雨樋掃除は自分でできる?必要性から方法・業者選びまで解説

雨樋は、詰まりを防ぐために定期的なお手入れが欠かせませんが、「雨樋の掃除方法がわからない」「自分で掃除できるの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、雨樋は自分で掃除することもできますが、思わぬ事故や怪我を防ぐために業者に依頼した方がよいケースもあるため注意が必要です。

本記事では、雨樋の掃除が必要な理由や具体的な掃除方法、業者の選び方やおすすめの依頼先などを詳しく解説します。

雨樋の詰まりや汚れを予防する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1年に1〜2回程度は掃除して、詰まりによる雨漏りなどのトラブルを防ぎましょう。
この記事でわかること
  • ・雨樋掃除は自分でもできるが、高所の掃除は大変危険なため業者への依頼がおすすめ

  • ・雨樋を掃除しないと、雨漏りやシロアリの発生、近隣トラブルに発展しやすい

  • ・2階以上の雨樋や掃除しづらい場所の雨樋は、無理に自分で掃除しない方がよい

  • ・危険な場所の雨樋掃除は、専門の業者への依頼が最適

  • ・掃除後は、落ち葉よけネットやマルチカバーを設置して汚れを予防するのがおすすめ


【記事作成】おうちにプロ 編集部
ハウスクリーニングのプロが監修したお掃除や家事の時短アイディアや役立つアイテムをご紹介。毎日の暮らしをちょっと楽しく・ちょっと豊かにする情報を発信中!

雨樋掃除が必要な理由とは?

住宅の屋根には、雨水を効率よく地面へ流すために雨樋が設置されています。普段はあまり意識されませんが、家を守るうえで欠かせない設備です。

しかし、長期間掃除をしないまま放置すると、落ち葉や泥、砂ぼこりなどが溜まって雨水がスムーズに流れなくなります


排水があふれて外壁を汚したり、水が染み込んで雨漏りするなど、住宅の劣化を早めてしまうおそれがあります。

さらに、湿気が増すことでカビや害虫が発生する可能性もあり、住環境の快適さにも影響するため注意が必要です。

このようなトラブルを避けるためにも、雨樋の役割を理解したうえで定期的な掃除が欠かせません。

雨樋の役割や掃除をしないと起こりやすいトラブル、雨樋が詰まる原因を把握したうえで、適切にメンテナンスしましょう。

雨樋の役割

雨樋は、屋根から流れる雨水を効率よく集めて、地面の排水口へと導くための大切な設備です。もし雨樋がなければ、屋根に降った雨水はそのまま外壁や基礎部分にかかってしまいます。

結果として、外壁のシーリング材や小さなひび割れから水が浸入し、雨漏りの原因となることがあります


特に屋根が外壁からほとんど突き出ていない住宅では、雨樋がないと屋根と外壁のつなぎ目が直接雨風にさらされて、劣化や雨漏りのリスクが一気に高まるため注意が必要です。

また、雨樋は建物の基礎や土台を守る役割も果たしています。屋根から落ちる雨水が直接地面に当たると、跳ね返りによって基礎部分が濡れやすくなり、ひび割れや劣化、シロアリ被害の原因となることもあります。

雨樋があることで、雨水を適切に排水して、建物全体の耐久性を維持することが可能です。

このように、雨樋はただ雨水を流すだけの設備ではなく、外壁・屋根・基礎を長持ちさせて、快適な住環境を守る重要な存在といえますよ。

雨樋掃除をしないとどうなる?

