが多いです。壁紙のリフォームは、見た目の美しさに加えて快適な空気環境を整える点でも非常に有効です。

どれだけ換気したり消臭スプレーなどをしたりしても臭いが消えない場合は、壁紙自体を張り替えた方が良いケースが多いですよ。

壁紙(クロス)リフォームのおすすめ時期

壁紙(クロス)リフォームは、自宅の新築時やリフォーム時から10年程度経過した場合に行うのがおすすめです。なぜなら、一般的に壁紙の耐用年数は10年程度とされているためです。


特に家族の人数が多い場合や、室内でタバコを吸う人がいる場合は、より早くにリフォームを行った方が良い場合があります。

また、10年を経過していない場合でも、壁紙の一部が汚れていたり剥がれていたりする場合は、壁紙本来の機能を果たせないため早めにリフォームした方が良いでしょう。リフォームせず放置していると、下地が傷んでしまうおそれもあります。

定期的な壁紙の張り替えによって、快適で住みやすい環境を長く維持することが可能です。

10年が経過していなくても、「部屋の雰囲気を変えたい」と思ったタイミングでリフォームするのもおすすめですよ。

マンションでも壁紙(クロス)リフォームは可能

「マンションで自由に壁紙を張り替えるのは難しいのでは」と考える方も多いでしょう。しかし、実際にはマンションでも壁紙(クロス)リフォームを行うことが可能です。

ただし、賃貸の場合は必ず大家や管理会社の許可を得てから行う必要があります


持ち家の場合でも、管理規約の内容によっては管理組合の承諾が必要です。

特に、コンクリート壁に壁紙を直張りしている場合は、通気性が悪い壁紙を選ぶとカビが生えてしまうおそれがあります。リフォーム業者と相談しながら、通気性がよくカビが生えづらい壁紙を選びましょう。

リフォーム工事に関して不安な点があれば、事前に管理組合や管理会社に問い合わせておくと、安心して工事を進められます。

勝手に進めてしまうとあとからトラブルに発展するケースもあるので、まずは相談してから工事を行ってみてくださいね。

リフォーム前に知っておきたい壁紙(クロス)の種類

リフォーム工事を行う前に、まずは壁紙の種類を把握しておきましょう。壁紙には、次のような種類があります。

・ビニールクロス
・紙クロス
・布クロス
・木質系壁紙
・無機質系壁紙
・オレフィン壁紙

ビニールクロス

ビニールクロスは、一般家庭で特に多く使用されている壁紙です。塩化ビニール樹脂を主原料としており、量産型からデザイン性に富んだタイプまで幅広く展開されており、価格も手頃なためリフォーム時の選択肢として人気が高い点が特徴です。


汚れに強く水拭きも可能なため、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りにも問題なく採用できます。

たとえ汚れが付着しても、サッと水拭きが行えるため掃除がしやすく、お手入れも簡単に行えます。また、防カビ・抗菌・消臭などの機能が付加された商品も豊富にあり、ライフスタイルや希望に合わせた選び方ができるのも魅力です。

しかし、素材の性質上、通気性が良くない場合が多いため、結露が気になる部屋に使用する場合は注意が必要といえます。

防カビ機能付きのものを選んだり、換気を徹底したりするなどして対策をとってくださいね。

紙クロス

紙クロスは、パルプなどを原料とした紙素材の壁紙で、環境に優しく通気性に優れているのが特徴です。ナチュラルな風合いや柔らかい質感が魅力で、和室や自然素材を活かしたインテリアなどに調和しやすい傾向があります。


プリントやエンボス加工によってデザインの幅も広がっており、自分の好みに合わせたものを選びやすい点も魅力の一つです。

水や汚れには弱いため、頻繁に水に触れる場所や湿気の多い場所には向いていないといえます。施工も難易度が高い傾向があり、下地処理が不十分な場合はシワができやすいことから、施工業者の技術力も必要です。

水拭きできるタイプの紙クロスもあるので、お手入れを楽に行いたい場合は水に強い加工が施された紙クロスを選んでみてくださいね。

布クロス

布クロスは、綿や麻などの繊維素材や、ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維で作られた壁紙で、高級感のある仕上がりが魅力です。美術館やホテルなどの、高級感や重厚感がある場所で使用されています。


