帽子の洗い方を徹底解説!洗濯前の確認ポイントや注意点、型崩れを防ぐコツ

ファッションや暑さ対策として活躍する帽子は、定期的にお手入れしなければ汚れが蓄積されて不衛生な状態になってしまいます。長く帽子を使い続けるためにも、定期的に洗って清潔な状態を保ちましょう

しかし、「帽子の洗い方がわからない」「本当に帽子を洗ってもいいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、帽子の洗い方や洗濯前の確認ポイント、型崩れを防ぐコツなどを詳しく解説します。帽子を洗う際の失敗例や注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

洗えない帽子をきれいにする方法も詳しく解説していますよ。
この記事でわかること
  • ・帽子は人の肌が直接触れて汗染みや皮脂汚れなどがつきやすいため、こまめなお手入れが欠かせない
  • ・帽子を洗う前は、必ず洗濯の取扱表示を確認して「洗濯OK」のマークがついているかの確認が必須
  • ・帽子は手洗いと洗濯機のどちらでも洗えるが、傷めたくない場合は手洗いがおすすめ
  • ・洗濯機を使う場合も、脱水はできる限りタオルドライでやさしく水分を吸収するのが最適
  • ・帽子を洗ったあとは、変色や色あせを防ぐために天日干しではなく陰干しがおすすめ
  • ・早く乾かしたいからといって、乾燥機で乾燥させるのはNG

【記事作成】おうちにプロ 編集部
ハウスクリーニングのプロが監修したお掃除や家事の時短アイディアや役立つアイテムをご紹介。毎日の暮らしをちょっと楽しく・ちょっと豊かにする情報を発信中!

帽子は洗える?洗濯前の確認ポイント

帽子は、洗濯OKの記載があるものであれば、自分で洗うことが可能です。なかには洗えない帽子もあるため、洗濯前に次のポイントを確認しておきましょう。

・取扱表示を確認する
・洗える素材かを確認する
・色落ちのしやすさを確認する

取扱表示を確認する

帽子を洗う前に、まず必ず確認したいのが「洗濯の取扱表示」です。

帽子の内側に縫い付けられているタグには、「帽子が洗濯機で洗えるか」あるいは「手洗いが必要か」、または「洗えないか」といった情報が記載されています


洗濯の取扱表示は、基本的に水が入った桶のマークで表示されています。もし「×」がついていれば、水洗いはできません。

「ドライクリーニングのみ」の記載がある場合も自宅での洗濯は避けましょう。無理に洗ってしまうと、型崩れや縮みの原因になります。

取扱表示には、アイロンの可否や乾燥機の使用可否なども記載されているため、洗ったあとのケアについても事前に把握しておきましょう。洗濯方法を間違えるとシワや歪みなどが残ることがあるため、表示内容をしっかりと確認してから洗濯を行うことが大切です。

基本的に、水洗い不可のものは専門のクリーニング業者に出すのが安心ですよ。

洗える素材かを確認する

帽子を安全に洗うには、素材のチェックも欠かせません。洗濯の取扱表示が問題ない場合でも、素材自体が水洗いに不向きな場合があります


たとえば、ニット素材やポリエステルなどの一般的な素材は問題なく洗える場合が多いですが、ウールやフェルト、レザーなどは型崩れや繊維の変質を起こしやすいため注意が必要です。

しかし、デリケートな素材でも洗濯の取扱表示はOKになっていることもあります。その場合、型崩れしやすい素材であれば、帽子用の洗濯ネットや型崩れ防止グッズなどを使うと安心です。

素材によって最適な洗い方が異なるため、見た目や洗濯の取扱表示だけで判断せず、必ず素材ごとの特性を把握してから洗うようにしましょう。

どうしても不安な場合は、クリーニングの専門業者への相談を検討してみてくださいね。

色落ちのしやすさを確認する

帽子の洗濯で見落とされがちなのが、色落ちのリスクです。特に濃い色やデニム素材、プリント柄の帽子などは色落ちしやすく、洗うことでデザイン性が失われてしまうおそれがあります。


