洗濯機を処分する方法7選!無料の捨て方や事前準備を紹介

洗濯機のような大型家電は、通常の不用品のように粗大ゴミとして処分することができません。

「家電リサイクル法」に則った処分が必要となるため、事前に正しい捨て方を把握してスムーズに対応できるようにしましょう。

本記事では、「洗濯機の処分方法がわからない」「費用をかけずに捨てる方法はある?」とお悩みの方に向けて、洗濯機を処分する7つの方法や費用の目安、やっておくべき事前準備などを詳しく解説します。

無料で処分する方法も紹介しているので、コストを抑えて処分したい方はぜひ参考にしてみてください。

特に状態がよい洗濯機であれば、無料で処分できる可能性が高いですよ。
この記事でわかること
  • ・洗濯機は粗大ゴミとして処分できず、「家電リサイクル法」に則った処分が必要

  • 家電量販店への引き取り依頼や自治体の指定引取場所への持ち込み、不用品回収業者の利用や売却・譲渡などが主な処分方法

  • ・無料で処分したい場合は、リサイクルショップやフリマアプリでの売却や友人・知人への譲渡がおすすめ

  • ・処分にかかるリサイクル料金と収集運搬料金は、それぞれ2,000円〜3,000円前後が目安

  • ・処分前に水抜きや部品の整理、掃除などを行う必要があるため、余裕を持って準備を進めることが大切


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洗濯機は「家電リサイクル法」に則った処分が必要!

使わなくなった洗濯機を処分する場合、自治体の粗大ゴミ回収に出せると考える人も少なくありません。

しかし、洗濯機は法律で定められた特定の家電にあたり、粗大ゴミとして処分することはできません

対象となるのは「家電リサイクル法」で定められた家電製品で、洗濯機を含む次の4種類が挙げられます。

「家電リサイクル法」で定められた家電4種類

・エアコン
・テレビ
・冷蔵庫・冷凍庫
・洗濯機・衣類乾燥機

家電リサイクル法は、限りある資源を無駄にせず、使える部品や金属を回収して再利用することを目的として制定されています。

大型家電を正しい方法で処分すれば、廃棄物の削減や環境保全につながる仕組みで、処分する際はリサイクル料金と収集運搬料金が必要です。

なお、処分する際の費用を惜しんで不法投棄すると法律違反となり、5年以下の懲役や1,000万円以下の罰金、または両方といった厳しい罰則を受ける可能性があるため注意しましょう。

環境のためにも、必ず家電リサイクル法に則った適切な方法で洗濯機を処分することが大切ですよ。

出典:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法) - 経済産業省

洗濯機を処分する方法7選

洗濯機は、次の7つの方法で処分が可能です。

それぞれのメリット・デメリットなどを確認して、自身の希望に合った方法で処分を検討しましょう。

費用の有無 メリット デメリット
買い替え時に引き取りを依頼する 有料 ・購入と同時に引き取ってもらえるので手間がかからない ・店舗ごとに収集運搬料金が異なる
洗濯機を購入した店舗に
引き取りを依頼する
有料 ・安全かつ確実に引き取ってもらえる ・買い替え時よりも収集運搬料金が高くなる可能性がある
各自治体の指定引取場所に持ち込む 有料 ・収集運搬料金がかからずに処分できる ・自分で洗濯機を運び出す必要がある
不用品回収業者に処分を依頼する 有料 ・希望日時で自宅まで洗濯機を引き取りに来てもらえる ・洗濯機単品での回収は、ほかの方法に比べて割高になることがある
リサイクルショップで売却する 無料 ・処分する洗濯機を現金化できる ・状態が悪い洗濯機は売却できないことがある
フリマアプリや
インターネットオークションで
売却する
無料
(送料や手数料が必要な場合もある)
・自分の希望価格で出品できる ・自分で洗濯機を発送する必要がある
友人・知人へ譲渡する 無料 ・費用をかけずに処分できる ・友人・知人宅まで洗濯機を届ける必要がある

