正しい布団の洗い方は?洗濯機やお風呂場の活用法や干し方も解説

人は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくとされており、汗は肌に直接触れる布団に吸収されていきます。一見するときれいな状態に見えても、実は内部に汚れが溜まっている可能性もあるため、定期的なお手入れが必要です。

しかし「布団の洗い方がわからない」「そもそも布団は洗えるの?」と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、布団が洗えるかを確認する方法や洗濯機・手洗いで布団を洗う方法、洗う際の注意点などを詳しく解説します。布団を洗ったあとの干し方や洗う頻度も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

すべての布団が自宅で水洗いできるわけではないため、必ず洗濯前に洗濯表示を確認しましょう。
この記事でわかること
  • ・布団は、洗濯機・手洗い・コインランドリー・クリーニングで洗うことが可能

  • ・洗濯表示タグを確認して、水洗いが可能な場合は自宅の洗濯機や浴槽などで洗濯可能

  • ・水洗い不可の布団は自宅で洗えないため、専門のクリーニング業者にお手入れを依頼するのがおすすめ

  • ・洗濯機は「毛布コース」や「大物洗いコース」などの専用コースを選択するとよい

  • ・干す際は型になるようにすると、布団全体に風が行き渡りやすくなり効率的に乾かすことが可能

  • ・基本的には柔軟剤の使用は避けて、天気予報を確認したうえでよく晴れた日に洗濯するのがおすすめ

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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布団を洗う方法は主に4つ

布団は、主に以下のような方法で洗うことが可能です。しかし、水洗いの可否によって選べる洗い方は大きく異なるため、まずは布団の洗濯表示を確認しましょう。

・洗濯機で洗う
・手洗いする
・コインランドリーで洗う
・クリーニングに出す

洗濯機で洗う

洗濯表示に洗濯桶のマークや洗濯機のマークがある布団は、洗濯機で水洗いが可能です。対応するものは主にポリエステルのような素材や薄手の布団などで、綿布団や羽毛布団は洗濯機で洗えない場合が多いといえます。


洗濯機で洗える布団でも、洗濯機本体の容量が小さければ布団を洗えない場合があります。目安として、7〜10kg以上の容量があれば安心といえるでしょう。

布団をそのまま入れると型崩れや破損のおそれがあるため、洗濯ネットを使用して、折りたたんでバランス良く入れるようにします。「大物洗いコース」や「毛布コース」などを選択して、衣類用の中性洗剤を使用しましょう。

布団へのダメージを防ぐために、脱水は短時間にとどめて、陰干しや天日干しでしっかりと中まで乾燥させることが大切です。

水洗いできない布団は、洗濯機にかけないようにしましょう。

手洗いする

洗濯機が使えない布団は、手洗いをする選択肢もあります。手洗いに適しているのは、薄手の布団や洗濯表示で「手洗い可」とされているものです。


特に素材がデリケートな羽毛布団や麻の布団などは、水洗いできるものは手洗いにした方が安心でしょう。

洗い方としては、浴槽などにぬるま湯を張って、衣類用の中性洗剤を溶かしてから布団をやさしく押し洗いする方法が一般的です。こすったり揉んだりせずに、やさしく押して汚れを浮かせましょう。

洗剤が残らないよう何度かしっかりとすすぎ、軽く水気を切ったあとは風通しの良い場所で陰干しします。完全に乾くまで数日かかることもあるため、天気の良い日を選んで洗濯することが大切です。

内部までしっかり乾かさないと、カビが生える可能性があるため注意してくださいね。

コインランドリーで洗う

大きな布団を自宅で洗うのが難しい場合は、コインランドリーの利用が便利です。最近では布団対応の大型洗濯機・乾燥機を設置しているコインランドリーが増えており、大型の布団も比較的短時間で洗濯・乾燥が行えます。


ただし、水洗い不可の布団はコインランドリーでも洗うことはできません。また、店舗ごとに洗える布団の素材を制限していることもあるため、店舗ごとのルールを事前に必ず確認しましょう。

たとえば、水洗いOKの洗濯表示がある化繊布団や羽毛布団は洗濯でき、綿布団やウレタンが入った布団は洗濯できない場合があります。また、キルティング加工が施されていない布団も洗えない場合が多いため注意しましょう。