そのため、洗濯前に帽子の裏側などの目立たない部分に水と洗剤を含ませた白い布で軽く押さえて、色が移るかどうかをチェックする「色落ちテスト」を行ってみてください。

色移りがある場合は、水洗いを避けた方が無難です。

また、洗剤の種類にも注意が必要で、漂白剤入りの洗剤やアルカリ性の洗剤などは、色落ちを促進してしまう可能性があるため気をつけましょう。色落ちしやすい帽子には中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を使い、手洗いでやさしく洗うのがベストです。

大切な帽子を長く使うために、洗う前の色落ちチェックは必ず行ってみてくださいね。

よくある帽子の洗濯の失敗例

洗い方を誤ってしまうと、帽子の洗濯に失敗するおそれがあります。正しく洗うために、まずは誤った洗い方をすると帽子がどうなってしまうのか、次の失敗例を確認しておきましょう。

・帽子が縮んだ
・帽子が色落ちした
・帽子がボロボロになった

帽子が縮んだ

帽子の洗濯でよくある失敗のひとつが、「縮み」です。特に綿やウール、麻などの天然素材は水に濡れると繊維が収縮しやすく、乾燥するとさらに縮んでしまうことがあります


帽子は頭にフィットすることが重要なので、わずかでも縮むと違和感が出やすく、最悪の場合は被れなくなってしまいます。

さらに、洗濯機による脱水や乾燥機の熱も縮みの大きな原因になります。縮みを防ぐには、必ず洗濯前に洗濯の取扱表示を確認して、たとえ洗濯機での水洗いが可能であっても手洗いを選ぶのがおすすめです。

洗ったあとは形を整えてからタオルなどで優しく水分を取り、陰干しで自然乾燥させると縮みを抑えられるでしょう。

縮みを防ぐためにも、洗濯前に素材の特性と洗濯・乾燥方法をしっかり把握しておくことが重要ですよ。

帽子が色落ちした

帽子を洗った際の「色落ち」も、よくあるトラブルのひとつです。特に濃色の帽子やデニム素材の帽子などは、水に濡れただけでも色がにじんだり抜けてしまったりするおそれがあります


ほかにも、漂白剤入りの洗剤や熱いお湯などを使うと、さらに色落ちを加速させてしまうことがあるため注意が必要です。

色落ちを防ぐには、中性洗剤を使用して、ぬるま湯ではなく冷水でやさしく洗うのがポイントです。洗濯後は、日差しの強い場所を避けて陰干しすることで、色あせも防止できます。

お気に入りの帽子の色合いを保つためには、洗濯時の温度や洗剤選びにも注意が必要ですよ。

帽子がボロボロになった

洗濯後に帽子を乾燥機に入れてしまうと、ボロボロになることがあります。帽子に使用される素材は高温に弱く、乾燥機の熱で変形や収縮をしたり、内部の接着が剥がれてしまうことで、見た目にも明らかな劣化が生じてしまうのです。

特に、ニット帽やウール製の帽子は熱と摩擦に非常に弱く、一度ダメージを受けると元の状態に戻すのは困難といえます。


そのため、帽子は乾燥機に入れずに自然乾燥を徹底することが大切です。

洗濯後は、形を整えてからタオルで水分をやさしく取り、直射日光を避けて風通しの良い場所で陰干ししましょう。また、型崩れを防ぐために帽子専用の干し具や、丸めたタオルを中に入れて乾かすのも効果的です。