自宅で使用すると、織り目のある質感が温かみを演出して、ホテルライクな空間づくりが行えます。

吸音性や通気性に優れており、音が響きにくくなる点もメリットです。また、壁紙の中でも比較的頑丈で、破れにくいので小さなお子さんやペットがいる家庭でもおすすめといえます。

しかし、素材の特性上汚れが付きやすく、掃除がしづらい点に注意しなければなりません。また、価格がやや高めで施工にも手間がかかるため、部分的なアクセントとして使うケースもあります。

こだわった空間を演出したい場合は、布クロスがおすすめですよ。

木質系壁紙

木質系壁紙は、木材を薄くスライスした突板や木粉などが使用された素材で作られています。そのため、天然木の質感や温もりを室内に取り入れられる点が特徴です。


本物の木ならではの風合いや色合いが、ナチュラルで落ち着いた空間を演出します。

無垢材の家具やフローリングとの相性も良く、統一感のある室内空間を実現することが可能です。

しかし、自然素材を使用しているため、湿気や乾燥によって収縮や反りが起こる可能性がある点に注意が必要です。できる限り、水回りには使用しない方が良いでしょう。

また、価格はやや高めでメンテナンスも必要になるため、部分的な使用やこだわりたい空間への採用がおすすめです。

腰壁に使用して、アクセントとして採用するのも良いですよ。

無機質系壁紙

無機質系壁紙は、ガラス繊維や鉱物などの無機素材を原料とした壁紙で、耐火性・耐久性に優れています。汚れにも強いため、長期にわたって美しい外観を保ちやすい点も魅力です。


防カビ性や防湿性にも優れているため、湿気が気になる場所や耐久性を重視したい空間に適しています。

マットな質感やざらつきのある風合いなど、自然素材に近い仕上がりがあり、まるで塗装したような空間を演出可能です。しかし、一般的なビニールクロスより高価な場合が多く、施工には専門的な技術が必要な場合もあります。

また、ほかの壁紙に比べるとデザインや色などのバリエーションも少なく、選択肢は限られる点にも気をつけましょう。

オレフィン壁紙

オレフィン壁紙は、ポリエチレンやポリプロピレンなどを主成分としており、ビニールクロスに代わる環境配慮型の素材として注目を集める壁紙です。

塩素を含まないため、焼却時に有毒なガスが発生せず、環境への負荷が少ないのが特徴です。


汚れに強く水拭きできるものが多いため、リビングや水回りでも使いやすく、メンテナンス性も優れています。

デザインは比較的シンプルなものが多いものの、ナチュラルで落ち着いた空間を演出するのに適しているといえます。ただし、ビニールクロスに比べると価格が高い傾向がある点に注意しましょう。

施工できる業者が限られることもあるため、業者選びも慎重に行う必要があります。

環境への配慮と安全性を重視する場合は、オレフィン壁紙が適していますよ。

【場所別】壁紙(クロス)リフォームの費用相場

場所別の壁紙(クロス)リフォームの費用相場は、次のとおりです。

場所 費用相場
キッチン 3~7万円程度
洗面所 4〜6万円程度
トイレ 2〜5万円程度
廊下 2〜7万円程度
玄関 5〜7万円程度

一般的に、施工範囲が広いほど費用は高くなります。上に挙げた例では、キッチンは施工範囲が広く、汚れや水などに強い素材を選ぶ必要があるため、比較的費用は高くなりがちです。

一方で、トイレや洗面所、玄関など施工範囲が狭い場所の壁紙リフォームは、費用を抑えやすい傾向があるでしょう。

実際の費用はリフォーム業者によっても異なるため、事前に必ず見積もりを取ってくださいね。

【建物別】壁紙(クロス)リフォームの費用相場

建物の壁紙(クロス)リフォームの費用相場は、次のとおりです。

建物の種類 費用相場
一戸建て 30~90万円程度
マンション 20〜60万円程度

基本的には、施工範囲が広い一戸建ては、マンションに比べると費用が高くなりがちです。ただし、マンションも壁の面積が広い場合は費用が高くなる点に注意しましょう。

一般的な壁紙よりも機能性やデザイン性が優れたハイグレードモデルを選ぶ場合は、より費用が高くなることがありますよ。

【広さ別】壁紙(クロス)リフォームの費用相場

広さ別の壁紙(クロス)リフォームの費用相場は、次のとおりです。

広さ 費用相場
6畳 3~7万円程度
8畳 4〜8万円程度
15畳 6〜10万円程度
20畳 7〜13万円程度

上記の例のとおり、部屋の面積が狭いほど費用を抑えやすく、広いほど費用が高くなります。たとえば、リビングのような広い場所の壁紙をリフォームする場合、費用が高くなる傾向があります。