雨樋を掃除しなければ、次の3つのトラブルが発生しやすくなります。

  • 雨漏りが発生する
  • シロアリが発生する
  • 近隣トラブルにつながる

まず、雨水と一緒に落ち葉や砂ぼこり、小枝や鳥の巣やフンなどが流れ込むことで、樋の内部が詰まりやすくなります。

詰まりによって雨水があふれると、外壁を伝って地面へ流れ込んで壁材やシーリングの劣化を早め、雨漏りのリスクを高める可能性があります

また、あふれた雨水がベランダや庭先で水たまりのようになってしまうこともあり、基礎部分にまで浸入して住宅の寿命を縮めるリスクもあるため注意しなければなりません。


ほかにも、雨水が基礎周辺に溜まるとシロアリ被害のリスクが高まり、基礎や柱といった重要な部分が狙われやすくなります。

シロアリは気づかないうちに被害を拡大させて、最悪の場合は家の強度を損なうほど深刻なダメージを与えることもあります。

さらに、隣家に雨水が跳ねたり洗濯物を濡らしたりするなど、思わぬ近隣トラブルに発展するケースも少なくありません。

このようなトラブルを防ぐためにも、雨樋は定期的に点検や掃除を行い、常に水がスムーズに流れる状態を保つことが大切ですよ。

雨樋が詰まる原因

雨樋が詰まる大きな要因は、「自然環境によるもの」と「動物によるもの」の2種類に分けられます。まず多いのは、落ち葉や土埃といった自然環境によるものです。

風に運ばれた枯れ葉や細かな砂が屋根に溜まり、雨のたびに雨樋へ流れ込むと、少しずつ堆積して水の通り道をふさいでしまいます


特に家の周囲に大きな木が多い場合や、近隣に森や畑がある地域では、雨樋の中に汚れが溜まりやすいため注意が必要です。

また、カラスやツバメ、スズメなどが雨樋に巣を作ると、水の流れを完全にせき止めてしまいます。

鳥の巣は枝や草、ビニールなどで作られることが多く、自然に溜まるゴミに比べて詰まりやすいことがあります。

自分で撤去するのが難しい場合や、鳥がまだ巣を作っている場合は、無理に自分で取り除くのではなく業者に相談してみてくださいね。

自分で雨樋掃除をできるケース

雨樋掃除は、すべてを自分で行えるわけではありません。安全面や作業の難易度を考えると、基本的には「1階の屋根の高さまでの軒樋(のきどい)や集水器」までが、自分で掃除できる範囲とされています。

脚立を使えば手が届く高さなので、落ち葉やゴミを手で取り除いたり、ブラシで軽く掃除したりすることが可能です。

一方で、2階以上の軒樋や屋根の上まで上がる必要がある場所を、自分で掃除するのは非常に危険です。


はしごの上り下りや屋根での作業はバランスを崩しやすく、転落事故につながるおそれがあります。

高所の雨樋掃除による事故は少なくないため、高所作業は専門業者に任せるのが基本です。

また、屋根から地面まで設置されている竪樋(たてどい)も、細長いパイプ状になっているため内部が見えず、手が届かないため自分で掃除するのは難しいです。

そのため、自分で掃除できるのは「手が届く範囲の軒樋と集水器」に限られます。

危険な場所や竪樋の内部については、無理をせずプロの力を借りてみてくださいね。

【下から】雨樋掃除の方法

雨樋の掃除は高所での作業になるため、転落の危険が常につきまといます。

はしごや脚立を使えば確かに作業範囲は広がりますが、慣れていない人が無理に登るのは非常に危険なため、自宅で安全に取り組むなら「下から掃除を行う」のが正解です。

地面から行える範囲は限られるものの、落ち葉や泥を取り除くだけでも水の流れを改善できるため、詰まりの予防につながります。

次のアイテムを用意して、実際に掃除を行ってみましょう。

掃除に必要なアイテム
  • ほうき
  • トング
  • 軍手
  • ゴミ袋
掃除の手順
  1. ほうきやトングを使って落ち葉やゴミをかき出す
  2. 縦どいの外側を軽く叩き、中に残ったゴミを下へ落とす
  3. 取り除いたゴミを袋にまとめて処分する

下からの掃除は高所に登らずに済むため、転落のリスクを避けながら雨樋のメンテナンスが可能です。

普段から定期的に実践すれば、大がかりな清掃や修理を防ぎ、雨樋を長持ちさせることにつながります。

脚立を使って作業する場合は、安全を確保するために必ず2人以上で行ってくださいね。

危険!自分で雨樋掃除をしてはいけないケース

雨どいの掃除は一見簡単そうに思えますが、実際には危険が伴う作業です。特に2階以上の高さで脚立やはしごを使用する場合、バランスを崩すと重大な事故につながることがあります

実際に、厚生労働省の発表によると、毎年30人弱の労働者が「はしご等」からの墜落・転落により亡くなっており、たとえプロであっても怪我のリスクがある点に注意が必要です。