乾燥機は絶対に使わないことを徹底して洗うようにしましょう。

帽子の洗濯に必要なアイテム

帽子を洗う前に、まずは次のアイテムを揃えておきましょう。

・洗剤(おしゃれ着用洗剤など)
・洗濯用の桶・もしくは洗面器
・バスタオル
・洗濯ネット
・帽子の大きさに合うザル

洗剤は、おしゃれ着用のものを用意しておくと、デリケートに洗えるため安心です。洗濯用の桶があれば桶を使用して、なければ帽子が入るサイズの洗面器でも問題ありません。


帽子を乾燥させる際の型崩れを防ぐために、帽子の大きさに合うザルを用意しましょう。

ザルに帽子を乗せて乾燥させるため、帽子がすっぽりと被さるサイズのものを用意してみてください。なければザルの代わりにタオルまたは新聞紙を丸めて帽子の中に入れて、形を保ちましょう。

また、デリケートな帽子をやさしく洗うために、洗濯ネットも欠かさず用意しましょう。

手洗い・洗濯機のどちらの場合でも、基本的に用意するアイテムは同じですよ。

【手洗い】帽子の洗い方

帽子を手洗いする場合は、次の手順で作業を行います。

・汚れた部分を前処理する
・洗濯液を作る
・やさしく押し洗いする
・すすいでタオルドライをする

1.汚れた部分を前処理する

目立つ汚れがある場合は、洗濯液で一度に落とすのではなく前処理をしておきましょう。前処理をすることで効率的に洗濯できるうえに、帽子への負担を減らせます


帽子の内側に細かなゴミが溜まっている場合は、歯ブラシのような小さなブラシを使って、すべて掻き出しておきましょう。

また、汗染みや皮脂汚れが目立つ部分にも、前処理を行うのがおすすめです。特に内側のスベリやつばの裏側は、皮脂や汗が蓄積しやすく、洗濯だけでは汚れが落ちにくいことがあります。

前処理には、おしゃれ着用洗剤を水で薄めたものを使い、汚れた部分にやさしく塗布しておきます。歯ブラシや柔らかいスポンジを使って軽く叩くように汚れを浮かせると効果的です。

強くゴシゴシとこすらず、生地や芯材を傷つけないように注意してくださいね。

2.洗濯液を作る

前処理が済んだら、帽子全体を洗うための洗濯液を作ります。用意するのは水または30度以下のぬるま湯に、おしゃれ着用洗剤を適量溶かしたものです。


洗面器やバケツ1杯の水に対して、洗剤は規定量を守って薄めることが大切です。

濃すぎると帽子の素材を傷めたり、すすぎが不十分になったりする可能性があります。ウールやシルクなど繊細な素材の帽子を洗う場合は、専用の中性洗剤を使用しましょう。

色落ちが心配な場合は、洗濯液に帽子を入れる前に目立たない部分で色落ちテストをしておくと安心です。

熱すぎるお湯は帽子を傷めてしまう可能性があるので、30度以下のぬるま湯を使用して洗いましょう。

3.やさしく押し洗いする

帽子を洗濯液に浸したら、やさしく押し洗いをしていきます。帽子をギュッと握るのではなく、両手で軽く押しては戻すという動作を繰り返して、汚れを洗剤に溶かし出すように洗いましょう


帽子は洗濯ネットに入れておくと、しっかりと保護できます。

帽子のつばの部分や飾りがついている箇所は、慎重に洗いましょう。繊細な素材ほど丁寧な扱いが必要です。

汚れが強い部分は、前処理で使用した歯ブラシでやさしく叩くと、より効果的に汚れを落とせます。帽子全体を洗う時間は、長くても5〜10分程度が目安です。

長く洗いすぎると、変形や色落ちの原因になるため避けましょう。

4.すすいでタオルドライをする

洗い終わった帽子は、きれいな水ですすぎます。2〜3回程度は水を替えて、押し洗いと同じように軽く押して洗剤をしっかりと取り除きましょう


洗剤が残っていると変色や劣化の原因になるため、ぬめりがなくなるまで念入りにすすぎます。

すすぎが終わったら帽子を両手で軽く押して水気を切りますが、ねじって絞ると型崩れの原因になるため絶対に避けましょう。

次に、帽子をタオルに包んでやさしく押さえるようにして水分を吸い取ります。この工程を「タオルドライ」と呼び、帽子を傷めないうえに乾燥時間を短縮するのにも効果的です。