店舗によっては、布団用の洗濯ネットや専用の洗剤が用意されていることもあるので活用してみてください。

洗濯前に布団のサイズや重量をチェックして、対応する容量の機種を選んでくださいね。

クリーニングに出す

布団を確実に清潔にしたい場合は、プロのクリーニング業者に任せるのが安心です。特に羽毛布団や高級素材、サイズが大きくて自宅やコインランドリーでは扱いにくい布団などはクリーニングに出すとよいでしょう。


専門のクリーニング業者は布団の構造や素材に適した洗濯方法を採用しており、自宅では難しい内部の汚れやダニ、カビなどの除去も行えます。

ほかの選択方法に比べて料金は高くなる場合が多いですが、しっかりと布団全体を洗浄したうえで乾燥まで行ってもらえます。確実に布団をきれいにしてもらいたい場合や、布団を洗う手間をかけたくない場合にもおすすめです。

宅配に対応する業者であれば、自宅から布団を運び出す手間もかかりません。

自宅で洗ったけれど汚れが落ちなかった場合なども、一度プロのクリーニング業者に依頼してみると汚れを落とせる可能性がありますよ。

布団が自宅で洗えるかを確認する方法

布団が自宅で洗えるかを確認するためには、以下のような点をチェックしてみてください。

・洗濯表示を確認する
・布団の素材を確認する
・布団の大きさを確認する
・洗濯機のスペックを確認する

洗濯表示を確認する

布団を自宅で洗う前に、必ず「洗濯表示(洗濯タグ)」を確認しましょう。洗濯表示には、布団が洗濯機で洗えるのか、手洗いが必要なのか、もしくは水洗い自体が不可なのかが記されています。

洗濯桶に温度を示す数字が書かれたマークがあれば、指定の温度で水洗いが可能で、洗濯桶に手を入れるマークがあれば手洗いを行えます。


一方で、洗濯桶にバツ印が付いたマークがある場合は水洗い自体が不可となり、専門のクリーニングに出さなければなりません。洗濯マークのほかに、乾燥機の使用に関する表記も確認する必要があります。

たとえば、乾燥機の絵に「・・」または「・」がついたマークがあれば、基本的に乾燥機の使用が可能です。しかし、乾燥機の絵にバツ印が付いている場合は、乾燥機を使用できないため注意しましょう。

乾燥機不可の表示がある場合は、素材に合わせて天日干しや陰干しを行いましょう。

洗濯表示を正しく確認することで、最適な洗濯方法を選んで布団を傷つけずにお手入れできますよ。

布団の素材を確認する

布団を自宅で洗えるかどうかは、素材によって大きく左右されます。

ポリエステルなどの化学繊維を使った布団は比較的水に強く、洗濯機で洗えるものが多いです。一方で、羽毛布団のようなデリケートな素材は水洗いできるタイプとできないタイプがあり、適切な洗剤と乾燥方法を選ばなければ、中の羽毛がダメージを受ける可能性があります。


ほかにも、ウレタン素材の布団や羊毛布団は水に弱く型崩れや劣化のリスクが高いため、自宅での洗濯は避けた方がよいでしょう。

必ず布団の品質表示ラベルで「側生地」と「中材」の両方の素材を確認して、素材に適した洗濯方法を選んでみてください。

また洗濯が可能な素材でも、生地の表裏を縫い付けるキルティング加工が施されていない布団は、洗ってしまうと中綿が偏るおそれがあります。中綿が偏ると布団の厚みが変わってしまうため、専門の業者にクリーニングを任せるか、偏らないように丸めて洗うなどの工夫を行いましょう。

わからない場合や不安な場合は、メーカーの公式サイトの情報を確認したり、カスタマーサービスに問い合わせたりしてみてくださいね。

布団の大きさを確認する

自宅の洗濯機や手洗いで布団を洗う場合、布団の大きさも重要な判断基準です。

特にダブルサイズ以上の布団や厚みのある冬用布団は、洗濯機の容量を超えることが多いため、無理に詰め込むと洗濯機が故障したり、布団にしわや型崩れが起こったりする可能性があります。


目安としては、布団を洗濯ネットに入れた状態で、洗濯槽の7割を超えない程度の大きさが理想といえます。

無理に押し込んで洗濯機を回すと、水流がうまく回らず十分に汚れが落ちないほか、脱水もうまくいかないことがあるため注意が必要です。また、許容量を超えた重さによって洗濯機本体から異音が生じて、故障してしまうリスクもあるでしょう。

