宅配クリーニングで布団は出せる？メリット・デメリットや業者の選び方

更新日:2025-06-26

宅配クリーニングは自宅からクリーニングの依頼ができ、衣類の集荷や配送まですべて業者に行ってもらえる便利なサービスです。多くの業者では一般的な衣類だけではなく布団のクリーニングにも対応しており、大きな布団も自宅にいながらクリーニングに出せる点が魅力です。

しかし、「どの業者を選べばよいのかわからない」「デメリットはないの？」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、布団を宅配クリーニングに出すメリットとデメリット、業者の選び方などを詳しく解説します。布団を宅配クリーニングに出す際の流れや、返却までの期間についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

• ・布団も宅配クリーニングに出すことができ、集荷・クリーニング・返送まですべて業者に任せることが可能


• ・コインランドリーでも布団を洗えるケースが多いが、しっかりと内部まで洗浄したい場合はプロによるクリーニングがおすすめ


• ・すべて業者に任せられる分、宅配クリーニングは料金が高くなりがちな点に注意が必要


• ・宅配クリーニング業者を選ぶ際は、利用しやすい価格帯で保証制度が充実しているところを選ぶのが基本


• ・返却期間の長さやオプションサービスの充実度などもあわせて確認しておくと、満足度を高めることが可能


• ・多くの業者では布団の保管サービスがあり、利用すればオフシーズン中の布団の収納スペースを確保する必要がなくなる点が大きなメリット

【記事作成】おうちにプロ 編集部

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宅配クリーニングとは？

宅配クリーニングとは、自宅にいながらクリーニングの依頼から受け取りまでが完結する便利なサービスです。通常の店舗型クリーニングのように店頭まで衣類を持ち込んだり、受け取りに行ったりする手間が不要で、業者の公式サイトやアプリなどから簡単に申し込みができます。

多くの業者では、クリーニングのほかに長期保管サービスも提供しており、別途料金を支払うことで衣類を適切な環境で保管してもらえます。特に収納スペースが限られる家庭では、保管サービスを活用すると収納のストレスから解放されるでしょう。

宅配クリーニングは、店舗型と比べてクリーニングの過程や品質に大きな差があるわけではなく、基本的には同等の仕上がりになります。最近では、高級素材やデリケートな衣類の取り扱いにも対応している業者が増えており、安心して任せられるといえます。

布団を宅配クリーニングに出すことも可能

宅配クリーニングの対象は衣類だけにとどまらず、布団や毛布、シーツなどの大型寝具類にも広がっています。

特に布団は自宅での洗濯が難しいアイテムであり、重さや乾燥の手間、洗濯機に入らないサイズなどが原因で洗濯できない方も多いでしょう。しかし、宅配クリーニングに依頼すればプロの技術で布団をきれいにしてもらうことが可能です。

対応する布団の種類や素材は業者ごとに異なりますが、どの業者であっても素材や中綿の種類に応じた適切な洗浄や乾燥処理を行ってもらえます。ダニやホコリ、皮脂汚れやカビなど、自宅の洗濯機では落としきれない汚れもしっかりと除去してもらえるでしょう。

クリーニング後は圧縮された状態で返送されることが多く、収納スペースの節約にもつながります。

布団は1年に1回は洗うのがおすすめ

布団は毎日使う寝具であり、寝汗や皮脂、フケやホコリなどが溜まりやすいアイテムです。特に使用している間に湿気がこもりやすく、見た目には清潔に見えても内部に雑菌やカビが繁殖していることがあります。

そのまま使用を続けるとアレルギーの原因となったり、カビやダニの温床となって健康被害が生じるおそれがあるため注意しましょう。

1年に1回は専門業者によるクリーニングを利用すれば、表面だけではなく中綿までしっかりと洗浄され、自宅では落としきれない汚れやダニの死骸・フンなども除去できます。

また、プロによる高温乾燥や防ダニ加工によって清潔さと快適さが長持ちし、布団そのものの寿命も延びる可能性がある点が大きなメリットです。季節の変わり目や衣替え時にクリーニングに出すことで、オフシーズンの収納中もカビや害虫被害のリスクを減らせるでしょう。

コインランドリーで布団を洗うことも可能

最近では、大型のコインランドリーで布団の丸洗いに対応する店舗も増えてきました。コインランドリーであれば、自宅では洗えないような大きなサイズの布団も気軽に洗うことができ、効率的に洗濯から乾燥まで行うことが可能です。

