カーペットの掃除方法は?洗剤・ブラシを使った方法や注意点を紹介

カーペットは髪の毛や食べこぼしなどさまざまな原因で汚れやすく、定期的な掃除が欠かせないアイテムですが、「どうやって掃除すればよいかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、カーペットはブラシや粘着カーペットクリーナー、掃除機などがあれば簡単に掃除が可能です。シミ汚れも、カーペット用洗剤を使えば落とすことができます

本記事では、カーペット掃除に使用するアイテムや具体的な掃除方法、シミ汚れの落とし方などを詳しく解説します。

カーペット掃除でしてはいけないことも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

簡単なお手入れ方法から、しっかりとお手入れする方法まで詳しく紹介していますよ。
この記事でわかること
  • ・カーペットの掃除には、ブラシ・掃除機・粘着カーペットクリーナー(コロコロ)・雑巾・ゴム手袋の用意が必須

  • ・ブラッシングと掃除機、粘着カーペットクリーナーでゴミを取り除き、仕上げに水拭きをするのが基本的な掃除方法

  • ・しっかりとお手入れしたい場合は、カーペット用洗剤やおしゃれ着用中性洗剤の使用が有効

  • ・漂白剤や酸性・アルカリ性洗剤や硬いブラシ、熱湯の使用は厳禁

  • ・ブラッシングや掃除機などの日常的な掃除は週に1〜2回程度、本格的な水拭きやシミ抜きは月に1回程度は行うのがおすすめ


【記事作成】おうちにプロ 編集部
ハウスクリーニングのプロが監修したお掃除や家事の時短アイディアや役立つアイテムをご紹介。毎日の暮らしをちょっと楽しく・ちょっと豊かにする情報を発信中!

カーペットが汚れる原因は?

カーペットは、主に次の5つの原因によって汚れやすくなります。

カーペットが汚れる5つの原因

・髪の毛
・汗
・皮脂汚れ
・ホコリ
・食べこぼしや飲みこぼし

髪の毛

カーペットが汚れる原因として最も多いのが髪の毛で、人は1日に50本から100本程度の髪の毛が自然に抜け落ちるとされており、日常生活の中でどうしても床に落ちてしまいます

フローリングであれば掃き掃除や掃除機で比較的簡単に取り除けますが、カーペットは繊維が絡み合っているため、抜け毛が奥に入り込みやすい特徴があります。

特に長い髪の毛は繊維に絡みつきやすく、表面を掃除機で吸い取っただけでは完全に取り除けないケースも少なくありません。


髪の毛自体は大きな汚れではないものの、放置しているとホコリや皮脂、細かい繊維などを巻き込み、より大きなゴミの塊となって目立ちやすくなります。

また、湿気を含んだ髪の毛がカーペットに残ると、ダニや細菌の温床になるおそれもあります。

ダニや細菌は、繁殖すると嫌な臭いやアレルギーの原因になることがあるため、衛生的にも早めに取り除くことがおすすめです。

さらにペットを飼っている家庭では、ペットの抜け毛も加わってカーペットの汚れがより深刻化しやすくなります。

髪の毛やペットの毛は、日常的にこまめに取り除くことがカーペットを清潔に保つための大切なポイントですよ。

汗は夏場だけではなく冬でも常に分泌されており、自覚のない少量の汗でも、座ったり横になったりしたときにカーペットへ染み込み、時間が経つと汚れや嫌な臭いの原因になります

