エアコンからゴキブリが出てくる原因と侵入対策
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エアコンからゴキブリが出てくる原因は、エアコン内部にはゴキブリが好む環境の条件が揃っているので、外とつながっているホース等を通じて、エアコンに侵入してしまうことがあります。
この記事を読んでいる方は、おそらくゴキブリがエアコンから出てきて怖い思いをされていると思うので、すぐにできるゴキブリの駆除方法をはじめ、ゴキブリの侵入経路を特定して、今後、ゴキブリの侵入を未然に防ぐ方法を解説します。
なお、この記事内では、ゴキブリの写真は使用していませんので、どうぞ安心してお読みください。
エアコンにゴキブリがいる理由とは?
ゴキブリは、暗くて狭くて水分や湿度がある環境を好みます。そのため、キッチン周辺の冷蔵庫の裏や食器棚の隙間などに隠れる習性があるのです。
エアコンは、冷房を使っている時に空気が冷やされることで結露が発生するので、内部は湿った状態となっていて、さらにカビやホコリもあるので、ゴキブリにとってみれば、ジメジメしてエサもあって、捕まる恐れも少ないエアコンの中は、キッチン周辺と同じように快適な環境だと言えるでしょう。
ゴキブリは雑食で基本的には何でも食べるので、エアコンの中のホコリや黒カビ、水分や油汚れなどをエサに1週間以上生き延びることができます。一滴の水だけでも、3日は生きられるほど生命力がとても強い虫です。
ゴキブリは黒い粒のようなフンをしますが、フンの中には集合フェロモンという成分が含まれているため、仲間のゴキブリが集まり、巣をつくる習性があります。また、メスが卵を生んでしまうと、エアコンの中でゴキブリが大量発生してしまう可能性もあるので注意が必要です。
ゴキブリの侵入経路
エアコンの中のゴキブリは、外とつながっているエアコンのホースから侵入するケースと、換気扇や窓の隙間などから侵入してエアコンに入り込むケースが考えられます。
ドレンホース(排水ホース)から侵入
エアコンには冷房の時に発生する結露水を外に排出するためのドレンホースがついています。ドレンホースの幅は14mm~16mm程度あるため、ゴキブリがホースの先端から侵入することがあります。
ドレンホースは、水が上から下へと落ちるように縦に取り付けられていることが一般的ですが、ホースはギザギザと波打っている素材のものが多いため、ゴキブリは足を引っ掛けながら、上へ上へと登っていくことができてしまうのです。
上り詰めたゴキブリは、エアコン内部のホコリやカビ、水分をエサに居座り、夜行性なので昼間はあまり行動しませんが、エアコンのスイッチを入れた時に風と一緒に飛ばされて外に出てきてしまうことがあります。
スリープ穴(壁の穴)から侵入
エアコンのホースを外に出すために壁についている穴(スリープ穴)は、ホースを通した後に粘土のようなパテでホースと穴の隙間を埋めてあります。
このパテが、経年劣化で崩れてしまったり、乾燥などでひび割れが生じて亀裂ができてしまうと、隙間からゴキブリが侵入してしまう可能性があります。
ゴキブリは5mm程度の隙間があれば、体を押し込むようにして侵入することができるので、わずかな隙間でも油断禁物です。
換気扇から侵入
キッチンやお風呂場、トイレについている換気扇は、換気ダクトを通じて外とつながっているため、ゴキブリ等の虫が侵入してくる可能性が高い場所です。
特にキッチンのレンジフードからは料理の煙から出た油や臭いがあるため、ゴキブリが集まりやすく、外の換気口の網目もゴキブリによっては通り抜けることができるため、いとも簡単に室内へ侵入してしまいます。
多くのゴキブリは生ごみや排水溝などがあるキッチン周辺で活動しますが、夜行性のため、夜寝静まった後に部屋を徘徊した結果、ホコリや程良い湿気のあるエアコンにたどり着き、侵入してしまうことがあります。
窓の隙間から侵入