タオルドライ後は、帽子の形を整えてから陰干しして自然乾燥させましょう。

直射日光や乾燥機の使用は避けてくださいね。

【洗濯機】帽子の洗い方

洗濯機の使用がOKな帽子は、洗濯機を使うことで効率よく洗えます。洗濯機を使用する際は、次の手順で洗濯しましょう。

・ひどい汚れは前処理をする
・帽子を洗濯ネットに入れる
・手洗いコースやおしゃれ着コースを選ぶ

1.ひどい汚れは前処理をする

手洗いの場合と同じく、目立つ汚れや汗ジミなどがある場合は「前処理」を行うのが基本です。前処理には、おしゃれ着用洗剤を水で薄めた液を使い、汚れている部分にやさしく塗布しましょう。


そのあとに、柔らかいブラシや歯ブラシで軽く叩くようにして、汚れを浮かせていきます。

ゴシゴシこすると、型崩れや生地の傷みにつながるため避けましょう。汚れがひどい場合は、洗濯液をつけたまま数分間放置してから洗濯機に入れると、洗剤が汚れに浸透して洗濯の効果を高められます。

前処理によって、洗濯後も黒ずみや黄ばみが残るリスクを軽減できますよ。

2.帽子を洗濯ネットに入れる

帽子を洗濯機で洗う際には、必ず「洗濯ネット」に入れることが重要です。ネットに入れることで、帽子の型崩れや生地の摩擦、芯材の破損を防ぐことができます


特にキャップのようなつば付きの帽子は、洗濯機の回転や水流の影響で変形しやすいため、必ず洗濯ネットに入れてください。

なるべく大きめのネットに入れて空間を確保して、帽子の形がつぶれないようにしましょう。帽子に取り外せる装飾品がある場合は取り外して、帽子本体とは別の洗濯ネットに入れて洗います。

洗濯ネットは帽子を長持ちさせるうえで非常に効果的なので、忘れずに使用してくださいね。

3.手洗いコースやおしゃれ着コースを選ぶ

洗濯機で帽子を洗うときは、通常の洗濯コースではなく「手洗いコース」や「おしゃれ着コース」を選びましょう。これらのコースは水流が弱く生地にやさしいため、帽子の型崩れや劣化を防げます


脱水も短時間でやさしく行われるため、つばや芯材へのダメージも最小限に抑えられるでしょう。

ウールや麻などデリケートな素材の場合は洗濯の取扱表示を確認して、洗濯機使用が不可とされていないかを改めてチェックしておくと安心です。

洗濯後はすぐに洗濯ネットから取り出して、形を整えてから陰干ししましょう。陰干しの際は帽子の大きさに合うザルに乗せて、型崩れを防いでください。

手洗いコースやおしゃれ着コースの選択は、帽子を長く使用するための大切なポイントですよ。

【汚れの種類別】帽子の洗い方

「汚れ具合に応じた最適な洗い方が知りたい」という方に向けて、次の汚れの種類別に帽子の洗い方を紹介します。

・汗染みの洗い方
・軽い汚れの洗い方
・ひどい汚れの洗い方

汗染みの洗い方

帽子にできる汗染みは、皮脂や塩分などが原因で黄ばみや黒ずみが目立ちます。汗染みには重曹を使った部分洗いが効果的です。

特にすべり部分は汗が染み込みやすいため、念入りにケアしましょう。具体的な手順は次のとおりです。

  • 重曹小さじ1程度を水大さじ2〜3で溶かして、少量の重曹水を作る
  • 柔らかい布やタオルに重曹水を含ませる
  • 汗染みがある部分をポンポンと軽く叩く
  • しばらく置いてから、水で濡らした清潔なタオルで重曹を拭き取る
  • 必要であれば帽子全体を手洗いで洗う