分泌された直後の汗は無色透明でほぼ無臭ですが、実際には水分だけではなく塩分やタンパク質、尿素などの成分を含むこともあります。

これらの成分を含む汗が繊維に付着すると、酸化や細菌の繁殖によって黄ばみや黒ずみが生じ、カーペット全体がくすんで見えてしまうのです。


脇や耳の周辺から分泌される汗には特にタンパク質が多く含まれることが多く、酸化するとシミとして残る可能性が高くなります。

汗に含まれる成分は細菌やカビの栄養源にもなるため、長時間放置すると繊維の奥で繁殖が進み、嫌な臭いやアレルギー症状の原因となることもあります。

特に湿度が高い季節は細菌の増殖が早いため、カーペットに汗が染み込むと不衛生な状態になりやすい点に注意が必要です。

特に夏場や汗をかきやすい環境では、掃除機や拭き掃除だけではなくクリーニングも検討してみてくださいね。

皮脂汚れ

カーペットに付着する汚れの中でも、特に厄介なのが皮脂汚れです。

皮脂は皮膚の毛穴にある皮脂腺から分泌される油分で、身体のほとんどの部位から常に分泌されています。

そのため、裸足で歩いたり床に座ったり、横になったりするだけで自然とカーペットへ移ります


皮脂は汗と異なり油分を含むため水拭きでは落ちにくく、時間の経過とともに酸化して黄ばみや黒ずみを引き起こしやすい点に注意が必要です。

さらに皮脂は単独で付着するだけではなく、角質や汗と混じり合って繊維に残るため、細菌の栄養源となります。

細菌の繁殖が進むと不快な臭いが漂い始め、室内の快適さに悪影響を及ぼすことも少なくありません。

放置して落としづらくなった場合は、洗浄剤を使ったクリーニングや、専門業者によるカーペットクリーニングが必要です。

ワイシャツの襟や袖口が黄ばんでしまうのと同じ現象が、カーペットでも起こると考えてくださいね。

ホコリ

多くのホコリは、衣類や布製品から抜け落ちた繊維片、皮膚の角質やフケ、髪の毛や食べかすなどが混じり合った複合的な汚れです。

特に、カーペットは表面に毛足があるためホコリが舞い上がりにくく、その分目に見えないまま内部に蓄積していきます

定期的に掃除機をかけていても、繊維の奥まで入り込んだホコリは吸い取りきれない場合が多く、気づかないうちにカーペット全体がくすんで見えたり、触ったときにざらつきを感じたりするようになります。


ホコリはダニやカビの温床になりやすく、アレルギーや喘息などの健康被害につながるおそれもあるため、小さな子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。

さらにカーペットそのものの繊維も、年月が経つとともに摩耗してホコリの一部となります。

つまり掃除を怠ると、「外部からの汚れ」と「カーペット自体の劣化」が重なって汚れの付着が進行していくといえます。

清潔な状態を保つには、ホコリを溜めない・放置しないことが大切ですよ。

食べこぼしや飲みこぼし

カーペットの汚れの中でも特に目立ちやすく、厄介なのが食べこぼしや飲みこぼしです。

放置すると繊維の奥深くに染み込み、時間の経過とともにシミとなって残ってしまいます。

見た目の清潔感を損なうだけではなく、変色や嫌な臭いの原因にもつながるため、早めの対処が欠かせません


食べこぼしや飲みこぼしは、細菌やカビにとって格好の栄養源です。特にカビが発生すると胞子が空気中に舞い上がり、健康被害を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

また、飲み物の中でもワインやコーヒーなどの色素が濃いものはシミになりやすく、時間が経つほど繊維に定着して落としにくくなります。

市販のシミ抜きスプレーで応急処置をする方法もありますが、完全に除去できない場合はプロのクリーニングに依頼するのが効果的です。

放置すると害虫を寄せ付ける原因にもなるので、早めに掃除する必要がありますよ。

カーペット掃除に使用するアイテム

カーペット掃除を行う際は、次の4つのアイテムを使用しましょう。

カーペット掃除に使える4つのアイテム

・ブラシ
・粘着カーペットクリーナー(コロコロ)
・掃除機
・雑巾とゴム手袋

ブラシ

繊維の奥に入り込んだゴミや髪の毛は、掃除機だけでは十分に取り除けない場合が多いため、ブラシを使って繊維を起こしながら掻き出すことで、より徹底的な掃除が可能です。

特に毛足の長いシャギータイプや厚手のカーペットでは、ゴミが奥深くに絡まりやすいため、適切にブラシを使用しましょう。

ブラシにはさまざまな種類があり、毛の硬さや形状によって用途が異なります。


柔らかめのブラシはカーペットを傷めにくく、細かいホコリを払い出すのに適しています。一方で、少し硬めのブラシは毛足の間に絡まった髪の毛やペットの毛をしっかり取り除くのに有効です。

ブラッシングを行う際のコツは、カーペットの毛並みに沿って一定方向に動かすことです。

乱雑にこすると繊維を傷める原因となるため注意が必要です。

毛先が傷んでいるブラシは繊維を引っかけやすいため、定期的に交換すると安心ですよ。

粘着カーペットクリーナー(コロコロ)

