一軒家の遺品整理にかかる費用は？安く抑えるコツや業者の選び方を解説

更新日：2025-01-20

遺品整理は、故人の死後に財産や所有物などを整理する作業です。自分で行うだけではなく業者に依頼することもでき、どちらの場合もある程度の費用と時間がかかります。

特に業者に依頼する場合は、一軒家のようにマンションやアパートに比べて自宅内が広い場合は、費用が高くなる傾向があるため注意が必要です。

初めて遺品整理を経験する方の中には「一軒家の遺品整理にはどれくらいの費用がかかるの？」「費用を安く抑える方法はないの？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、一軒家の遺品整理にかかる費用の相場や、自分で遺品整理を行う場合の費用相場を詳しく解説します。費用を安く抑える方法や遺品整理業者の選び方も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

• ・一軒家の遺品整理の費用相場は、3LDKで15万円〜60万円程度、4LDKで20万円〜70万円程度


• ・部屋の広さや遺品の量、建物や周囲の状況などによって費用は大きく変動する


• ・一般的に山間部に自宅がある場合や特殊清掃が必要な場合、自宅がゴミ屋敷と化している場合は費用が高くなることが多い


• ・費用を安く抑えるにはある程度自分で遺品整理を進めて、売却できそうなものは売却することが大切


• ・遺品整理にかかる負担を減らしたい場合は、遺品整理業者への依頼がおすすめ

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【記事作成】おうちにプロ 編集部

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一軒家の遺品整理にかかる費用相場

ここからは、一軒家の遺品整理を業者に依頼する場合の費用相場を詳しく紹介します。

一軒家は、マンションやアパートに比べて部屋数が多く室内が広い場合が多いです。遺品整理を業者に依頼する場合は部屋数の多さは部屋の広さで費用が変動するため、一軒家はやや高額になる可能性があります。

依頼前に費用相場を把握して、無理のない金額で依頼できる業者を選びましょう。

1LDKの場合

1LDKの場合における費用相場は、7万円～25万円程度です。2〜4名程度の作業員で整理を行い、作業時間は2〜6時間かかる場合が多いでしょう。

1LDKの一軒家は珍しいと思われるかもしれませんが、夫婦2人暮らしの平家やログハウスなどでよくみられる間取りです。サービスルームが付属した「1LDK＋S」の間取りの場合は、サービスルームが1部屋と換算されて2LDK扱いとなる場合もあります。

2LDKの場合

2LDKの一軒家は、10万円〜40万円程度の費用がかかります。1LDKと比べて作業員は3〜6名と少し増えて、3〜8時間程度の作業時間が必要です。

2LDKの間取りは、広い敷地面積の確保が難しい都市部でよくみられる間取りです。そのため、都市部の一軒家では少なくとも遺品整理に10万円〜40万円程度の費用がかかると考えておくとよいでしょう。

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3LDKの場合

3LDKの場合は、15万円〜60万円程度の費用がかかります。4〜8名で遺品整理を行い、5〜12時間程度の作業時間が必要となります。

日本の一軒家は平均で35～40坪程度の広さがあり、この広さは3LDKに適しています。実際に日本では3LDKの一軒家が多く、遺品整理を依頼すると15万円〜60万円程度に収まる場合が多いでしょう。

4LDKの場合

4LDKの一軒家では、20万円〜70万円程度の費用が相場です。4〜10名程度で作業を行い、作業時間は6〜15時間程度はかかります。

4LDKの間取りは、日本の一軒家で多くみられる間取りです。そのため、一般的に一軒家の遺品整理にかかる費用は20万円〜70万円程度が相場になるといえるでしょう。

5LDKの場合

5LDK以上の場合は、27万円〜80万程度が相場となります。10名以上で作業を行い、半日〜1日以上の時間がかかる場合が多いでしょう。

広い間取りで「遺品整理にお金をかけられない」という場合は、いくつかの部屋は自分で遺品整理をすることがおすすめです。ある程度自分で遺品整理を済ませてしまえば、業者の作業工数が減るため費用も安く抑えられる可能性があります。

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一軒家の遺品整理を自分で行う場合の費用相場

一軒家の遺品整理は自分で行うことも可能です。自分で行えば業者に支払う手数料やサービス料などが必要ないため、費用の節約につながります。

自分で遺品整理を行う場合は、荷物の運搬や処分、室内のハウスクリーニングにかかる費用が発生します。処分する遺品が少なければ、費用を最大限に安く抑えることが可能です。