しかし、コインランドリーで布団を洗う際は、自分で洗濯表示を確認して適切な方法で洗濯する必要があります。特に羊毛布団や一部の羽毛布団は水洗い不可となっていることも多く、無理に洗うと中綿が偏ったり、縮みの原因となったりすることもあるため気をつけなければなりません。

また、コインランドリーはほかの利用者との共用設備を使うため、衛生面が気になる方や花粉・ダニ対策を徹底したい方にはやや不向きといえるでしょう。

布団を宅配クリーニングに出すメリット

布団を宅配クリーニングに出すことで、次のようなメリットを得られます。

・布団を自宅まで取りに来てもらえる
・布団の中までしっかりと洗ってもらえる
・24時間気軽に申し込みができる
・布団の寿命を伸ばすことにつながる

布団を自宅まで取りに来てもらえる

宅配クリーニングの大きなメリットの一つが、自宅まで集荷に来てもらえる点です。

特に布団はサイズが大きく重さもあるため、クリーニング店まで自力で運ぶのは大変な作業となります。家族分の布団をまとめて出そうとすると、車が必要だったり何度も往復しなければならなかったりと、負担が大きいためなかなかクリーニングに出せない方も多いでしょう。

しかし、宅配クリーニングを利用すれば業者が指定日時に自宅まで集荷に来てくれるため、持ち運びに苦労することはありません。

仕事や育児で忙しい方や、大きな布団を持ち運ぶのが難しい高齢者などにとって、家から一歩も出ずにクリーニングに出せる手軽さは大きな利点です。

また、集荷・配達ともに日時指定ができる場合が多く、ライフスタイルに合わせた柔軟な利用が可能です。仕事の合間や、休日の空いた時間を利用して無理なくクリーニングに出すことができ、預け入れや受け取りで時間を取られる心配もありません。

布団の中までしっかりと洗ってもらえる

布団を洗う際は、表面だけではなく中綿までしっかりと洗浄することが大切です。

しかし、自宅の洗濯機やコインランドリーでは、表面の汚れは落ちても中綿の奥まで洗いきるのが難しい場合があります。そのため、汗や皮脂、ダニの死骸やカビなどが残ってしまい、十分に衛生状態を保てない可能性があるでしょう。

ダニやアレル物質などをしっかりと取り除いて、アレルギーや皮膚トラブルの予防効果も期待できます。

布団専用の乾燥工程によって中綿のふくらみが回復し、ふっくらとした寝心地が戻る可能性もあります。自宅での洗濯やコインランドリーのように、乾燥不足でカビが発生するリスクも低く、安心して仕上がりを待てる点が大きなメリットです。

24時間気軽に申し込みができる

宅配クリーニングでは、インターネットを活用した24時間対応の申込システムが導入されています。

仕事や育児、家事に追われていると、クリーニング店の営業時間内に布団を持ち込む時間を確保するのが難しい場合もありますが、宅配であればスマートフォンやパソコンを使って、夜間や早朝でも手続きが完了します。

衣替えのシーズンや引っ越し時など、まとめて複数の布団を依頼したい場合にも、時間や日数を気にせずに気軽に申し込めます。

また、布団の種類やサイズ、オプションの防ダニ加工などの細かな注文もネット上で簡単に指定でき、注文内容が履歴として残るため、クリーニング履歴の管理にも役立ちます。

布団の寿命を伸ばすことにつながる

毎日使用する布団は、汗や皮脂、ホコリやダニなどが内部に蓄積されやすく、放置すると中綿が劣化してボリュームが減少したり、弾力性が失われたりします。このような劣化を防ぐためにも、宅配クリーニングでのメンテナンスが効果的です。

宅配クリーニングでは、布団の素材や構造に合わせた方法で洗浄と乾燥が行われます。

これにより布団の型崩れや縮み、偏りといったダメージを防ぎ、快適な状態を長期間維持することが可能となります。さらに、オプションとして防ダニ・抗菌・防臭加工といったサービスを利用することで、布団そのものを強化できます。

このように予防的なケアを継続的に行うことで、布団の耐久性を高めて買い替えサイクルを伸ばせるようになるでしょう。

布団を宅配クリーニングに出す際のデメリット

さまざまなメリットがある布団の宅配クリーニングですが、次のような点にも注意が必要です。

コインランドリーに比べると料金が高い

宅配クリーニングは、自宅にいながら布団の洗濯・乾燥・仕上げまですべて任せられる便利なサービスですが、利便性の高さに比例して料金もやや高くなることがあります。

相場として、布団1枚あたり6,000円〜10,000円程度かかる場合が多く、費用負担は大きいといえます。一方で、コインランドリーの場合は布団1枚あたり1,000円程度が相場で、手間がかかる分費用は安い点が特徴です。