無理をして自分で掃除を行うと、次のようなリスクが発生します。

  • 高所作業による転落リスク
  • 雨樋を無理に扱って破損するリスク

まず、高所作業による転落リスクがあります。脚立やはしごは地面が平らでなかったり、作業中に体を傾けたりすると簡単に不安定になります。

万が一転落してしまうと、骨折や頭部のケガなど深刻な事故に直結します


特に屋根付近の作業は高さがあるため、命に関わる怪我を負うリスクも否定できません。

また、雨樋は頑丈に見えますが素材によっては壊れやすく、力を入れて詰まりを取り除こうとすると割れや歪みが生じてしまうこともあります。

万が一破損すると修理費用がかさみ、想定以上の出費につながる可能性があるため注意しましょう。

このように、雨樋掃除は転落や破損のリスクがあるため、高い場所や手の届きにくい箇所は専門の業者に依頼するほうが安全で確実です。

業者への依頼は費用がかかりますが、事故を防ぎつつ雨樋を適切にメンテナンスできますよ。

参考:死亡災害発生状況の推移 - 厚生労働省

危険な場所の雨樋掃除は業者への依頼がおすすめ

ここまでの解説のとおり、高所に設置されている雨樋の掃除は、自分で行うには危険が伴います。そのため、無理に自力で掃除を行うより、安全性と確実性の両面を考えて専門業者に依頼する方が安心です。

業者に依頼することで、安全に作業が進められるだけではなく、効率的で確実な掃除も期待できます。


プロは高所作業に必要な足場や安全装備を整えているため、転落の危険を抑えられます。

また、雨樋の詰まりを取り除くだけではなく、破損や歪みといった不具合を点検し、必要に応じて修理や交換の提案も受けられる点が大きなメリットです。

さらに、専用の道具や技術を駆使して作業を行うため、自分で掃除する際にありがちな「無理に力を入れて雨樋を傷めてしまう」といった心配もありません。

プロに掃除を任せることで、長期的に見れば住宅の劣化を抑えて修理費用が高騰するリスクも抑えられますよ。

雨樋掃除の依頼先は?

雨樋掃除は、主に次の5つの依頼先があります。

雨樋掃除の5つの依頼先

・ハウスメーカー
・ホームセンター
・工務店
・雨樋修理の専門業者
・外壁塗装業者

ハウスメーカー

ハウスメーカーで建てられた住宅の場合、雨樋掃除や修理もハウスメーカーに依頼するのが安心です。

特に設計や部材が独自仕様の場合、一般的な雨樋用部材では対応できないことがあります。

ハウスメーカーは、純正部品の取り寄せや補修もスムーズで、施工ミスの心配が少ない点が大きなメリットです。


ハウスメーカーでは、基本的に研修を受けたスタッフが作業にあたるため、安全性や作業品質の安定性も高いといえます。

万が一掃除中に不具合が見つかっても、住宅図面や部材情報をもとに適切な対応が可能です。

一方で、費用は一般の工務店や専門業者より高額になるケースが多く、気軽に依頼できるわけではありません。

ハウスメーカーによっては定期メンテナンスプランを提供している場合もあり、雨樋だけではなく屋根や外壁と合わせた点検や掃除が行えることもあります。

長期保証の対象であれば、将来的な修理費用を抑えられるメリットもありますよ。

ホームセンター

近年では、ホームセンターでも雨樋掃除や簡単な補修サービスを提供しており、手軽に依頼できる点が魅力です。

買い物ついでに相談や申し込みができ、作業日程も調整しやすいため、初めて雨樋掃除を依頼する人や少額で済ませたい人に向いています

ホームセンター独自のポイント制度や割引サービスが適用される場合もあり、費用面でのメリットも期待できます。


実際の作業は提携している外部業者が行うことが多いため、作業する人の技術や経験に差が出る可能性があり、仕上がりや対応にばらつきが生じることがある点に注意が必要です。