粘着カーペットクリーナー、いわゆるコロコロは、カーペット掃除に欠かせない便利なアイテムです。

転がすだけで髪の毛やペットの毛、細かいホコリを効率的に取り除けるため、掃除機では吸いきれない汚れもきれいに除去できます。

使用する際は、カーペットの毛並みに沿ってゆっくりと転がすのがコツです。


乱雑に前後へ往復させると粘着シートが剥がれやすく、ゴミの取り残しが出てしまうこともあります。

粘着クリーナーは手軽に使える反面、取り切れない汚れもあります。たとえば、油分を含んだ皮脂汚れや飲み物のシミなどは除去できません。

そのため、粘着クリーナーは日常的な軽い掃除に活用して、定期的にブラシや掃除機と併用するとより効果的です。

また、シートが汚れると粘着力が落ちるため、適度に新しい面へ切り替えることも大切です。

ペットを飼っている家庭では毛の量が多くなりがちなので、一度の使用で複数回のシート交換が必要ですよ。

掃除機

カーペット掃除の基本アイテムが掃除機です。

カーペットの繊維には目に見えないほど細かなホコリやフケ、ダニの死骸などが入り込み、放置するとアレルギーや嫌な臭いが発生します。

掃除機を使えば、このような細かなゴミを効率的に吸い取ることができ、清潔な状態を維持しやすくなります


毛足の長いカーペットはゴミが奥まで入り込みやすいため、複数の方向から掃除機をかけると取り残しを防止可能です。

最近では、微細なゴミや花粉まで取り除けるHEPAフィルター搭載モデルや、サイクロン式で吸引力が落ちにくいタイプなど、さまざまな掃除機が登場しています。

ほかにもコードレスタイプも人気なため、自身のライフスタイルや希望に合ったモデルを選べば、毎日の掃除も手軽に行えます。

皮脂汚れや飲み物のシミは掃除機では取り除けないため、ほかのアイテムと組み合わせて掃除してみてくださいね。

雑巾とゴム手袋

雑巾は、カーペットの部分的な汚れやシミを取り除くために使用するアイテムです。

飲み物や食べ物をこぼした場合、時間が経つとシミが繊維に深く染み込んでしまい、取り除きにくくなります。

そのため、汚れを発見したらすぐに湿らせた雑巾でやさしく押さえるように拭き取ることが大切です。


繊維を傷めないように力を入れすぎないようにして、汚れがひどい場合は部分ごとに丁寧に拭くようにしてみてください。

掃除の際に水や洗剤に触れると手が荒れることがあるため、ゴム手袋を着用すると長時間の作業でも手に負担をかけず安全に掃除を続けることが可能です。

雑巾とゴム手袋を組み合わせて使うことで、カーペット掃除の効率を高めつつ安全で快適に作業が行えます。

【簡単】カーペットの掃除方法

日常的なカーペット掃除は、次の4つの手順で行いましょう。

カーペット掃除の手順

①ブラッシングする
②掃除機をかける
③粘着カーペットクリーナーをかける
④必要に応じて水拭きする

①ブラッシングする

カーペット掃除の基本は、ブラッシングです。カーペットの毛足に沿ってブラシをかけることで、繊維の奥に入り込んだホコリや髪の毛、ペットの毛などを浮かせることができます

特に繊維が長めのカーペットは、掃除機だけでは取り切れないゴミが残りやすいため、ブラッシングで表面のゴミを掻き出す作業が重要です。


ブラシは専用のカーペットブラシのほか、洋服ブラシや柔らかめのヘアブラシでも代用可能ですが、毛足を傷めないよう力加減に注意しましょう。

ブラシは毛の立つ方向に沿ってかけるのがポイントで、繊維を起こすことで奥の汚れまで掻き出しやすくなります。

広い範囲を掃除する場合は手間がかかりますが、定期的に行うことでカーペットの美観を保ち、汚れの蓄積を防ぐことが可能です。

掃除の順番としては、まずブラッシングで繊維を立たせて、次に掃除機をかけるのが基本的な流れですよ。

②掃除機をかける

ブラッシングでカーペットの毛足を立たせて表面のゴミを浮かせたら、次は掃除機で吸い取ります。カーペット掃除で掃除機をかける際のポイントは、動かす速度と方向です。

フローリングを掃除するときよりもゆっくりと掃除機を動かすことで、奥に入り込んだホコリや髪の毛も逃さず吸引できます


縦方向に一度かけたあと、横方向に掃除機をかけ直すと、毛足に隠れていたゴミも効率よく取り除くことが可能です。

特に長毛カーペットや厚手のタイプは、複数の方向から吸引することが重要です。掃除機の吸引力は適度に調整して、強すぎると毛足を引っ張って傷める場合があるため注意しましょう。