買い替え時に引き取りを依頼する

洗濯機の買い替えを検討している場合は、同時に引き取りも行ってもらうのが最もおすすめです。

新しい洗濯機を搬入する際に古い洗濯機も運び出してもらえるため、自分で重い洗濯機を動かす必要がなく、効率的に処分できます

必要な費用としては、家電リサイクル法に基づくリサイクル料金と収集運搬料金があり、金額は店舗や地域によって異なるため事前に確認しましょう。


多くの家電量販店では、買い替えに合わせたキャンペーンやポイント還元などを実施していることがあり、処分費用の一部が還元されたり、新しい洗濯機の購入価格を抑えられたりするケースもあります。

特に引っ越しシーズンやボーナス時期には、値引きや下取りキャンペーンが行われることが多いため、事前に詳細や条件などを確認しておくとよりお得です。

引き取りサービスは「新規購入と同時」という条件がつくものの、搬入と回収をまとめて行える点は非常に便利で、特に女性や高齢者など自力での運搬が難しい方にとって安心できる方法といえるでしょう。

事前の予約が必要な場合もあるので、引き取ってもらいたい場合は必ず事前に相談しておいてくださいね。

洗濯機を購入した店舗に引き取りを依頼する

不要になった洗濯機は、買い替えない場合でも過去に購入した店舗に引き取りを依頼することが可能です。

家電リサイクル法では、販売店は洗濯機を含む家電4品目の引き取りに応じる義務があるとされています

「自らが過去に販売した家電4品目」又は「買換えの際に引取りを求められた家電4品目」は、排出者から引取りを求められたときは、排出者が排出する場所(排出者の家庭など)で、引取りを行う義務がある。

引用元:家電リサイクル法上の小売業者の義務等について - 経済産業省

依頼の流れはシンプルで、まずは店舗に連絡して引き取りが可能かどうかを確認します。

そのうえで収集日を調整して、リサイクル料金と収集運搬料金を支払えば回収してもらえます。


ただし、買い換える場合に比べて収集運搬料金がやや高くなる可能性がある点に注意しましょう。

費用はかかりますが、マンションの上層階や狭い通路を通る場合でも、専門のスタッフが運び出してくれるため、自力で搬出する負担を避けられるのも大きなメリットです。

引き取り日時は店舗のスケジュールに合わせる必要があるため、急ぎの場合は早めに相談しましょう。

買い替え予定がなくても「確実に処分したい」「搬出作業を任せたい」という人にとって、安心して選べる方法といえるでしょう。

各自治体の指定引取場所に持ち込む

不要になった洗濯機を自分で処分したい場合は、各自治体が指定する引取場所に直接持ち込む方法があります。

持ち込む際は、家電リサイクル券の用紙に必要事項を記入して、郵便局でリサイクル料金を支払ってから運び込みます。

運搬は自分で行う必要があるため、大型の洗濯機は軽トラックをレンタルしたり、家族や知人に手伝ってもらったりするとスムーズです。


指定引取場所に持ち込む方法は収集運搬料金がかからないため、費用を抑えたい人に向いています。

手間はかかりますが、自治体が定めた正しい方法で処分できるので、安全性やトラブルが少ない点がメリットです。

特に、洗濯機の購入店舗が不明な場合や、回収サービスを利用できない場合には、自分で持ち込むのが確実な選択肢といえます。

ただし、洗濯機のような大型家電の運搬は重量が重く危険を伴うため、無理せず複数人で運搬することをおすすめします。

自治体によって場所や受付時間、予約の有無は異なるため、事前にホームページや電話などで確認しておくと安心ですよ。

不用品回収業者に処分を依頼する

不要になった洗濯機を手間をかけずに処分したい場合、不用品回収業者に依頼する方法があります。

業者に依頼すれば自宅まで回収に来てもらえるため、自分で重い洗濯機を運び出す必要がなく、特に階段の上り下りや狭い通路で搬出が難しい場合に便利です。

多くの業者では回収日時を指定できるため、平日や仕事の合間でも対応してもらえるのが大きなメリットです。


複数の不用品をまとめて処分できる「積み放題プラン」を提供している業者もあり、洗濯機だけではなく冷蔵庫や大型の家具などもまとめて回収してもらえます。

一方、洗濯機単体での回収はほかの方法に比べて割高になる場合があるため、事前に必ず見積もりを依頼することが大切です。

なお、なかには無許可で営業する悪質な業者もあり、なかでも「無料回収」を謳っているところはあとから高額な追加費用などを請求されるトラブルも起きているため、信頼性の高い業者を選ぶことが何よりも重要です。