布団のサイズが大きいと感じたら、無理に家庭で洗おうとせず、コインランドリーや専門のクリーニングの利用を検討してみてください。

洗濯機のスペックを確認する

布団を自宅で洗えるかどうかは、使用する洗濯機のスペックによっても大きく異なります。一般的に、容量が7kg未満の洗濯機では大きな布団の洗濯は難しく、少なくとも7〜10kg程度の容量があるものが理想です。


ドラム式洗濯機よりも縦型洗濯機の方が布団を洗うのに適しているといわれており、水量や洗い方を柔軟に調整できる点がメリットです。

さらに、洗濯機に「毛布コース」や「大物洗いコース」などの専用モードが搭載されていれば、より安全に洗えるでしょう。脱水機能の性能も重要なポイントで、脱水力が弱いと布団内部に水分が残り、乾燥に時間がかかってしまいます。

無理に詰め込むと布団を傷めたり洗濯機が故障したりするおそれがあるので、自宅では洗濯できないと判断したらコインランドリーやクリーニングを活用しましょう。

洗濯機の容量ごとの洗える布団のサイズ目安

ここからは、以下の洗濯機の容量ごとに洗える布団のサイズを紹介します。

5kg程度の洗濯機の場合

洗濯機の容量が5kg前後の場合、洗える布団は非常に限られてしまうことが多いです。基本的には薄手のシングルサイズの布団や、子ども用の小さめの布団など、軽量でかさばらないもののみが洗えます。


たとえば、夏用の肌掛け布団や、ポリエステル綿でできた薄手の中綿布団などが該当します。

小さめの布団であっても、折りたたんで洗濯ネットに入れた状態で、洗濯槽の7〜8割以上を占めるようであれば、無理に洗うのは避けた方が安全です。洗濯槽に余裕がないと、水流が回らずに汚れが落ちないだけではなく、洗濯機本体に負担がかかって故障することもあります。

5kg程度の洗濯機では大物洗いに対応していないモデルも多く、布団洗いにはあまり向いていないといえるでしょう。

安全かつ確実に洗うためには、コインランドリーやクリーニングの依頼を検討した方がよいケースもあるといえます。

7〜8kg程度の洗濯機の場合

容量が7~8kg程度の洗濯機になると、洗える布団の範囲は広がります。一般的には、薄手のシングルサイズの掛け布団や敷きパッドであれば、対応可能な場合が多いです。


場合によっては、セミダブルサイズの掛け布団や敷きパッドなども洗える可能性があります。

特にポリエステルのような軽量な素材の布団であれば、洗濯ネットに入れて洗濯しても洗濯槽にある程度の余裕が生まれるため、水流がしっかりと回ります。そのため、汚れも落ちやすく脱水もしっかりと行えるでしょう。

しかし、余裕があるとはいえど、布団が洗濯槽の7〜8割以上を占める場合は無理に洗濯機にかけない方がよいといえます。

布団を洗うのに適した「大物洗いコース」や「毛布コース」などの専用モードが搭載されている機種であれば、より安心して洗濯できますよ。

自宅の洗濯機で布団を洗う方法

洗濯機で布団を洗う場合は、以下の手順で作業を進めましょう。

1、寝具用の洗濯ネットに布団を入れる
2、洗剤液を作っておく
3、専用のコースで洗濯する

1、寝具用の洗濯ネットに布団を入れる

布団を自宅の洗濯機で洗う際には、まず布団を寝具用の大型洗濯ネットに入れましょう。

布団は中綿が偏りやすく、そのまま洗濯機に入れて洗濯してしまうと型崩れや生地の傷み、水流の偏りによる洗濯ムラや故障などの原因になります。


寝具用の洗濯ネットは、布団の型崩れを防ぎつつ、洗濯機内での布団の動きを安定させる役割を果たします。

ネットに入れる前に、布団をロール状に丸めて空気を抜き、コンパクトにしておくのがうまく洗濯ネットに入れるコツです。

無理に詰め込むと、ネットが破れたり洗濯槽が正常に回転しなかったりするおそれがあるため、布団のサイズと洗濯機の容量に合った大きさのネットを用意しましょう。

ファスナーはしっかりと閉じておくことで、洗濯中の布団の飛び出しを防げますよ。

2、洗剤液を作っておく

布団を洗濯機で洗う前には、洗濯槽に水を張って、洗剤をしっかりと溶かしておくのがおすすめです。いきなり布団を入れてから洗濯機を回すと、洗剤が布団全体に行き渡らず、汚れ落ちが不十分になる可能性があります。