なお、ホームセンターのサービスはあくまで簡易的な掃除や点検が中心であり、竪樋の内部の詰まりや高所作業が必要な場合は対応できないこともあります。

そのため、自宅の雨樋の状態を事前に確認して、必要に応じて専門業者への依頼も検討しましょう。

手軽さを重視する場合はホームセンターが便利ですが、雨樋の劣化や詰まりの深刻度によって、依頼先を慎重に選ぶことが大切ですよ。

工務店

地域密着型の工務店は、長年地域で施工や住宅メンテナンスに携わってきた経験があるため、信頼性が高く安心して雨樋掃除を任せられます。

特に自宅を建てた工務店であれば、建物の構造や使用している部材の特性を熟知しているので、効率的で的確な作業が期待できるでしょう

地域密着型の工務店は住民との関係性も良好なことが多く、近隣とのトラブルを避ける配慮や柔軟な対応も得意です。


費用面では、大手ハウスメーカーに比べてリーズナブルな場合が多く、作業内容や依頼時期によっては見積もりを交渉しやすいメリットがあります。

しかし、工務店によっては自社で作業せず専門業者に外注するケースもあり、外注の場合は費用が高くなる可能性がある点に気をつけましょう。

また、工務店は雨樋掃除だけではなく、メンテナンスや修理もまとめて相談できるのが利点です。

屋根や外壁、給排水設備など、雨樋に関連する部分も合わせて点検してもらうことで、長期的に家を守ることができますよ。

雨樋修理の専門業者

雨樋の掃除や修理に特化した専門業者は、専門知識や豊富な経験を持っている点が大きな強みです。

雨樋の構造や材質、詰まりや破損の原因に応じて、最適な掃除方法や補修方法を見極められるため、作業効率が高く仕上がりの品質も安定しています

特に、複雑な形状の雨樋や竪樋内部の詰まりなどの自力では対応しづらい箇所も、専門の道具や技術で安全に対処が可能です。


また、専門業者は中間マージンが発生しにくいため、費用面でも比較的リーズナブルに依頼できるケースが多いです。

自宅の雨樋の高さや長さに応じた柔軟な作業プランを提示してくれることもあり、必要な部分だけを効率よく掃除・修理してもらえるメリットがあります。

ただし、個人経営の小規模な専門業者の場合、アフターサービスや保証の体制が十分でないこともあるため、依頼前に保険の加入状況や実績、口コミなどを確認することが大切です。

専門業者は定期的なメンテナンス契約にも対応しているケースが多く、雨樋の定期点検と掃除をセットで依頼することもできますよ。

外壁塗装業者

外壁塗装業者は、建物の外壁や屋根の補修、塗装を専門に行っている業者です。

雨樋は屋根の下に設置されているため、外壁塗装や屋根の補修作業の際に同時にチェックや掃除を依頼できるケースが多く、効率的に作業を進められる点が大きなメリットです。


壁や屋根も定期的なメンテナンスが欠かせないため、雨樋とまとめて依頼すると効率的といえます。

外壁塗装業者は雨樋の材質や形状に合わせたメンテナンス知識を持っていることが多く、掃除だけではなく補修や交換もスムーズに対応してもらえる点が強みです。

特に高所作業が必要な箇所や、屋根の勾配が急な場合でも、適切な足場や安全装備を整えて作業を行ってもらえるため、安心して任せられます。

ただし、掃除だけを依頼したい場合でも、塗装作業が前提のプランになるケースもあるので、費用や作業内容を事前に確認することが大切です。

屋根や外壁の劣化も気になる場合は、あわせて点検してもらうのがおすすめですよ。

雨樋掃除を依頼する際の料金相場は?

雨樋掃除を業者に依頼する場合、料金は掃除範囲や作業内容によって変動します。一般的な掃除のみであれば、数千円から3万円程度が相場です。

専門業者に依頼すると、単なる表面の掃除だけにとどまらず、詰まりの解消や雨樋全体の点検も行ってもらえるため、自分で掃除するよりもきれいに仕上がります。


もし掃除中に不具合が見つかり、部分的な補修や部材交換が必要になった場合、1か所あたり5千円から3万円程度の追加費用がかかります。

雨樋全体の交換となると、15万円から50万円程度が相場です。

作業日数は掃除のみであれば1日、補修や交換を含む場合はさらに1日程度必要です。

また、2階以上の高さや複雑な形状の雨樋では足場の設置が必要になることがあり、足場設置と撤去の費用が加算され、工期もそれぞれ1日ずつ延びるケースが一般的といえます。

業者選びと費用の確認をきちんと行うことで、トラブルを避けつつ安全に雨樋掃除を依頼できますよ。

雨樋掃除の業者を選ぶ際のポイント

初めて雨樋掃除の業者を選ぶ際は、次のようなポイントをチェックしましょう。

雨樋掃除の業者選びのポイント

・見積もり内容は明瞭か
・実績が豊富か
・火災保険について説明があるか
・口コミや評判がよいか

見積もり内容は明瞭か

雨樋掃除を業者に依頼するときに最も重要なポイントの一つが、「見積もり内容の明瞭さ」です。優良な業者は、現場をきちんと確認したうえで、依頼者にもわかりやすく説明をしてくれます