また、自分で遺品整理を行うと故人との思い出を振り返りながら気持ちを整理できる点も大きなメリットです。故人を亡くした喪失感を癒しながら、安らかな気持ちで冥福を祈ることができるでしょう。

ただし、自分で遺品整理を行うと「忙しいからあとにしよう」などと作業を後回しにしてしまうこともあるでしょう。スムーズに終わらせるためにも、スケジュールを組んで計画的に進めていくことが大切です。

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一軒家の遺品整理の費用が決まるポイント

一軒家の遺品整理にかかる費用は、次のようなポイントによって左右されます。

・部屋の広さ
・遺品の量
・処分品の種類
・オプションサービスの有無
・建物や周囲の状況

部屋の広さ

4LDKや5LDK以上など、部屋が広くなるにつれて遺品整理の費用は高くなります。なぜなら部屋が広い場合は作業員の作業量が増えるうえに時間がかかってしまうため、人件費が高くなるからです。

しかし、遺品の量が少ない場合は少ない作業員で済むため、費用が安く済むケースがあります。また、たとえ1LDKや2LDKなど部屋数が少ない場合でも、室内が広い場合や遺品の量が多い場合は費用が高くなる場合もあるため注意しましょう。

遺品の量

遺品の量は、遺品整理の費用を左右する大きなポイントです。たとえ同じ間取りの一軒家でも、遺品の量によって費用が大きく変動します。

遺品の量が費用を左右する理由は、人件費がかかることに加えて遺品の処分や運搬用車両の台数が増え、処分費や車両のレンタル費用が高くなるためです。

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処分品の種類

処分品の中に、高価な家具や家電、貴金属や骨とう品などがあれば売却することが可能です。売却できれば遺品整理の費用に充てられるため、結果的に費用が安く済みます。

一方で、古い家電や売却できないような状態の品が多い場合は、処分費用が高くなりやすいでしょう。

オプションサービスの有無

遺品整理業者は、さまざまなオプションサービスを提供しています。主な例は次のとおりです。

• 消臭・消毒：10,000円〜
• エアコンの取り外し：5,000円程度
• ハウスクリーニング：30,000円〜
• 害虫駆除：10,000円〜
• 原状回復リフォーム・家屋の解体：要見積もり

基本的にオプションサービスは有料となるため、依頼するサービスが多ければ多いほど費用も高くなります。ただし、自宅の売却を考えている場合や原状回復が必要な場合は、オプションサービスを依頼せざるを得ないこともあるでしょう。

その場合は、複数の業者で相見積もりを取って少しでもオプションサービスの費用が安い業者を選ぶことをおすすめします。

建物や周囲の状況

建物や周囲の状況によって、遺品整理の費用は変動します。たとえば、居住形態がマンションやアパートの場合はエレベーターがなければ遺品の運搬に手間がかかるため、費用が高くなるケースが多いです。

ほかにも遺品整理業者は基本的に車で移動するため、自宅に駐車スペースがなければ駐車料金を請求される場合があります。

建物や周囲の状況でどのように費用が変動するかは実際に現地を見てもらわなければわからないため、現地調査に対応している業者を選べば正確な見積もりを提示してもらえます。

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一軒家の遺品整理の費用が高くなるケース

次のようなケースでは、遺品整理の費用が高くなることがあります。

・山間部に自宅があるケース
・リノベーションやリフォームが必要なケース
・特殊清掃が必要なケース
・ゴミ屋敷と化しているケース

山間部に自宅があるケース

山間部に自宅がある場合は交通の便が非常に悪いことが多いため、一般的には費用が高くなります。

特に山奥にある場合は移動だけで数時間から半日程度かかるケースもあり、十分な作業時間を確保することが難しくなるでしょう。遺品整理に日数がかかるほど費用は高くなるため、山間部に自宅がある場合は注意が必要です。

リノベーションやリフォームが必要なケース

原状回復のためにリノベーションやリフォームが必要な場合は、基本的に遺品整理の費用は高くなります。

ただし、遺品整理業者にリフォームを依頼するよりも工務店に依頼した方が結果的に安く済むケースもあります。リノベーションやリフォームが必要な場合は、遺品整理業者と工務店のどちらにも見積もりを依頼するとよいでしょう。