溶け残りを防ぐために、液体の中性洗剤を使用しましょう。寝具専用の洗剤があれば使用してみてください。


まずは、洗濯機に布団を入れる前に給水を開始して、水が溜まったタイミングで一時停止をします。次に、液体の中性洗剤を適量入れて、水とよく混ぜ合わせて「洗剤液」を作りましょう。

なお、柔軟剤は吸水性を低下させることがあるため、布団を洗う際の使用はおすすめできません。

洗剤液が完成したら、洗濯ネットに入れた布団をそっと沈めるように洗濯槽へ入れて、全体がしっかりと浸かっていることを確認してから洗濯を再開しましょう。

あらかじめ洗剤液を作っておくことで、布団の隅々まで洗剤が行き渡って、効率的に汚れや汗、皮脂などを落とす効果が期待できますよ。

3、専用のコースで洗濯する

布団を洗濯機で洗う際は、通常の洗濯コースではなく「毛布コース」や「大物洗いコース」といった専用のコースを選びましょう。これらのコースは、布団のような洗濯物に適した水量・回転数・脱水時間が設定されており、汚れをしっかりと落としつつ、型崩れや偏りを防げます。


標準コースで洗うと、水流が布団全体に届かずに汚れが落ちにくかったり、強すぎる脱水で中綿が偏ってしまったりするなどのトラブルが発生する可能性があります。

まずは洗濯機の取扱説明書を確認して、自宅の機種に合った適切なコースを選びましょう。また、洗濯槽が布団のサイズに対して余裕があるかも確認が必要です。

もし専用コースがない場合は、水量を最大に設定して、脱水を弱めにして運転するなどの工夫も有効といえます。

専用のコースであれば、布団を傷めないようにしっかりと洗うことができますよ。

お風呂場で布団を手洗いする方法

布団を手洗いする場合は、お風呂場の浴槽を使用しましょう。基本的には浴槽の中に洗剤を溶かして、やさしく押し洗いをします。詳しい手順は次のとおりです。

1、シャワーで汚れを落とす
2、軽く押し洗いする
3、水を入れ替えて2〜3回程度すすぐ
4、浴槽の縁にかけて脱水する

1、シャワーで汚れを落とす

お風呂場で布団を手洗いする場合、まずはシャワーを使って布団全体の汚れを軽く流します。シャワーで予洗いすることで、皮脂汚れやホコリなどをある程度落とすことができ、洗剤を使って洗う際の洗浄作用を高める効果が期待できます。


浴槽に布団を広げて置き、40度以下のぬるま湯のシャワーを使用して洗い流してみてください。

高温すぎると布団の中綿が傷んだり、素材によっては変形や縮みの原因になったりするため注意が必要です。布団の表面だけではなく、縫い目や折り目の部分、よく肌と接触する頭部付近などもまんべんなく流しましょう。

ある程度表面の汚れを流し終えたら、軽く水気を切って次の押し洗いに移りましょう。

シャワーによる予洗いで、ある程度の汚れを除去しておいてくださいね。

2、軽く押し洗いする

シャワーで予洗いを終えたら、本洗いの工程に入ります。まずは浴槽にぬるま湯を張り、衣類用の中性洗剤を適量溶かして洗剤液を作りましょう。

布団を洗剤液の中にゆっくりと沈めて、足で軽く踏むようにして押し洗いを行います。


布団を強くこすったり揉んだりすると、中綿が偏ったり傷んだりする原因になるため、必ずやさしく均等に圧をかけるようにしましょう。

浴槽の中で足踏みをする感覚で、布団の各部位に洗剤液がしっかりと染み込むように丁寧に踏んでいきます。5〜10分ほど押し洗いを続けると、汗や皮脂などの蓄積した汚れが洗剤とともに浮き出てきます。