重曹は弱アルカリ性の性質を持つため、皮脂汚れを中和する効果が期待できます。軽度の黄ばみであれば部分洗いで十分落とせますが、汚れが広範囲に広がっている場合は、部分洗いのあとに手洗いをするのがおすすめです。

重曹は洗濯機内に残ると故障の原因になるため、洗濯機は使わない方が良いでしょう。

軽い汚れの洗い方

うっすらとしたホコリや表面の汚れ程度であれば、おしゃれ着用洗剤などの中性洗剤を使った拭き取り洗いで十分に落とせます。具体的には、次の手順で洗いましょう。

  • 洗面器にぬるま湯を張り、中性洗剤を数滴入れてよく混ぜる
  • タオルを浸し、軽く絞ってから汚れた部分をポンポンと叩く
  • 汚れが落ちにくい部分は、柔らかい歯ブラシでやさしくこする
  • 洗剤が残らないように、水で濡らしたタオルで丁寧に拭き取る
  • 陰干しして自然乾燥させる

タオルでやさしく叩くことにより、素材へのダメージを抑えつつ汚れを除去できます。なお、すすぎ残しがあるとシミになる可能性があるため、仕上げの拭き取りは丁寧に行いましょう。

デリケートな素材の帽子も、この洗い方であれば安全に洗えるでしょう。

ひどい汚れの洗い方

油汚れやインクの染みなどの頑固な汚れには、衣類のしみ抜きにも使われるベンジンが有効です。ただし、素材によっては傷めてしまったり色落ちしたりするリスクがあるため、慎重に作業を行いましょう。

ベンジンを使用する場合は、次の手順で洗濯します。

  • まずは目立たない部分にベンジンを塗り、色落ちしないか確認する
  • ベンジンをタオルに少量含ませる
  • 汚れた部分を軽く叩くようにして汚れを浮かす
  • 濡らした清潔なタオルでベンジンをしっかりと拭き取る
  • 風通しの良い場所で陰干しする

洗う前に、必ず事前に目立たない場所でベンジンを使用しても問題がないかをテストしましょう。少しでも色落ちなどの変化が見られる場合は、使用を中止してください。

ベンジンは引火しやすいため、必ず十分に換気できる場所で使用しましょう。

洗った帽子を干す際の注意点

洗った帽子を干す際は、次のような点に気をつけましょう。

・陰干しする
・洗濯ばさみを使わないで干す

陰干しする

帽子を洗ったあとは、必ず直射日光を避けて陰干ししましょう。強い日差しに長時間さらされると、素材によっては変色や色あせを引き起こすおそれがあります。

特に綿やウール、麻などの天然素材や、プリントや刺繍が施された帽子は紫外線に弱く、色が抜けたり傷んだりするため注意しましょう。


干すときは、風通しの良い屋内や日陰にあるベランダ、室内の窓際などに置きましょう。

帽子の中に乾いたタオルや新聞紙を詰めると、形崩れを防ぎながらしっかりと乾かすことができます。手洗い・洗濯機のどちらの場合も、早く乾かしたいからといって乾燥機を使用すると、型崩れや生地の傷みにつながるため絶対に避けてください。