一般廃棄物収集運搬業や古物商の許可を持つ業者や、口コミの評価が高い業者を選ぶと失敗する可能性が低いといえますよ。

リサイクルショップで売却する

不要になった洗濯機がまだ使える状態であれば、リサイクルショップで売却することもできます。

リサイクルショップによっては自宅まで査定に来てもらえる場合があるため、出張査定サービスを利用すれば自宅から洗濯機を運び出す手間なく査定や売却が可能です


特に製造から5年以内程度で、付属品が揃っている洗濯機は高値で売却できる可能性があります。

査定前には洗濯槽やフィルター、外装などをきれいに掃除しておくと、査定額が上がる可能性が高まります。

また、リサイクルショップによってはキャンペーンによって買取額が上がる場合もあり、さまざまなキャンペーンが実施されやすい引っ越しシーズンや年度末などを狙うとよりお得です。

ただし、長年使用した洗濯機や動作に問題がある洗濯機は買取できないこともあるため、別の処分方法を検討する必要があります。

売却できれば費用をかけずに処分できるうえに臨時収入も得られるので、メリットが大きい方法といえますね。

フリマアプリやインターネットオークションで売却する

洗濯機をフリマアプリやインターネットオークションで売却する方法もあります。

自宅から直接出品できるため、自分の希望価格で売却できる点が大きなメリットです。


比較的新しい洗濯機や状態がよいものは需要が高く、高額での取引も期待できます。

ただし、買い手がすぐに見つからない場合は処分までに時間がかかることや、送料や搬出の手間が発生する点に注意が必要です。

基本的に、洗濯機は自分で梱包して出品しなければなりません。

また、購入者とのトラブルやキャンセルのリスクもあるため、出品時には商品の状態を正確に記載して、発送方法や送料の取り決めを明確にしておくことが大切です。

もし傷や汚れ、伝えておかなければならないことがある場合は、トラブルを避けるために写真付きでわかりやすく掲載しておくのがおすすめですよ。

友人・知人へ譲渡する

不要になった洗濯機を友人や知人に譲る方法もあります。

まだ十分に使用できる状態であれば、処分費用をかけずに新しい持ち主に引き渡すことができ、環境にもやさしく経済的です。

譲る場合は、洗濯機の設置場所や搬出経路が友人・知人宅で確保できるか、付属品や取扱説明書が揃っているかなどを事前に確認しましょう。


1人で洗濯機を運搬するのは手間がかかるうえに事故のリスクもあるため、できれば友人・知人に手伝ってもらうのがよいでしょう。

譲る前には、洗濯槽やフィルターの掃除を入念に行い、外装もきれいにしておくと相手に喜ばれるだけではなく、使用後のトラブル防止にもつながります。

傷や汚れなどがある場合は、事前に伝えておくことで譲渡後のトラブルを防げます。

友人・知人への譲渡は資源の有効活用にもつながるため、環境面でもメリットが大きい方法といえますね。

洗濯機の処分にかかる費用の目安は?

家電リサイクル法に則って洗濯機を処分する際は、リサイクル料金と収集運搬料金の支払いが必要です。

それぞれ洗濯機の種類やメーカー、引き取りを依頼する業者によって金額が異なるため、事前に目安の料金を確認しておきましょう。

リサイクル料金の目安

洗濯機のリサイクル料金は、メーカーによって金額が異なります。

主なメーカーごとのリサイクル料金の目安は、次のとおりです。

メーカー名 リサイクル料金の目安(税込)
アイリスオーヤマ 2,530円
アクア 2,530円
エスケイジャパン 3,300円
シャープ 2,530円
ニトリ 3,300円
ハイアールジャパンセールス 2,530円
パナソニック 2,530円