さらに、オプションとして防ダニ加工や消臭加工などのサービスを選ぶと、その分の費用が上乗せされてより費用が高くなるでしょう。

業者によっては、複数枚の布団を出すと割安になるプランを用意している場合もありますが、単品での依頼はコストパフォーマンスが悪く感じられることもあります。

返却までは布団が使えなくなる

宅配クリーニングを利用する場合、業者に布団を預けてから返却されるまで一定の期間がかかるため、その間は布団を使用できません。使用できる布団が1枚しかない場合は、対策を講じなければ布団なしで就寝しなければならないため注意が必要です。

多くの業者では、布団の集荷からクリーニング、返送まで最短でも5日〜7日、繁忙期や特殊な加工を依頼した場合には10日以上かかることも珍しくありません。

家族全員分の布団をまとめて出す場合は、一時的に布団が不足するリスクも考慮しなければなりません。また、天候不良や繁忙期の影響で予定より返却が遅れるケースもあります。

予期せぬトラブルによって布団が必要なタイミングに間に合わないこともあるため、余裕を持ったスケジュールで申し込むことが大切です。

布団を出す際の宅配クリーニング業者の選び方

宅配クリーニング業者を選ぶ際は、次のようなポイントをチェックしてみてください。

・利用しやすい料金の業者を選ぶ
・品質のよさで選ぶ
・保証制度の有無で選ぶ
・返却までの時間から選ぶ
・オプションサービスの充実度で選ぶ

利用しやすい料金の業者を選ぶ

宅配クリーニング業者を選ぶ際、料金設定は特に確認しておきたいポイントのひとつです。

布団の場合は一般的な衣類に比べてサイズが大きく、料金も高くなりがちです。業者によっては1枚ごとの料金設定のほか、2枚以上まとめて出すと割引になるパック料金を用意している場合もあり、利用枚数や目的に応じてできる限り安いところを選ぶことが重要です。

1枚あたりの料金が高額でも、防ダニ加工や汗抜き加工などが標準サービスに含まれる場合は、総合的に割安となる場合もあります。一方で基本料金が安くても、オプションサービスでトータル費用がかさむケースもあるため、表示価格だけではなく総額で比較検討するようにしましょう。

また、時期によっては送料無料のキャンペーンなどを行っている業者もあるため、最新情報の確認も忘れずに行うことをおすすめします。

品質のよさで選ぶ

宅配クリーニング業者は、料金の安さだけではなく仕上がりの品質も重要な比較ポイントです。

特に布団は長期間使用する寝具であるため、洗浄や乾燥の工程が適切でなければ、汚れやダニが残ったまま返却されるおそれがあります。衛生面を重視する場合は、高温乾燥や抗菌・防臭加工などのオプションの有無をしっかりと確認しましょう。

布団の素材やサイズ、使用状況に応じた洗浄方法でクリーニングしているかも大切なチェックポイントです。たとえば羽毛布団の場合は、中綿を傷めない低温乾燥を採用している業者の方が安心できます。

仕上がりに納得できなかった場合の再仕上げ保証があるかどうかも確認して、万が一のトラブルにも親身に対応してもらえる業者を選ぶと安心です。

保証制度の有無で選ぶ

布団のように高額かつ長く使用するアイテムは、万が一クリーニング中に破損や紛失、仕上がり不良などのトラブルが起きた場合、保証がしっかりしている業者の方が安心して依頼できます。

なかには「賠償基準」を明確に公式サイトで公開している業者もあり、このような業者であればトラブル発生時にも適切な補償を受けられるでしょう。

賠償金額の上限が具体的に定められているところもあるため、高額な布団を預ける場合は上限額も確認しておくと安心です。また、業者によっては「再仕上げ保証」が用意されており、仕上がりに不満があれば無料で再度クリーニングしてもらえる場合があります。

トラブル時の問い合わせ対応がスムーズかどうかも重要な比較ポイントとなるため、問い合わせ窓口や営業時間、連絡手段も事前に確認しておきましょう。

返却までの時間から選ぶ

宅配クリーニング業者を選ぶ際は、布団の返却までにかかる期間も重要な比較ポイントです。

季節の変わり目や引っ越し前後など、布団を使用するタイミングに合わせてクリーニングを依頼する場合は、納期が明確で短期間の業者が便利です。

返却期間を事前に確認しないと、「予定していた日までに布団が届かず使用できない」といったトラブルにつながることがあります。特に梅雨の時期や年末年始などの繁忙期は、通常よりも納期が長引く場合が多いため注意が必要です。