帽子は自然乾燥を心がけてくださいね。

洗濯ばさみを使わないで干す

帽子を干す際には、洗濯ばさみでつまんで干すのは避けましょう。洗濯ばさみの挟む力によって、帽子の生地に跡が残ったり型崩れを起こしたりする可能性があります


特にニット帽や柔らかい素材のキャップは、洗濯ばさみの圧力によって一部分だけが変形してしまうおそれがあるため注意しましょう。

干すときは平らな場所に置いて陰干しするか、帽子専用のハンガーや洗濯ネットの上に乗せる方法がおすすめです。

形を保つために、帽子の内側にタオルや丸めた新聞紙を詰めておくと、自然なフォルムをキープしながら乾かせます。

帽子はデリケートなアイテムなので、干し方にも十分注意してくださいね。

洗う際に帽子の型崩れを防ぐコツ

帽子を洗う際に型崩れを防ぐには、次のようなコツを実践してみてください。

・帽子単体で洗う
・洗濯機の脱水時間を短めに設定する

帽子単体で洗う

帽子を洗うときは、ほかの衣類とは一緒に洗わずに単体で洗うのが基本です。ほかの洗濯物と一緒に洗ってしまうと、摩擦や絡まりによって帽子の形が崩れてしまうおそれがあります。


ほかにも、衣類のファスナーやボタンが帽子の繊維を傷つけたり、飾りやロゴ部分に引っかかったりする危険性もあるので避けましょう。

洗濯機で洗う場合は、必ず帽子単体で洗濯ネットに入れて、やさしいコースで洗うようにしましょう。手洗いの場合も、バケツなどに帽子だけを入れて洗うと安心です。

丁寧に単体で洗うことで、お気に入りの帽子を長くきれいに保てますよ。

洗濯機の脱水時間を短めに設定する

帽子を洗ったあとに行う脱水は、型崩れのリスクが高まります。そのため、洗濯機で脱水する場合は、時間を短めに設定しましょう。

特に硬めの素材やつばのある帽子は、長時間の脱水によって変形や折れなどが起こりやすくなります


理想としては、数十秒〜1分以内の軽い脱水にとどめてみてください。

洗濯機によっては「ソフト脱水」や「ドライモード」などがあるため、このような機能を活用しましょう。もしくは、洗濯機で脱水せずにタオルドライで水分を吸い取る方法も、型崩れ防止に有効です。

タオルドライをする場合は、帽子を清潔なタオルで包んでやさしく押さえて水分を移しましょう。ゴシゴシこすったりねじったりするのは避けて、やさしく扱うことが大切です。

洗濯から乾燥まで、すべての工程でやさしい取り扱いを心がけてみてくださいね。

洗えない帽子をきれいにする方法

帽子によっては、水洗いができない場合もあります。そのような場合は、次の方法で帽子をきれいにしましょう。

・ガムテープでゴミを取り除く
・ライナーテープを活用する
・消臭スプレーを使用する

ガムテープでゴミを取り除く

洗えない帽子の表面に付着したホコリや髪の毛、ペットの毛などは、ガムテープを使ってやさしく取り除くのが効果的です。特にウール素材やフェルト素材の帽子は、繊維にゴミが絡みやすいため定期的にお手入れしましょう。


ガムテープの粘着面を外側にして指に巻き付けて、帽子の表面を軽くポンポンと叩くようにしてゴミを取ります。

強くこすったり引っ張ったりすると、素材を傷める原因になるため注意が必要です。粘着力が強すぎるガムテープを使うと毛羽立ちの原因にもなるため、洋服用の粘着クリーナーや弱粘着のテープを使用すると良いでしょう。

また、ガムテープで取りきれない細かなゴミやホコリには、洋服ブラシや静電気除去ブラシを活用すると取り除きやすくなります。

洗えない帽子はこまめなメンテナンスが大切なので、ガムテープで手軽にケアする習慣を身につけてくださいね。

ライナーテープを活用する

ライナーテープとは、帽子の内側にあるすべり部分に装着するアイテムです。汚れや汗染みなどを防ぎつつ、帽子を清潔に保ちます


汗を大量にかく夏場や、長時間帽子をかぶる日には特に重宝するでしょう。

汚れたらテープを剥がして新しいものに取り換えるだけなので、洗濯の手間がかからず経済的です。

市販されているライナーテープは、粘着タイプや貼り直し可能なタイプ、吸水性に優れた素材のものなど、さまざまな種類があります。帽子の形状や使用シーンに合わせて選ぶと良いでしょう。