出典:リサイクル料金 一覧表 – 家電リサイクル券センター

洗濯機は、基本的には2,530円(税込)または3,300円(税込)で処分することが可能です。

サイズによって料金の違いはないため、ほかの大型家電に比べて仕組みがシンプルでわかりやすいといえるでしょう。

全自動洗濯機や2槽式洗濯機、小型洗濯機など、種類が違ってもメーカーが同じであれば基本的にどのモデルも同じ料金で処分できますよ。

収集運搬料金の目安

収集運搬料金は、リサイクル料金とは違いメーカーによって料金が変わることはありません。

しかし、引き取りを依頼する業者によって料金設定が異なるため、事前に見積もりを依頼してできるだけ安い業者に依頼するのがおすすめです。

たとえば、次の家電量販店における収集運搬料金の違いを見てみましょう。

家電量販店名 収集運搬料金(税込)
ビックカメラ 2,200円
ヨドバシカメラ 550円
ヤマダ電機 2,750円
ケーズデンキ 2,750円

※買い替えに伴う引き取りを依頼する場合の料金を掲載しています。
出典:家電のリサイクル・引き取りについて │ ビックカメラ.com

出典:大型家電リサイクル回収 – ヨドバシ.com
出典:家電リサイクル回収のお申込について | ヤマダウェブコム
出典:リサイクル回収について – ケーズデンキ

基本的には、収集運搬料金は3,000円以内に収まる場合が多いといえます。

しかし、洗濯機の買い替えはせずに引き取りのみを依頼する場合は、ビックカメラでは7,200円(税込)、ヤマダ電機の場合はリサイクル料金と収集運搬料金に追加で2,750円(税込)がかかるなど、高くなりやすい点に注意が必要です。

買い替えの場合はキャンペーンなどでよりお得になる業者に依頼するのがおすすめですが、引き取りのみの場合は単純に料金が安い業者に依頼するのがよいといえますね。

【無料】費用をかけずに洗濯機を処分する方法

洗濯機の処分は必ずしもお金をかける必要はなく、まだ使える洗濯機であれば費用をかけずに処分することも可能です。

リサイクル料金や収集運搬料金を支払わずに節約して処分したい方は、次のような方法を選んでみてください。

洗濯機を費用をかけずに処分する方法

・リサイクルショップで売却する
・フリマアプリやインターネットオークションで売却する
・友人・知人へ譲渡する
・SNSや掲示板サイトで引き取り手を募集する

状態がよい洗濯機を売却できれば、処分費用がかからないうえに臨時収入を得られる点がメリットです。


友人や知人など周囲に洗濯機を譲れる人がいない場合は、SNSや掲示板サイトで引取り手を募集するのもよいでしょう。

特に地域密着型の掲示板サイトで、自宅周辺エリアの掲示板で引き取り手を募集すれば、近隣の住宅への引き渡しになるため運搬の手間を軽減できる可能性があります。

無料で譲る条件として、自宅まで引き取りに来てもらったり運搬をサポートしてもらったりすれば、負担をかけずに処分することが可能です。

SNSや掲示板サイトを活用する場合も、トラブルを避けるために洗濯機の状態は明確に記載して、傷や汚れがあれば写真も掲載しておくのがおすすめですよ。

洗濯機を捨てる前に済ませておくべき準備は?