しかし、実際の費用は壁の面積によって決まる場合がほとんどです。そのため、窓やドアの数が多い部屋では、費用を抑えやすくなるでしょう。

壁紙(クロス)リフォームの費用を抑える方法

壁紙(クロス)リフォームの費用を抑えたい場合は、次の方法を実践してみてください。

・壁紙(クロス)の種類やグレードを変更する
・施工はまとめて依頼する
・複数の業者で相見積もりを取る

壁紙(クロス)の種類やグレードを変更する

まずは、壁紙の種類やグレードの変更を検討しましょう。壁紙には、量産型と呼ばれる一般的なベーシックタイプから、デザイン性や機能性に優れたハイグレードタイプまで幅広いラインナップがあります。


ベーシックタイプであれば1平方メートルあたりの単価も安いですが、ハイグレードタイプは機能性やデザイン性が優れている分、費用も高くなりがちです。

ベーシックタイプは、基本的にコストパフォーマンスが高く、広い面積の施工でも費用がかさみにくいのがメリットです。

一方、高級クロスはデザイン性や機能性の高さ魅力的ですが、費用はベーシックタイプの2〜3倍程度に膨らむこともあります。そのため、すべての部屋に使用するのではなく、アクセントクロスとして部分的に取り入れるなどの工夫をするのがおすすめです。

予算と仕上がりのバランスを考えて、慎重に選んでみてくださいね。

施工はまとめて依頼する

複数の部屋で壁紙のリフォームを検討している場合は、まとめて一括で依頼するのがおすすめです。一括で依頼すると作業をまとめて行えるほか、人件費や交通費も抑えられるため、費用が安くなる可能性があります


壁紙の張り替え以外のリフォーム工事も検討している場合も、まとめて依頼するのがおすすめです。

たとえば、壁紙の貼り替えだけでなく、床材や天井などの内装リフォームを同時に行いたい場合は、まとめて依頼しましょう。業者の人件費や交通費、施工の段取りが一度に済み、トータルコストを削減できる可能性があります。

業者にとっても効率的な作業になるため、割引や値引きが適用されるケースもあるでしょう。同時にリフォームすると、同じ素材やデザインで統一感のある空間に仕上げることもでき、見た目の満足度も高められます。

壁紙以外もリフォームしたい場合は、事前に計画を立ててから一括で依頼してみてくださいね。

複数の業者で相見積もりを取る

壁紙のリフォームを依頼する場合は、必ず複数の業者で相見積もりを取りましょう。なぜなら、1社だけの見積もりでは適正価格を判断できず、場合によっては割高な費用を支払ってしまうケースがあるためです。


リフォーム工事は業者ごとに料金体系やサービス内容が異なるため、同じ条件でも数万円の差が出ることも珍しくありません。

相見積もりによって相場を把握できるだけでなく、材料費や施工費の内訳を複数の業者と比較検討でき、適正価格かどうかを判断しやすくなります。また、業者間で競争原理が生まれて、値引き交渉がしやすくなる可能性もあるでしょう。

ただし、費用の安さだけで業者を選ぶのではなく、実績や施工内容、アフターフォローの有無といった点も考慮して総合的に判断するのがおすすめです。

信頼できる業者を選ぶことが、結果的に満足度の高いリフォームにつながりますよ。

壁紙(クロス)リフォームは自分でできる?