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特殊清掃が必要なケース

故人の発見が遅れてしまった場合は、遺体の体液や血液などによって室内が汚れた状態になります。室内に臭いも染み付いてしまうため、通常の掃除ではきれいにすることは難しいでしょう。

通常の掃除で元どおりにするのが難しい場合は特殊清掃が必要となり、別途料金がかかります。

ゴミ屋敷と化しているケース

自宅がゴミ屋敷とかしている場合は、通常よりも処分品が多くなるため人手が必要です。また、処分費用も高くなるため結果的に遺品整理の費用も高額になるでしょう。

賃貸物件であっても、ゴミ屋敷と化したことで室内があまりにもひどい状態になっている場合は原状回復費用を請求されることが多いです。

このようにゴミ屋敷は遺品整理の費用が高額になりがちなため、複数の業者で見積もりを取って少しでも費用を安く抑えましょう。

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一軒家の遺品整理にかかる費用を安く抑える方法

・自分である程度遺品を片付けておく
・売却できるものは売却する
・複数の業者へ相見積もりを取る

自分である程度遺品を片付けておく

遺品整理の費用は、遺品の量が多ければ多いほど高くなります。また部屋が広ければ作業範囲も増えて費用が高くなってしまうため、遺品の量が多い場合や部屋が広い場合は自分である程度遺品を片付けておきましょう。

遺品整理をする時間を確保できない方は、簡単に処分できるゴミを片付けるだけでも問題ありません。たとえば大型の家電や家具は運搬費や処分費が必要ですが、ビンやカン、日常生活で発生するゴミなどは無料で廃棄が可能です。

無料で廃棄できるものまで業者に処分を依頼すると余計な費用がかかることがあるため、できる限り自分で片付けておきましょう。

売却できるものは売却する

遺品の中に売却できるものがあれば、売却することをおすすめします。買取金額を遺品整理に充てられるほか、買取に対応している業者であれば買取金額をそのまま遺品整理の費用から差し引いてもらうことが可能です。

ほかにも、一見価値がないようなものも専門家が査定すれば高い値がつくこともあるでしょう。たとえば、古いレコードやレコードプレーヤーは品によっては高額で買い取ってもらえます。

複数の業者へ相見積もりを取る

遺品整理の費用設定は、業者ごとに大きく異なります。同じエリア内でも格安で請け負ってもらえる業者もあるため、複数の業者へ相見積もりを依頼して安い業者を選ぶのがおすすめです。

相見積もりでは費用の内訳だけではなく、サービス内容やスタッフの対応の質までチェックしましょう。ストレスなく遺品整理を進めるためにも、手厚いサービスが受けられる業者や親身になって対応してもらえる業者を選ぶことが大切です。

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遺品整理の費用が安すぎる業者には注意が必要

相見積もりを依頼した結果、あまりにも費用が安い業者に出会うこともあるでしょう。費用を安く抑えたい場合はお得に見えるかもしれませんが、費用が安すぎる業者は悪徳業者である可能性もあります。

不法投棄された場合、処分品から持ち主の氏名や住所が判明すれば連絡が届きます。処分品を回収して適切に処理する手間が発生するため、優良な業者に依頼する場合に比べて手間や費用がかかるうえに、トラブルに巻き込まれる可能性もあるでしょう。

このように費用が安すぎる業者は危険なので、できる限り避けるようにしてください。相見積もりを依頼した際に、相場に比べて安すぎず高すぎない業者に依頼することがおすすめです。

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マンション・アパートと一軒家の遺品整理の主な違い

マンション・アパートでの遺品整理と一軒家では、主に次のような違いがあります。

・一軒家の方が費用が高くなる場合がある
・一軒家は駐車スペースが確保しやすく、駐車料金がかからない
・一軒家はリフォームやリノベーションがしやすい

一軒家の方が費用が高くなる場合がある

一軒家は、マンションやアパートと比べて敷地面積が広く部屋数も多いケースが一般的です。遺品整理は部屋が広く部屋数が多い場合に費用が高くなるため、一軒家の方が高額な場合が多いでしょう。