洗濯機を処分する前に、スムーズかつ安全に運搬できるよう、いくつかの準備を済ませておくことが大切です。

特に水抜き作業は必須で、怠ると運搬中に床やトラック内が水浸しになるトラブルが発生する可能性があります

作業を始める前には、洗濯槽に衣類や物が入っていないことを確認して、水道栓がしっかり閉まっているかをチェックしておきましょう。


必要な道具としては、ドライバーやタオル、洗面器やビニール袋などを準備しておくと安心です。

具体的には、次のような手順で水抜きを行います。

洗濯機を捨てる前の準備

・標準コースで1分程度運転する
・給水ホースを外して脱水する
・友人・知人へ譲渡する
・排水口から排水ホースを抜く

まずは標準コースで1分程度運転させてから停止させて、給水ホースを外して脱水ボタンを押しましょう。

ホースを外す際に水が漏れることがあるため、洗面器などで受けると安心です。

脱水後は排水ホースも抜いて、内部に残っている水をしっかりと排出します。

取り外した部品やホースは、ビニール袋にまとめて保管しておくと紛失を防止できます。

ドラム式洗濯機の場合は、糸くずフィルターの水抜きも忘れずに行ってくださいね。

洗濯機を処分するときの注意点

洗濯機を処分する際は、次のような点に注意が必要です。

洗濯機処分時の注意点

・指定引取場所への持ち込みは自分で運搬する
・余裕を持って事前準備を済ませておく
・売却する際はきれいな状態に整えておく
・悪質な不用品回収業者に注意する

指定引取場所への持ち込みは自分で運搬する

自治体の指定引取場所に洗濯機を持ち込む場合、運搬は自分で行わなければなりません。

自治体が自宅まで引き取りに来てくれるケースはほとんどなく、洗濯機の搬入作業は基本的に自己責任となります。

縦型やドラム式などの大型洗濯機は、軽自動車や普通乗用車では運搬できない場合が多く、軽トラックをレンタルして運搬しなければならないケースもあります。


搬入時には階段や段差を通ることもあり、怪我や損傷のリスクも伴うため、家族や知人にサポートしてもらいながら安全に運ぶことが大切です。

また、自治体によっては持ち込み日時を事前に指定される場合もあるため、スケジュールを調整して計画的に行動する必要があります。

もし自力での搬入が困難であれば、自治体から紹介される不用品回収業者を利用する手もありますが、収集運搬料金が別途発生する点に留意しましょう。

さらに、搬入先の駐車スペースや通路幅、搬入経路の安全確認も欠かせません。

このような準備を怠ると当日の搬入がスムーズに進まず、余計な手間がかかることがあるため、事前にしっかりと確認して計画を立てることが大切です。

時間と人手に余裕を持つことで、スムーズかつ安全に洗濯機を運び出せますよ。

余裕を持って事前準備を済ませておく

洗濯機を処分する前には、余裕を持って事前準備を行うことが重要です。

処分当日に慌てて作業を行うと、水抜きや部品の整理、掃除などに時間がかかり、搬出がスムーズに進まなくなる場合があります


事前準備として、まずは洗濯機内部の水抜き作業を済ませましょう。縦型の全自動洗濯機であれば30分から1時間程度、ドラム式では糸くずフィルターの水抜きも加わるため、少し長めの時間が必要です。

給水ホースと排水ホースを外す際は、洗面器やタオルで水を受けながら作業すると床や階下の水漏れを防げます。

冬場でホースが凍結している場合は、急に温めずに40度程度のお湯でゆっくりと解凍すると安全に作業できます。

また、搬出時に洗濯機のドアが開かないよう、テープでしっかりと固定しておくと安心です。

このような準備を前もって行っておくことで、搬出作業が効率的に進んで当日のトラブルも減らせますよ。

売却する際はきれいな状態に整えておく

洗濯機をリサイクルショップやフリマアプリ、インターネットオークションで売却する場合、きれいな状態に整えられているかという点が買い手にとっての印象を大きく左右します。

まずは洗濯機の外側の汚れやホコリを拭き取り、可能であれば洗濯槽内も掃除しましょう

縦型洗濯機では洗濯槽やゴミ取りフィルターの汚れを取り除き、ドラム式では糸くずフィルターや排水フィルターの水抜きを済ませて、乾いた布で水気を拭き取ることがポイントです。


ホース類も水抜きをして乾燥させ、まとめてビニール袋に入れておくと紛失防止になります。

また、洗濯機のドアやフタ、各パネルの汚れも丁寧に拭き取り、傷やへこみが目立つ場合は写真で正確に状態を説明しておくとトラブルを避けることが可能です。

さらに、購入時の取扱説明書や付属品が残っている場合は、一緒に揃えておくと買い手に安心感を与えやすく、売却価格も高くなる可能性があります。

古い洗濯機や使用感のあるものでも、掃除を丁寧に行うことで見た目の印象が改善されて、買い手が見つかることも少なくありません。

特にフリマアプリやインターネットオークションの場合は、写真での見え方が購入意欲に直結するため、できる限り清潔で整った状態にして出品することが大切ですよ。

悪質な不用品回収業者に注意する

自分で洗濯機を処分する手間をなるべく減らしたい場合は、不用品回収業者を利用するのが便利です。

回収の時間は基本的に依頼者側が指定できるほか、自宅まで不用品の回収に来てもらえるため、重い洗濯機を運び出す必要がありません。

しかし、信頼できる優良な業者がたくさんある中で、料金を不当に高く請求したり、見積もり時よりも高額な追加費用を請求したりする悪質な業者も存在する点に注意が必要です。


なかには、回収した洗濯機を適切にリサイクルせずに不法投棄するケースもあり、依頼者自身がトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