途中で水が汚れてきた場合は、一度水を入れ替えても構いません。洗浄が終わったら、しっかりと水気を切ってから、すすぎの工程へと移りましょう。

3、水を入れ替えて2〜3回程度すすぐ

押し洗いが終わったら、布団に残った洗剤の成分をすすぎ落とす作業に入ります。

まずは洗剤液を浴槽から排水して、新たにぬるま湯を入れて布団を沈めましょう。シャワーを併用して、ぬるま湯を注ぎながらすすぐ方法も効果的です。


布団全体を軽く手や足押しながら水の中で動かし、洗剤によって生じる泡が少なくなるまでしっかりとすすぎます。

1回目のすすぎが終わったら水を捨てて、もう一度新しい水を入れて2回目、必要であれば3回目と繰り返してみてください。布団に洗剤が残ると、肌荒れや嫌な臭いの原因になるだけではなく、素材の劣化を早めることもあるため完全にすすぎ切ることが重要です。

すすぎの際にも、布団を強くねじったり引っ張ったりせずに、やさしく押してすすぐようにしましょう。

泡立ちがなくなって布団から透明な水が出てくるようになれば、すすぎは完了です。

4、浴槽の縁にかけて脱水する

すすぎが終わったら、布団の水気をしっかりと切りましょう。洗濯機の脱水機能を使わずに手洗いのみで行う場合は、浴槽の縁や段差を活用して布団をかけて自然脱水します。

布団を二つ折りまたは三つ折りにして、浴槽の縁にかけてしばらく置いておくことで、重力によって水が自然と下へ流れ落ちます。


水が滴らなくなるまで放置して脱水するのが目安です。

可能であれば、途中で布団の向きを変えたり位置を入れ替えたりすると、効率よく脱水できます。また、足で軽く踏んで水気を押し出す方法もありますが、このときも無理に力を入れずにやさしく行いましょう。

ある程度水気が切れたら、バスタオルで水分を吸い取るのも効果的です。最後は風通しの良い場所でしっかりと乾燥させて、カビや臭いの発生を防ぎましょう。

水分が残っていると、カビや雑菌が繁殖してしまいます。しっかりと乾かすためにも、次の見出しも参考にしてみてくださいね。

しっかりと乾かすための布団の干し方

布団を洗ったあとは、しっかりと乾燥させることが非常に大切です。乾燥が不十分な場合、カビや雑菌が繁殖して嫌な臭いの原因になります。

基本的には風通しのよい場所で、陰干しを行いましょう。天日干しができる場合もありますが、布団の素材によっては劣化を早めてしまうことがあるため、説明書や洗濯表示などを確認してみてください。


干す際は、中綿に均等に風が当たるように、物干し竿を2本使ってM字型に干すのが効果的です。

M字型にすることで内側の湿気も逃げやすくなり、乾燥効率が大幅に向上します。また、乾燥の途中で表裏を入れ替えたり、上下を逆にしたりすることで、ムラなく乾かすことができるでしょう。

完全に乾くまでにかかる時間は、季節や天候、布団の厚みなどによって異なりますが、晴天の日でも半日〜1日程度はかかると考えておきましょう。不安な場合は、可能であれば布団乾燥機を併用したり、コインランドリーの乾燥機で仕上げるのも有効です。

効率的に乾燥させるために、できるだけ早い時間帯から布団を洗って干すのがおすすめですよ。

布団を自宅で洗う際の注意点

布団を自宅で洗う際は、以下のような点に注意しながら洗いましょう。

・洗濯前に天気予報を確認する
・柔軟剤の使用は避ける
・布団を干すスペースがあるかを確認する

洗濯前に天気予報を確認する

布団を自宅で洗う際は、基本的には乾燥に時間がかかるため、洗濯日は天気の良い日を選ぶことが大切です。特に晴天が続く日を選べば、布団の厚みや素材にかかわらず、しっかりと乾かすことができるでしょう。


天気が不安定であれば、完全に乾かないまま取り込むことになります。湿気が残った状態で布団を使うと、カビや嫌な臭いの原因になるため注意が必要です。

洗濯前は、天気予報で少なくとも洗濯日の降水確率と湿度、風の強さなどをチェックしましょう。日照時間が長い時間帯を選んで干すと、効率的に乾燥できます。

梅雨の時期や湿度の高い日は無理に自宅で洗わずに、コインランドリーやクリーニングの利用も検討するとよいでしょう。

柔軟剤の使用は避ける

布団を洗う際は、柔軟剤の使用は避けた方が無難です。柔軟剤は生地をふんわりと仕上げる働きがありますが、柔軟剤の成分が布団の中綿に残ることで吸湿性や吸水性を下げてしまう可能性があります。