費用を抑えるために、壁紙(クロス)リフォームを自分で行いたいと考える方もいるでしょう。結論からお伝えすると、自分で壁紙をリフォームすることも可能です。


ただし、家全体の壁紙を張り替える場合や、エアコンまわりの壁紙などを張り替える場合は、手間がかかったり技術力が必要になったりするため、業者に依頼する方が良いといえます。

また、きれいに仕上げたい場合やハイグレードの壁紙に張り替えたい場合なども、業者に任せた方がクオリティは高くなります。継ぎ目の処理を的確に行ったり、空気を入れずに壁紙を張ったりする自信がなければ、業者に依頼しましょう。

自分で壁紙をリフォームする場合は、次のような道具を揃えましょう。

  • 養生テープ
  • ビニールシートまたは新聞紙
  • 壁紙用の糊
  • 刷毛
  • 撫で刷毛
  • 竹ベラ
  • 壁補修用のパテ
  • サンドペーパー
  • 脚立 など

壁紙のDIYに必要な道具は、基本的にホームセンターですべて揃えられます。

自分で張り替える場合は、「養生→古い壁紙を剥がす→下地処理→新しい壁紙を張る」という流れが一般的な手順ですよ。

リフォーム時の壁紙(クロス)の選び方

リフォーム時の壁紙は、次のような方法で選びましょう。

・デザインから選ぶ
・グレードから選ぶ
・機能性の高さで選ぶ

デザインから選ぶ

壁紙は、自分の好みや理想とする雰囲気のデザインから選びましょう。好みの壁紙を選ぶことで、仕上がり時の満足度も高くなります

また、壁紙は部屋の印象を大きく左右するため、室内のテイストに合った柄や色を選ぶことが重要です。たとえば、ナチュラルな雰囲気の部屋には木目調ややさしい色合いの壁紙、モダンな雰囲気の部屋にはグレーやブラックなどのシックな色味が合うといえます。


現在の家具やフローリングと、壁紙のテイストが合うかもチェックしましょう。

最近ではレンガ調やコンクリート調、大理石調などのリアルな質感を再現したデザインも人気で、工夫次第で簡単におしゃれな空間を演出できます。

また、家族構成や部屋の用途によっても最適なデザインは異なるため、自分の好みだけでなく使う人の目線も考えて選ぶこともポイントです。

サンプルを取り寄せて、実際の色味や質感を確認してくださいね。

グレードから選ぶ

壁紙にはベーシックタイプやハイグレードタイプなどのグレードがあり、選ぶグレードによって価格や品質に大きな違いが出ます。ベーシックタイプはコストを抑えたい人に最適で、ハイグレードタイプは品質や機能性、デザイン性を重視したい方におすすめです。


ベーシックタイプも機能性に優れたものはあるため、コストと機能性のバランスが取れた最適なものを選びましょう。

目立つ場所にはハイグレードの壁紙、収納内など見えにくい場所にはベーシックな壁紙を使うといった工夫で、見た目とコストのバランスが取れたリフォームが可能になります。

機能性の高さで選ぶ

壁紙を選ぶ際には、見た目だけでなく機能性にもこだわることが大切です。最近では、防汚・抗菌・消臭・防カビ・調湿などのさまざまな機能を備えた壁紙が揃っているため、部屋の用途や環境に応じて最適なものを選びましょう。


たとえば、キッチンやトイレには消臭機能付きの壁紙、浴室近くの脱衣所など湿気の多い場所には防カビ・調湿機能付きの壁紙がおすすめです。

ほかにも、小さなお子さんがいる家庭では、クレヨンや鉛筆などの落書きを簡単に拭き取れる汚れ防止機能付きの壁紙も重宝するでしょう。

機能性が高い壁紙は価格が高くなる傾向がありますが、長期的に見ればメンテナンスの手間を減らし、快適な室内環境を保つことができるといえます。

予算に収まる範囲内で、できる限り機能性が高い壁紙を選ぶのが良いですよ。

壁紙(クロス)リフォームを失敗しないためのポイント

壁紙(クロス)リフォームを失敗しないために、次のポイントを押さえておきましょう。

・ほかの部屋の壁紙と似た色のものを選ぶ
・真っ白な壁紙(クロス)は避ける
・サンプルは大きなサイズで確認する

ほかの部屋の壁紙と似た色のものを選ぶ

一部屋だけ壁紙を張り替える場合、ほかの部屋の壁紙と調和する色を選ぶことが重要です。家全体の雰囲気を意識せずに異なる色味やテイストの壁紙を選ぶと統一感が失われて、違和感のある空間になるおそれがあります。


リビングから続く廊下や、ドアを開けたときに目に入る隣接する部屋などは、特に意識して似た色味やテイストの壁紙を選ぶのがおすすめです。

また、家具や床の色ともバランスを取ると、より違和感がなく馴染んでいる印象になります。すべての部屋で同じ壁紙を使用する必要はありませんが、ベースカラーは揃えて、アクセントで変化を加えるのがポイントです。