定期的に掃除機のフィルターやダストボックスを清掃しておくことで、吸引力を常に維持しやすくなります。

掃除機のヘッド部分にカーペット専用モードや回転ブラシが付いているものを選ぶと、より効率的に奥のゴミまで吸引できますよ。

③粘着カーペットクリーナーをかける

掃除機で吸い取れなかった細かなゴミや髪の毛、ペットの毛などを取り除く際には、粘着カーペットクリーナーが有効です。

まず、カーペットの毛の流れに沿ってローラーを転がし、次に毛の流れと垂直になる方向にローラーをかけると、毛の奥に入り込んだゴミも効率よく取りやすくなります

広範囲を掃除すると粘着力が落ちやすいため、使い切ったテープは定期的に交換しながら作業を進めることがポイントです。


なお、毛足の長いカーペットや刺激が弱い素材の場合、ローラーの粘着面で繊維が引っ張られて傷むことがあります。

使用前に目立たない場所で試してから、気になる部分だけに使用するようにしましょう。

定期的に粘着カーペットクリーナーを使用することで、カーペットを清潔に保ち、ホコリや髪の毛による見た目の悪化やアレルギーのリスクも軽減できます。

ブラシや掃除機と併用することで、日常のカーペットケアがより効率的に進められますよ。

④必要に応じて水拭きする

日常的なカーペット掃除の仕上げとして、月に1回程度の水拭きも取り入れると効果的です。

掃除機やブラッシングで表面のホコリやゴミを取り除いたあと、水に浸して固く絞った雑巾を使い、カーペットの表面をやさしく拭きます。

水分が多いと乾きにくく、カビや嫌な臭いの原因になるため、雑巾は必ずしっかりと絞ってから使用することがポイントです。


水拭きのあとは乾いた雑巾やタオルで全体をから拭きして、余分な水分を取り除きます。さらに、可能であればカーペットを風通しのよい場所で陰干しすると、裏面までしっかり乾かせます。

干す場所が確保できない場合は、床に敷いたままカーペットを半分に折り、裏面を露出させて半日ほど置き、その後反対側も同様に乾燥させると効率的です。

さらに、扇風機やサーキュレーターを併用すれば乾燥時間を短縮でき、カビや不快な臭いの発生を防げます。

日常のお手入れに水拭きを加えるだけで、カーペットをさらに清潔に保って見た目や手触りも快適な状態を維持できますよ。

【しっかりお手入れ】カーペットの掃除方法

本格的なカーペット掃除では、カーペット用洗剤を使用して、日常の掃除では取り切れない汚れまでしっかり落とすことが大切です。

まず、カーペットの上にある椅子やテーブルなどの家具を移動させて、掃除の邪魔にならないようにします。また、窓を開けて風通しをよくしておくことで、掃除後の湿気を効率よく乾かすことができます。

手を汚さないために、ゴム手袋を着用して手首部分は少し折り返しておくと、洗剤液が垂れても手にかかりにくく安心です。

事前準備をしたあとは、次の手順で掃除を進めましょう。

  • 毛足が濃く見える方向に沿ってブラッシングする
  • ブラシで浮かせた汚れやホコリを掃除機で吸引する
  • 水に浸して固く絞った雑巾でカーペットの表面を水拭きする
  • 落ちにくい汚れにはカーペット用洗剤をスプレーして、軽く拭き取る
  • 固く絞った雑巾で汚れや洗剤を拭き取る
  • 表面が乾いたら再度掃除機をかけて、粘着ローラーで髪の毛や糸くずを取り除く
  • 必要に応じて風通しのよい場所で陰干しして、完全に乾燥させる