定期的に交換すると、帽子への汚れの付着や臭いの蓄積などを防げるようになりますよ。

消臭スプレーを使用する

洗えない帽子のニオイ対策には、消臭スプレーの使用が効果的です。帽子は直接肌に触れる機会が多く、汗や皮脂、外気の臭いを吸着しやすいため、見た目がきれいでも臭いが気になることがあります


消臭スプレーには消臭・抗菌効果のある成分が含まれているため、軽くスプレーするだけで帽子の清潔感を保つことができるでしょう。

使用する際は、帽子の内側や汗をかきやすいつばの裏などに吹きかけるのが有効です。ただし、スプレーの成分が帽子の素材に適しているかを事前に確認しましょう。

ウールやシルクなどのデリケートな素材には使用できない場合もあるため、目立たない場所で試してから全体に使ってみてください。

スプレー後はすぐに帽子を収納せずに、風通しの良い場所でしっかり乾かしてから保管するようにしてくださいね。

帽子の洗い方に関するよくある質問

Q

ニューエラの帽子の洗い方は?

A

ニューエラの帽子の洗い方は、一般的な帽子の洗い方と同じです。まずは洗濯前の準備として、汚れた部分の前処理を行いましょう。ゴミは歯ブラシのような小さなブラシで取り除き、染み付いた汚れはおしゃれ着用洗剤をタオルに含ませて軽くトントンと叩きながら落としていきます。そのあとは洗濯液に浸して、やさしく押し洗いを行ってみてください。洗濯後はタオルドライをして、陰干しながらしっかりと乾燥させることが大切です。十分に乾燥しなければ、雑菌やカビが繁殖するおそれがあります。



Q

ウールの帽子はどうやって洗えば良い?

A

ウールの帽子も、基本的にはほかの帽子の洗い方と同じです。ただし、デリケートな素材なので洗濯機で洗うと傷める可能性があります。必ず手洗いで洗濯しましょう。まずは歯ブラシやおしゃれ着用洗剤を染み込ませたタオルなどでゴミや汚れなどを前処理します。その後、ぬるま湯に洗剤を溶かした洗浄液に浸して押し洗いを行います。洗剤や汚れをしっかりとすすいだあとに、乾いたタオルを使ってタオルドライを行いましょう。そのあとは帽子の形を整えて、陰干しで十分に乾燥させます。



Q

クエン酸で帽子は洗える?

A

クエン酸は、帽子の洗濯に使用できます。特に、おしゃれ着用洗剤だけでは汚れを落としきれない場合に有効です。汚れがひどい帽子は、クエン酸を溶かした水につけ置いておきましょう。汚れ具合に合わせて、10分〜30分程度で調整してつけ置き洗いを行ってみてください。そのあとは通常どおり帽子を洗濯します。クエン酸を使うと、汚れだけではなく嫌な臭いも消臭する効果が期待できます。



正しい洗い方で帽子をきれいにしよう

帽子は、直接人の肌に触れるアイテムです。そのため、特に夏場は汗や皮脂の汚れがつきやすく、放置すると変色したり嫌な臭いが生じたりするおそれがあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません

洗濯の取扱表示に洗濯機の使用もOKと記載されているものは洗濯機でも洗えますが、傷めたくない場合はできる限り手洗いで洗うことをおすすめします。脱水も、洗濯機の脱水ではなくタオルドライの方が帽子の生地にやさしいため安心です。

帽子を洗う際は、前処理で汚れやゴミなどを取り除いてから、おしゃれ着用洗剤を溶かした桶・洗面器に浸しましょう。基本的にはやさしく押し洗いを行いますが、汚れ具合や臭いなどがひどい場合は、しばらくつけ置き洗いをするのが有効です。

洗った帽子は、必ず陰干しをしてくださいね。その際もタオルや新聞紙の上などに置いて、帽子を傷めることがないように心がけましょう。

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