布団は就寝中の汗や湿気を吸収するため、吸湿性や吸水性の低下は快適な睡眠環境に悪影響を及ぼします。

また、柔軟剤の香料が布団に強く残ると、不快に感じて落ち着いて睡眠できない可能性もあるでしょう。特に肌が敏感な方や小さな子どもが使う布団では、無香料の中性洗剤など肌への刺激が少ないものを選ぶのが理想です。

ふんわり感を求める場合は、天日干しや布団乾燥機を使うことで自然な仕上がりになるケースがありますよ。

布団を干すスペースがあるかを確認する

布団を自宅で洗う際は、干すためのスペースが十分に確保できるかを事前に確認することが大切です。

布団は厚みや素材によって乾燥に時間がかかるうえに、平置きでは乾きにくいため、風通しの良い場所で立体的に干せる環境を整えましょう。


基本的には、物干し竿を2本使ってM字型に干すと、内側まで風が通って効率的に乾燥できます。

マンションやアパートなどで干すスペースが限られている場合は、布団乾燥機の利用やクリーニングの活用を検討してみてください。干すスペースがない状態で無理に洗ってしまうと、乾燥が不十分になりカビや嫌な臭いの原因になります。

洗濯前に、布団をどこにどう干すかを具体的にシミュレーションしておくと安心です。

布団を洗うおすすめの頻度

布団の清潔な状態を保つためには、定期的な洗濯が欠かせません。布団は汗や皮脂、ホコリやダニなどを蓄積しやすいため、洗濯頻度は季節ごとに1回は洗うのが理想です。


少なくとも、1年に一度は洗うようにしましょう。

特に夏場は寝汗の量が多くなるため、より頻繁に洗濯を行うのが望ましいといえます。一方で、冬は湿度が低く汗の量も減るため、春や秋の衣替えのタイミングでまとめて洗うのも有効です。

なお、日頃から布団カバーを活用することで汚れの付着を防げるため、布団本体の洗濯頻度を減らすことにもつながります。

カバーと併せて除菌・消臭スプレーなどを活用すると、日常的な衛生管理がより簡単になるでしょう。

布団の洗い方に関するよくある質問

Q

洗濯ネットなしで布団を洗っても大丈夫?

A

洗濯ネットなしで布団を洗うと、生地を傷めてしまう可能性があります。大切な布団を長く使い続けるためにも、布団を洗う際は洗濯ネットを使用しましょう。洗濯ネットに入れることで布団の破損を防いだり、洗濯機の故障を防いだりすることも可能です。



Q

布団の黄ばみをきれいに落とす方法は?

A

布団の黄ばみは、就寝中の汗や皮脂、よだれなどが原因です。さまざまな汚れが放置することで酸化してしまい、黄ばみになってしまうのです。通常どおり布団を洗っても黄ばみが落ちない場合は、酸素系漂白剤を使用してみてください。浴室で手洗いする際に酸素系漂白剤も使用すると、きれいに落とせる可能性があります。黄ばみは放置するほど落としづらくなるため、発見したらすぐに洗うようにしましょう。



Q

キルティング加工ありの布団の洗い方は?

A

キルティング加工が施された布団は、水洗いが可能であれば洗濯機・手洗いで洗うことが可能です。表と裏の記事を縫い合わせて中綿が偏らないようになっているため、洗濯機でも問題なく洗える場合が多いです。しかし、製品によっては適切な取り扱い方法が異なる可能性があるため、説明書や洗濯表示を確認したうえで作業を始めましょう。

【まとめ】正しい布団の洗い方で毎日をより快適に過ごそう

布団は、洗濯機・手洗い・コインランドリー・クリーニングで洗うことが可能です。基本的には洗濯表示タグに基本的なお手入れ方法が記載されているため、洗う前に洗濯表示タグを必ず確認しましょう。

万が一自宅の布団が水洗いが不可であれば、専門のクリーニング業者に依頼してきれいにしてもらうのがおすすめです。

洗濯機や手洗いで布団を洗ったあとは、できる限り広いスペースで2本の物干し竿を使い、M字型になるように干しましょう。これによって布団全体に風が行き渡りやすくなり、効率的に乾かすことが可能です。

洗濯前に天気予報を確認して、よく晴れている日に洗うようにしてみてくださいね。

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