まず、ブラッシングで毛足の奥に入り込んだ汚れを浮かせることで、掃除機で効率的にゴミを吸い取れます。

そのあとに行う水拭きと洗剤拭きは、日常的な掃除では落とせない皮脂汚れや飲みこぼしの跡などもしっかりと取り除く効果が期待できます


洗剤で掃除したあとに水拭きで汚れや泡をきちんと拭き取ることで、カーペットの黄ばみや臭いを防止可能です。

最後に掃除機とローラーで仕上げることで、髪の毛や糸くずまで完全に取り除けます。

さらに、陰干しによる乾燥でカビや嫌な臭いの発生も予防できるため、しっかりと乾燥させましょう。

カーペットのシミ汚れの掃除方法

カーペットのシミ汚れが気になる場合は、洗剤を使って掃除します。カーペット用洗剤でも問題ありませんが、おしゃれ着用の中性洗剤も使用可能です。

具体的には、次の手順で掃除してみてください。

カーペットのシミ汚れの掃除手順

①掃除機でゴミを取り除く
②汚れを叩いて取る
③水拭きする
④しっかりと乾燥させる

①掃除機でゴミを取り除く

カーペットのシミ汚れをきれいにするためには、まず表面に付着しているゴミやホコリを取り除くことが重要です。

シミの周辺にゴミや砂が残ったままであれば、あとから洗剤や水分を使った処理を行う際に汚れが広がる可能性があります


特に細かい砂や食べかすは、繊維に入り込むと摩擦でシミを定着させやすくなるため、入念に掃除機で掃除しておくことが大切です。

掃除機をかけるだけでシミ抜きの準備が整い、あとの作業がスムーズに進むようになります。

掃除の際は、カーペットの縁や家具の下など、普段見落としがちな場所も忘れずに吸引するようにしましょう。

カーペットの毛足の方向に沿って掃除機をかけると、奥に入り込んだゴミも効率よく取り除けますよ。

②汚れを叩いて取る

カーペットのシミ汚れを本格的に取り除くためには、汚れを叩き出す作業が必要です。

まず、少量のおしゃれ着用中性洗剤をぬるま湯に溶かし、雑巾を浸してよく絞ります。このとき、水分が多すぎるとカーペットにシミが広がる可能性があるため、固く絞ることが大切です。

次に、シミのある部分を軽くトントンと叩くようにして汚れを布に移していきます。


一度に多くの面積を叩くのではなく少しずつ毛の間に布を当てて、繊維に挟み込むようにして汚れを吸着させると効果的です。

カーペットが薄い場合は、裏側に別の雑巾を敷くことで汚れ移りを防ぎ、繊維へのダメージを抑えられます。

雑巾が汚れてきたら位置を変えて、清潔な部分を使って作業を続けます。

叩く作業を繰り返すことで、汚れが少しずつ雑巾に移動してシミが目立たなくなっていきますよ。

③水拭きする

まず、水分を含ませた雑巾をしっかりと絞り、カーペットの表面をやさしく拭いていきます。

洗剤が残ったままになると、細菌やカビが繁殖する原因となり、嫌な臭いや汚れの定着につながる可能性があるため、丁寧に拭き取ることが大切です。


水拭きする際は、カーペットの毛足に沿って軽く押さえるように動かすことで、繊維を傷めずに汚れを取りやすくなります。

また、広範囲の場合は雑巾を使用する部分をこまめに調整して、清潔な面で拭くようにしましょう。

頑固な汚れが残っている場合は、再度少量の中性洗剤を使って叩き拭きの手順を繰り返すことで、より効果的に汚れを落とせます。

水拭き後は、乾いた雑巾やタオルで表面の水分を軽く押さえるようにして拭き取り、カーペットの乾燥を早めることがポイントですよ。

④しっかりと乾燥させる

水拭きやシミ抜きを終えたあとは、カーペットを十分に乾燥させることが大切です。

湿ったまま放置するとカビや細菌が繁殖しやすくなり、嫌な臭いや汚れが再び付着する原因になります。

まず、乾いたタオルや雑巾で表面の水分を軽く押さえて、余分な水分を取り除きましょう


繊維が長めのカーペットの場合は、奥まで水分が残りやすいため、タオルで押さえるだけではなく軽く叩くようにして水分を吸い取ると効果的です。

風通しの良い場所で陰干しするのが理想ですが、スペースが限られる場合はカーペットを半分に折り、裏面を露出させた状態で数時間置いて、反対側も同様に乾かす方法も有効です。

扇風機やサーキュレーターを活用すれば乾燥時間を短縮でき、湿気が残るリスクを減らせます。

直射日光は色あせの原因となるため、必ず陰干しを行ってくださいね。

カーペット掃除でしてはいけないことは?