実際に、国民生活センターには不用品回収業者に関する次のような相談が寄せられています。

・退去日に片付けが間に合わずインターネットで見つけた不用品回収業者に依頼したが高額な金額を求められ支払った。返金してほしい
・実家の屋内品全ての撤去廃棄処分を業者へ依頼したが契約時の約束と異なり追加料金を請求され納得できない。どうしたらよいか。
・引越しのために不用品を引き取って貰ったが費用7万1500円を請求され、カードで支払ったが高額すぎる。どうすればいいか。
・不用品回収と引越を業者に依頼した。勝手に数千万円相当のレアものグッズを持ち去り弁護士に委任中だ。業者の情報が欲しい。

引用元:国民生活センター消費生活相談データベースより

このような被害を避けるためには、事前の情報収集と確認が欠かせません。

特に見積もりは必ず書面で受け取り、口頭だけでの契約は避けるべきです。

契約時には回収日時や作業内容、料金の内訳を細かく確認して、疑問点があればその場で必ず解消しましょう。

急いでいる場合でも安易に業者を決めず、信頼できる情報をもとに慎重に選ぶことが大切ですよ。

【初心者向け】不用品回収業者を選ぶ際のポイント

初めて不用品回収業者の利用を検討している方の中には、「選び方がわからない」と不安を感じている方もいるでしょう。

不安な方は、次のようなポイントを押さえておくと、トラブルを避けつつスムーズに処分を進められます。

不用品回収業者選びのポイント

・洗濯機の回収に必要な資格を有しているか
・対応エリアやサービス内容が合っているか
・料金体系はわかりやすいか
・口コミや評判がよいか

まず、洗濯機の回収には「一般廃棄物収集運搬業の許可」が必要で、許可を持たない業者に依頼すると、違法な回収や不法投棄のリスクが高まります

買取サービスを利用する場合は、「古物商の許可」があるかも確認しておくと安心です。

どちらも業者の公式サイトやパンフレットなどから確認できます。


「一般廃棄物収集運搬業の許可」がない場合は、許可がある業者に処分を委託することも可能です。依頼したい業者が許可を取得していない場合は、ほかの業者に委託しているかを確認してみてください。

また、自宅が業者の対応エリアに含まれているか、即日回収や積み放題プランといった希望サービスに対応しているかを事前にチェックしましょう。

ほかにも、料金体系が明瞭で追加費用などの有無もわかりやすいか、実際の利用者から高い評価を得ているかといった点もチェックしておくと、信頼できる業者を選びやすくなります。

必ず複数の業者で相見積もりをして、「依頼したい」と思える信頼できる業者を選ぶことが大切ですよ。

洗濯機の処分に関するよくある質問

Q
洗濯機の処分費はいくらかかる?
A

洗濯機を処分する際は、家電リサイクル法に基づきリサイクル料金と収集運搬料金が必要です。リサイクル料金はメーカーによって異なりますが、おおむね2,000円〜3,000円前後が目安です。加えて、店舗や業者に引き取りを依頼する場合は収集運搬料金が別途かかるため、合計で5,000円〜7,000円程度を見ておくと安心です。

Q
ヤマダ電機で洗濯機は処分してもらえる?
A

ヤマダ電機では、新しい洗濯機を購入する際に、古い洗濯機の引き取り処分を依頼できます。買い替えの場合は収集運搬料金として2,750円(税込)がかかり、引き取りのみ依頼する場合は、リサイクル料金と収集運搬料金に加えて2,750円(税込)が別途必要です。

Q
洗濯機を無料で引き取ってもらうことはできる?
A

状態がよければ、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用して、費用をかけずに処分できる場合があります。しかし、状態が悪かったり壊れていたりする洗濯機は、無料での処分は難しいと考えた方がよいでしょう。事前に洗濯機の状態を確認して、適切な方法を検討することが大切です。

洗濯機は正しい方法で処分しよう

洗濯機は家電リサイクル法の対象となるため、資源を再利用するためにも正しい方法で処分することが大切です。

購入店への引き取り依頼や自治体の指定引取場所への持ち込み、不用品回収業者の利用や売却・譲渡など、状況に合わせた方法を選ぶことで、安全かつスムーズに処分できます

また、処分前には水抜きやホースの取り外しなどの準備を済ませることで、運搬時のトラブルを防ぐことが可能です。

処分にかかる費用や手間を考慮しながら、計画的に処分しましょう。

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