また、お急ぎ便の有無や、お急ぎ便の追加料金も事前に把握しておくと、急な予定変更にもスムーズに対応できます。

オプションサービスの充実度で選ぶ

宅配クリーニング業者を選ぶ際には、基本の洗浄や乾燥以外に、どのようなオプションサービスが用意されているかも確認しておきたいポイントです。

布団のクリーニングでは、防ダニ・抗菌・防臭加工などの追加サービスを利用することで、仕上がり後の清潔さや快適さをさらに高めることができます。

布団のクリーニングでは、防ダニ・抗菌・防臭加工などの追加サービスを利用することで、仕上がり後の清潔さや快適さをさらに高めることができます。

また、布団の長期保管サービスがあれば、季節外れの布団を自宅で保管する手間やスペースの心配も不要となります。

布団を宅配クリーニングに出す際の流れ

布団を宅配クリーニングに出す一般的な流れは、次のとおりです。

1、インターネットから申し込む
2、クリーニングに出す布団を梱包する
3、集荷に来てもらう
4、工場到着後、クリーニングを行う
5、受け取りまたは保管してもらう

1、インターネットから申し込む

布団の宅配クリーニングは、インターネットから申し込みを行うのが基本です。業者の公式サイトやアプリなどから、依頼内容を選択して申し込みましょう。

希望するクリーニングコースやオプションを指定し、集荷日や返却希望日も申し込み時に設定します。

申込後は確認メールや案内が届くため、入力ミスがないかを必ず確認することが大切です。また、初めて利用する場合は会員登録が必要な場合もあるため、事前に会員登録の有無や割引・キャンペーンなどの特典をチェックしておくことをおすすめします。

2、クリーニングに出す布団を梱包する

申し込み後は、自宅に集荷キットや専用のバッグが送付されます。

集荷キットが到着したら、集荷予定日までに布団を梱包しましょう。直前に梱包すると、梱包が雑になったり間に合わなかったりするおそれがあるため、余裕を持って梱包しておくのがおすすめです。

梱包時には布団の枚数、汚れや破れがないかなどを確認しておくと、トラブル防止につながります。

3、集荷に来てもらう

梱包が済んだら、指定した集荷日に宅配業者が自宅まで荷物を取りに来てくれます。ほとんどの宅配クリーニング業者では、集荷時間帯も事前に設定できます。

集荷時に布団の枚数や内容物の確認を改めて行い、伝票の貼り忘れや品違いがないかなどをチェックしてから渡すことが、トラブル回避のポイントです。

4、工場到着後、クリーニングを行う

集荷された布団は業者の工場に運ばれて、本格的なクリーニング作業が行われます。工場到着後は、受付時に布団の状態確認が実施されて、事前に申し込んだコースやオプションに従ってクリーニングを進めていきます。

布団の内部までしっかりと洗浄したあとに、防ダニ加工や抗菌防臭加工などを申し込んだ場合は、最後に特殊加工処理を行って作業は完了です。

5,受け取りまたは保管してもらう

クリーニングが完了した布団は、指定された日付に自宅へ返送されます。業者によっては長期保管サービスを提供しており、希望すれば次のシーズンまで保管してもらうことも可能です。

保管サービスを利用する場合は、温度や湿度管理などの保管環境が整っているかを事前に確認しておくと安心です。

布団を宅配クリーニングに出す際のよくある質問

【まとめ】布団は宅配クリーニングで定期的にお手入れしよう

自宅にいながら衣類の集荷とクリーニング、返送までをすべて業者に任せられる宅配クリーニングは、布団を出すことも可能です。公式サイトやアプリなどから簡単に依頼できるため、場所や時間を選ばずどこからでも気軽に申し込める点が大きなメリットといえます。

一般的な店舗型クリーニングと比べて品質に大きな差はなく、布団の中までしっかりと洗浄してもらえます。プロによって負担を抑えた方法でクリーニングしてもらえるため、布団の寿命を長持ちさせることにもつながるでしょう。

宅配クリーニング業者を選ぶ際は、利用しやすい価格帯で保証制度が充実しているところを選ぶのがおすすめです。ほかにも、返却期間の長さやオプションサービスの充実度などもあわせて確認しておくとよいでしょう。

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