ただし、高層のマンションやアパートでエレベーターがない場合は作業に手間がかかるため、その分追加費用を請求されることがあります。このような場合は、基本的に2階〜3階建ての一軒家の方が費用が安くなることもあるでしょう。

一軒家は駐車スペースが確保しやすく、駐車料金がかからない

遺品整理業者は基本的に車で移動します。遺品を運搬して処分する際にトラックも利用するため、自宅には駐車スペースが必要です。

道路に駐車すると通行人の迷惑になる可能性もあるほか、場合によっては路上駐車の罰金を取られることもあるでしょう。そのため、遺品整理業者は駐車スペースの確保が必要となります。

マンションやアパートで来客用の駐車場がない場合は、一軒家に比べて不利といえるでしょう。

一軒家はリフォームやリノベーションがしやすい

故人の発見が遅れてしまったり、自宅がゴミ屋敷と化していたりする場合は、原状回復としてリフォームやリノベーションが必要になります。マンションやアパートはリフォームやリノベーションの選択肢が限られますが、一軒家であれば比較的自由に施工することが可能です。

しかし、一軒家は家主が認めていれば自由にリフォーム・リノベーションが可能で、自宅の構造を変更することも問題ありません。

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一軒家の遺品整理を業者に依頼するメリット

一軒家の遺品整理を業者に依頼すると、次のようなメリットがあります。

• 遺品整理にかかる労力や時間を削減できる
• 価値のあるものは買い取ってもらえる
• オプションでハウスクリーニングや消毒などを依頼できる

遺品整理を自分や家族だけで行うと、精神的・肉体的な負担が大きくなります。特に故人とのお別れが辛い場合は、遺品整理を行うのが苦痛に感じることもあるでしょう。

しかし、業者に依頼できればほとんどの作業を作業員に任せられるため、遺品整理にかかる労力や時間を減らせます。また、買取対応の業者であれば価値のあるものは買い取ってもらい、遺品整理の費用から差し引いてもらうことが可能です。

一軒家の遺品整理を業者に依頼するデメリット

遺品整理を業者に依頼するとさまざまなメリットを享受できますが、一方で次のようなデメリットもあります。

• 作業量が多い場合は費用が高くなる
• 思い出に浸る時間がつくれない
• 業者選びに手間と時間がかかる

基本的に、部屋数が多く部屋が広い場合は費用が高くなります。自宅が広ければ広いほど費用も高くなり、金銭的な負担が大きくなるでしょう。

故人を偲び、自分の気持ちをしっかりと整えながら遺品整理をしたい場合は、業者への依頼は不向きといえるでしょう。また、さまざまな遺品整理業者がサービスを提供しているため、自分に合った業者選びに時間や手間がかかる点もデメリットです。

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遺品整理業者の選び方

遺品整理業者のおすすめの選び方は、主に次のとおりです。

• 「遺品整理士」の資格がある業者を選ぶ
• 明確な見積もりを提示する業者を選ぶ
• 不用品を適切に処分する業者を選ぶ
• 地域密着の業者を選ぶ

遺品整理は無資格でも行えますが、「遺品整理士」の資格がある業者は遺品整理についてしっかりと学習しています。近年では無資格の悪徳業者が処分品を不法投棄したり法外な費用を請求したりするケースが増えているため、優良業者を見極めるポイントとして資格の有無を確認しましょう。

また、不用品は「一般廃棄物収集運搬許可証」を所有している業者が処分する必要があります。資格がない場合は不法投棄している可能性も否定できないため、依頼する業者が資格を取得しているか、もしくは資格がある業者と連携して作業しているかを確認してみてください。

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一軒家の遺品整理の費用に関するよくある質問

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【まとめ】一軒家の遺品整理費用は工夫次第で安くできる

一軒家の遺品整理は、マンションやアパートに比べると高額になりがちです。一般的に多い間取りの3LDKで15万円〜60万円程度、4LDKで20万円〜70万円程度の費用がかかります。

部屋の広さや遺品の量などで費用は大きく変動しますが、工夫次第で安く抑えることも可能です。費用を安くしたい場合は、ある程度自分で遺品整理を進めて売却できそうな遺品は売却しましょう。

また、複数の業者で相見積もりを取ることで、安すぎず高すぎない適正価格の業者へ依頼できます。特に遺品整理にかかる時間や労力を削減したい方は、遺品整理業者を上手に活用しましょう。

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