雨樋は屋根まわりの高所に設置されているため、依頼者自身では劣化の程度や詰まりの状況を詳細に確認するのが難しい部分です。

そのため、目視できる範囲で点検を行い、写真などを用いて依頼者に共有しながら見積もりを提示してくれる業者は信頼できるといえるでしょう。


一方で、現場の確認をせずに大まかな金額だけを提示してくる業者は注意が必要です。

あとから高額な追加費用が発生する可能性が高く、結果として想定以上の費用を支払うことになりかねません。

良心的な業者であれば、作業内容を「掃除のみ」「補修あり」「交換が必要」など具体的に分けて記載し、素人が見ても理解できるよう工夫してくれます。

また、見積もりの時点で不明点を質問したあと、丁寧に説明してくれるかどうかも業者選びの重要な判断材料です。

もし質問に対して納得できる答えが返ってこない場合や、見積書に「一式」といった曖昧な表記が多い場合は注意してくださいね。

実績が豊富か

雨樋の掃除を業者へ依頼する際には、実績の豊富さを必ず確認することが大切です。

経験豊富な業者であれば、さまざまな住宅や建物の状況に応じた対応力を持ち、作業の仕上がりにも安心感があります。

特に、雨樋の形状や設置環境は一軒ごとに異なり、屋根の勾配や建物の高さによって安全面や作業方法に工夫が必要になる場合が少なくありません。

そのような場面でも、過去に数多くの現場をこなしてきた業者であれば、的確な判断と迅速な作業が期待できます


実績が豊富かどうかを調べるには、公式サイトに掲載されている施工事例や写真、口コミなどを参考にしてみてください。

具体的な作業内容やビフォーアフターの画像が紹介されている場合は、業者がどの程度の規模や種類の現場に対応しているかがわかります。

また、個人宅だけではなくマンションや店舗など、幅広い建物での作業経験があるかも判断材料のひとつです。

実績が豊富な業者であれば、今後の劣化を防ぐためのアドバイスも行ってもらえる可能性があり、長期的に安心できるパートナーとなりますよ。

火災保険について説明があるか

強風や大雪などの自然災害によって雨樋が破損した場合、多くの火災保険では補償対象に含まれることがあります

しかし、すべての損傷が対象になるわけではなく、経年劣化や明らかな放置による不具合は補償を受けられないのが一般的です。

そのため、依頼する業者が火災保険の取り扱いに詳しく、申請についても説明してくれるかどうかが大切な判断材料となります。


信頼できる業者であれば、現場の状況を的確に調査したうえで「保険が使える可能性があるか」を明確に伝えてくれます。

さらに、必要に応じて保険会社へ提出する見積書や被害状況の写真を整えてくれることも多く、手続きの負担を軽減可能です。

自然災害などが原因にもかかわらず、保険の話に一切触れず、自費での工事を前提とする業者は注意が必要といえます。

火災保険の適用を正しく理解している業者に依頼すれば、予期せぬ出費を抑えながら必要な修理や掃除を進められますよ。

口コミや評判がよいか

雨樋掃除を業者に依頼する際には、過去に利用した人のリアルな声を確認することが大切です。

業者の公式サイトだけでは、サービス内容や料金の一部しかわからない場合が多いため、実際の利用者がどのような評価をしているかをチェックすることで、サービスの質を客観的に判断できます