サンプルを取り寄せて、ほかの部屋の壁紙と見比べて違和感がないかなどをチェックしてみてください。

事前にチェックすることで、リフォームの失敗を防げますよ。

真っ白な壁紙(クロス)は避ける

特にこだわりがない場合、真っ白な壁紙は避けるのがおすすめです。清潔感はありますが、実際に施工してみると想像以上に明るすぎたり、光の反射が強く落ち着かない空間になったりすることがあります


少しの汚れや傷が目立ちやすく、お手入れに手間がかかる点もデメリットです。

特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、手アカや擦れによる黒ずみが目立ちやすくなり、短期間での張り替えを検討しなければならないこともあるかもしれません。

白系を選ぶ場合は純白ではなく、オフホワイトのような色味を選ぶと、やさしい雰囲気を保ちつつ汚れも目立ちにくくなるでしょう。

照明の色味と合っているかも確認してみてくださいね。

サンプルは大きなサイズで確認する

壁紙を選ぶ際に、小さなサンプルだけを見て決めてしまうと、施工後に「思っていた色と違う」「柄がうるさく感じる」などの失敗が起こりがちです。特に色味は、面積によって実際の壁全体に張ったときに見え方が異なるため、大きなサイズのサンプルを確認しましょう。


可能であれば、A4サイズ以上の大きめサンプルを取り寄せてみてください。

小さなサンプルでは落ち着いた印象でも、壁一面に貼ると派手に見えることがあります。そのため、大きなサイズのサンプルを取り寄せたうえで、実際の部屋の光の当たり方や家具とのバランスを見ながら検討するのがおすすめです。

サンプルを壁に数日間貼ってみることで、時間帯による見え方の違いも把握できます。

小さいサンプルしかない場合は、可能であれば複数枚取り寄せて、並べて大きなサイズにするのがおすすめですよ。

壁紙(クロス)リフォームに関するよくある質問

Q

リフォームで壁紙(クロス)がボコボコになったときはどうすれば良い?

A

ボコボコになった場合は、下地や張り方に問題がある可能性があります。まずは施工業者に連絡して、保証してもらえるかを確認しましょう。保証対象の場合は現状を確認してもらい、再度張り替えや修正などの対応を依頼しましょう。



Q

壁紙(クロス)張り替えの単価はどれくらい?

A

壁紙の張り替えは、基本的には1平方メートルあたりの単価で料金が請求されます。壁紙のグレードや工事内容によっても単価は異なりますが、一般的には1平方メートルあたり800円〜1,200円程度が相場です。ハイグレードのものや施工方法が難しい壁紙は、さらに単価が高くなるでしょう。業者によっても単価の設定は異なるため、必ず複数の業者で相見積もりを取ったうえで依頼するのがおすすめです。



Q

壁紙(クロス)張り替えにはどれくらいの日数がかかる?

A

壁紙の張り替えは、壁の面積によっても異なりますが基本的には1日程度で完了します。しかし、複数の部屋の壁紙を張り替える場合や、下地の補修が必要になった場合などは、2日以上の日数がかかることもあるでしょう。実際の工期は、依頼する前に業者に問い合わせておくことをおすすめします。なお、自分で張り替える場合は、慣れていなければさらに数日程度の日数がかかることがあります。不安な場合や短期で終わらせたい場合は、業者に施工を依頼しましょう。



壁紙(クロス)リフォームで室内の雰囲気を一新しよう

壁紙(クロス)リフォームは、壁紙の汚れや傷、剥がれなどが目立ってきた場合や、室内の雰囲気を一新したい場合などにおすすめです。一般的に壁紙の耐用年数は10年程度とされているため、10年以上同じ壁紙を使用している場合は、リフォームを検討しましょう。

最近では、防カビや消臭、抗菌や調湿などのさまざまな機能を備えた壁紙が登場しています。自分の希望や使用する場所などに合わせて機能性が高いものを選ぶと、さらに満足度を高められるでしょう。

リフォーム前は必ず大きなサイズのサンプルを取り寄せて、床や家具などとの馴染み具合を確認したうえでリフォームを依頼しましょう。

自分で壁紙の張り替えもできますが、きれいに仕上げたい場合は業者に依頼するのがおすすめですよ。

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