掃除する際は、次のようなことは避けましょう。

カーペット掃除でしてはいけないこと

・漂白剤や洗浄成分が強い洗剤を使うこと
・硬めのブラシを使うこと
・高温のお湯を使うこと

漂白剤や洗浄成分が強い洗剤を使うこと

カーペットの掃除で、漂白剤や洗浄成分が強い洗剤の使用は避けるべきです。

洗浄力が強力な点が魅力ですが、一部の刺激に弱い素材は繊維を傷める原因になります。

特に漂白剤を使うと、色ムラが生じたり部分的に脱色するリスクが高く、見た目の美しさが損なわれる可能性があるため注意しましょう。


万が一洗剤の成分が残った場合、酸性やアルカリ性の性質によって変色や素材の劣化が進むこともあります。

カーペットの汚れ落としは基本的に水での掃除をメインとして、汚れが落ちないときに限定して洗剤を活用する方法が安全です。

素材を守りつつ汚れを落とすためにも、強力な洗剤は使わないように心がけましょう。

硬めのブラシを使うこと

カーペット掃除では、硬すぎるブラシの使用も避けなければなりません。

硬めのブラシを使うと繊維に引っかかりやすく、毛足が傷んだり抜けてしまうことがあります。

特に繊維が長めのカーペットやデリケートな素材の場合、無理にブラシをかけると繊維の劣化が早まります。


掃除の際は柔らかめのブラシを使い、力を入れすぎずにゴミを掻き出すように丁寧に動かすことが大切です。

また、ブラッシングの方向も毛足に沿って行うことで、掃除効果を高めつつダメージを抑えることができます。

ブラシの選び方や使い方を誤ると、掃除の効率が落ちるだけではなく、カーペット自体の寿命を縮めてしまうことになるため注意が必要です。

高温のお湯を使うこと

カーペット掃除では、高温の熱湯を使用してはいけません。

皮脂汚れや油汚れは温かいお湯で落ちやすいと考えがちですが、熱すぎるお湯は汚れのタンパク質を凝固させて、かえって汚れが固着してしまうことがあります。


カーペットの素材自体も熱に弱く、繊維が縮んだり傷むリスクも高まります。

安全面でも、熱湯は火傷の危険があるため掃除には不向きです。

汚れ落としはぬるま湯程度の温度に留めて中性洗剤を併用するなど、素材と安全性を優先した方法で行うようにしましょう。

カーペット掃除に関するよくある質問

Q
掃除頻度はどれくらいがおすすめ?
A

カーペットの掃除頻度は、ブラッシングや掃除機などの日常的な掃除を週に1〜2回程度、汚れや毛髪の多い場所はこまめに行うのが理想です。本格的な水拭きやシミ抜きは月に1回程度を目安に行うと、汚れや細菌の蓄積を防いでカーペットの寿命を延ばすことができます。

Q
液体をこぼしたときの対処法は?
A

まず、ペーパータオルや布を使って、こぼれた液体をできるだけ早く吸い取ります。このときに擦るのではなく、押さえるようにして吸い上げることがポイントです。擦ると繊維の奥に液体が染み込み、シミや臭いの原因になる場合があります。次に、水で軽く湿らせた雑巾で、周囲から中心に向かって押さえるように拭き取ります。水拭きだけで十分落ちない場合は、カーペット用洗剤や中性洗剤を薄めた溶液を少量使い、同じ手順で汚れを浮かせて取り除きましょう。最後に、乾いた布やタオルで水分をしっかりと吸い取り、可能であれば扇風機や換気で乾燥を早めます。湿気が残るとカビや雑菌の繁殖につながるため、カーペットを十分に乾燥させることが重要です。

Q
掃除しやすいカーペットの種類は?
A

掃除しやすいカーペットは、毛足が短く平らなものや、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維で作られたものです。繊維が長めのウールのような素材はゴミや髪の毛が絡まりやすく、掃除の手間が増えます。日常の掃除がしやすい素材と形状のカーペットを選ぶことで、手間を減らしつつ清潔さを保ちやすくなります。

カーペットは定期的な掃除がおすすめ

カーペットは、知らず知らずのうちに汚れやホコリ、髪の毛や皮脂、飲みこぼしなどが蓄積しやすいアイテムです。

放置するとシミや臭い、カビの発生につながり、見た目だけでなく健康面にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、定期的な掃除を習慣化することが重要です。

掃除機での吸引やブラッシングなどの日常的なお手入れに加えて、定期的な水拭きでカーペットを清潔に保つことができます

また、素材や毛足に合わせた適切なアイテムと洗剤を使用することで、傷みを抑えつつカーペットを長持ちさせられます。

日々のちょっとした掃除の積み重ねが、カーペットの快適性と寿命を大きく左右するといえますよ。

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