特に対応の丁寧さや作業の迅速さ、追加料金の有無などは口コミでわかることが多く、安心して依頼できるかどうかの基準になります。


ポジティブな評価が多い業者は信頼性が高く、リピーターが多い傾向も見られます。

しかし、よい口コミばかりが並んでいる場合は信憑性に欠ける可能性もあるため、低評価の内容にも目をとおして、トラブルの有無や対応の差を確認すると安心です。

たとえば、「料金が事前説明と異なった」といった意見が複数ある業者は注意が必要といえるでしょう。

雨樋掃除は安全面も関わる作業なので、口コミや評判を重視して、安心して任せられる業者を選ぶことが大切ですよ。

雨樋の詰まりや汚れを予防する方法

あらかじめ雨樋の詰まりや汚れを予防すると、掃除の手間を大きく減らすことが可能です。

詰まりや汚れは、次の2つの方法で予防しましょう。

雨樋掃除の業者選びのポイント

・落ち葉よけネットをかける
・マルチカバーの設置を取り付ける

落ち葉よけネットをかける

雨樋の詰まりの大きな原因は、周囲の木々から落ちてくる葉や小枝です。これらが雨樋の内部に溜まると水の流れを妨げ、あふれや破損の原因につながります。

そこで有効なのが、「落ち葉よけネット」の設置です。ネットは網目状になっており、雨樋にかぶせるように取り付けることで、大きな葉や枝が雨樋の中に入り込むのを防ぎます


雨水は網目を通してスムーズに流れるため、排水を妨げることはありません。

ただし、完全にゴミを遮断できるわけではなく、細かい土や小さな葉はそのまま流れ込むこともあります。

また、ネットそのものに落ち葉が引っかかり、時間が経つと詰まりの原因になるケースもあるため注意が必要です。

設置後は「放置すれば安心」というわけではなく、1年に1回程度は点検して、必要に応じて掃除を行うようにしてみてくださいね。

マルチカバーを取り付ける

本来、マルチカバーは雪の重みによる雨樋の破損を防ぐために使われる製品ですが、実は落ち葉対策としても効果を発揮します。

専用の金具を使って雨樋の吊り金具部分に設置することで、雨樋の上部を覆う形になり、落ち葉や枝が直接雨樋の中に入り込むのを防いでくれます


ネットに比べるとカバーが面で覆うため、大きなゴミが溜まりにくく、掃除の回数を減らせる点がメリットです。

ただし、完全に落ち葉や汚れを防ぎきれるわけではなく、細かい葉や砂などはどうしても入り込んでしまいます。

そのため、数年に一度は雨樋の内部をチェックして、異物を取り除くようにしましょう。

カバーの上に落ち葉が積もる場合もあるため、気づいた時点で軽く掃除してあげると、より長く雨樋を良好な状態で保つことができますよ。

雨樋の掃除に関するよくある質問

Q
雨樋掃除の頻度はどれくらいがよい?
A

雨樋は屋根からの雨水を集める重要な役割を持つため、定期的な掃除が必要です。目安としては年に2回、春と秋に行うのが理想的です。2回行うのが難しい場合は、年に1回は点検を兼ねて掃除を行ってみてください。万が一破損している場合も、掃除によって気づくことができます。

Q
雨樋掃除がおすすめの時期はある?
A

雨樋の掃除は、雨の多い時期や落ち葉が増える季節の前に行うのが効果的です。具体的には春の4月下旬〜5月上旬と、秋の10月ごろが目安となります。春は冬の間に屋根や雨樋に溜まったゴミを取り除くタイミング、秋は落葉で雨樋が詰まりやすくなる前の対策として最適です。雨水の通り道を確保しておくことで、梅雨や台風などの長く激しい雨にも備えられます。長期間放置すると雨水があふれ、外壁や基礎の劣化、シロアリ被害のリスクが高まるため、季節ごとの掃除が大切です。

Q
高所の雨樋はどうやって掃除したらよい?
A

2階以上や屋根の高い位置にある雨樋は、自分で無理に掃除するのは非常に危険です。脚立や屋根上での作業は転落のリスクが高く、怪我や事故につながります。そのため、専門の業者に依頼するのが安全です。業者は高所作業用の足場や安全装備を整えており、高圧洗浄機や専用の道具で効率的に詰まりを取り除き、雨樋の点検も行ってくれます。

定期的な雨樋掃除を心がけよう

雨樋は屋根から流れる雨水を集めて排水する重要な役割を担っており、詰まりや汚れを放置すると外壁や基礎への被害、シロアリの発生や隣家への雨水の飛散など、さまざまなトラブルにつながります

そのため、定期的な掃除を心がけることが大切です。目安は春と秋の年2回で、冬の間に溜まったゴミや落ち葉、落葉が増える前の秋に掃除をすることで、雨水の通り道を確保できます。

また、自分で掃除が難しい高所や危険な場所は、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。

プロに依頼すれば、詰まりをしっかりと取り除くだけではなく、雨樋全体の点検や補修も同時に行えるため、トラブルの予防につながります。

定期的な掃除を習慣にすることで、住宅の寿命を延ばして安心して暮らせる環境を保てるようになりますよ。

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