窓を開けている時に、網戸とサッシの間に隙間があると、ゴキブリが侵入してしまいます。また、気密性の高い住居の場合に換気扇を使用していると、窓を開ける瞬間に外から勢いよく空気がシュッと入ってくるので、この空気の流れにのってゴキブリ等の虫が侵入してしまうこともあります。
ゴキブリは暗くて狭いところを好むため、家に侵入した後、エアコンの中に隠れることがあります。
エアコンの中にゴキブリがいるか確認する方法
エアコンの中にゴキブリがいるか心配な方は、エアコンの音やフンが落ちていないか確認することで、チェックすることができます。
エアコンの中からカサカサと音がしないか
エアコンを止めている時に、エアコンの中からカサカサと音がする場合、ゴキブリが動いている時の音の可能性があります。ゴキブリは夜行性なので、夜にエアコンから音がする場合は要注意です。
エアコンの吹き出し口や真下に小さな黒い粒がないか
エアコンの吹き出し口や真下に、小さな黒色や茶色の粒がある場合、それはゴキブリのフンかもしれません。ゴキブリのフンは、1mm~2.5mm程度の粒状で、大量にある場合は、複数のゴキブリが住みついている可能性があります。
エアコンの中にゴキブリの卵がないか
ゴキブリは5月~10月の暖かい時期に産卵をします。卵鞘(らんしょう)という硬い俵型のカプセル状の殻の中に、約15~50個くらいの卵が入っていて、20~50日程度でふ化します。
1個の卵鞘からふ化する幼虫はゴキブリの種類によって異なりますが、多いと35匹程度のゴキブリの幼虫が誕生することがあります。
卵鞘は長さが10mm以上、幅が5mm程度あり肉眼で確認することができるため、ふ化してしまう前に、駆除が必要です。
エアコンから出てきたゴキブリの駆除方法
エアコンから出てきたゴキブリを対処するためには、ゴキブリ専用の殺虫剤を使うことが一番効果的です。また、家の中にゴキブリが複数いる可能性もあるため、不安が拭えない場合は、燻煙剤を使用して徹底的にゴキブリを退治しましょう。
殺虫剤を使用する
ホームセンターやドラッグストアで売られているゴキブリ専用のスプレータイプの殺虫剤を使用しましょう。害虫全般に対応したタイプもありますが、ゴキブリは逃げ足が早く、時には飛ぶこともあるので、確実に仕留めるためにはゴキブリ専用の殺虫剤がおすすめです。
殺虫剤には殺虫成分が含まれているため噴射した床が汚れてしまうため、固く絞った雑巾などで拭く必要があります。殺虫剤の汚れや臭いが気になる方は、殺虫成分を含まずに、凍結させて退治するタイプを利用するといいでしょう。
なお、エアコンの内部にゴキブリが潜んでいる場合、直接殺虫剤をエアコンに噴射してしまうと、殺虫剤の成分が中に残ってしまい汚れの原因になることや、エアコンの電子基板が濡れることで故障の原因ともなるため、エアコンに直接噴射するのは避けましょう。
エアコンの中にいるゴキブリを退治する時には、丸めた新聞紙やハエ叩きなどで、一度外に追い出してから、殺虫剤を噴射するといいでしょう。(ゴキブリを外に出すのが怖い方は燻煙剤を使って殺してから外に出す方法もあります。)
部屋全体に燻煙剤を使用する
エアコンの中だけでなく、部屋全体のゴキブリを退治したい場合は、煙の殺虫成分を部屋全体に散布する燻煙剤がおすすめです。
燻煙剤を使用している間は外出する必要があり、ペットを飼っている場合は使用に注意が必要ですが、ゴキブリの成虫だけでなく、幼虫の退治にも即効性があります。
燻煙剤は水を入れることでモクモクと殺虫成分が出てきて、家具の裏や冷蔵庫の隙間など、普段手が届かず掃除がしづらい場所に潜んでいるゴキブリも退治することができます。
ゴキブリのエアコン侵入対策
二度とゴキブリがエアコンから出てきて怖い思いすることがないように侵入対策をしておきましょう。
ドレンホースに防虫キャップやネットを取り付ける
エアコンからゴキブリが出てくる原因の一番がドレンホースから侵入してくるケースのため、ドレンホースの先端からゴキブリや虫が入って来ないように、市販の防虫キャップを取り付けましょう。エアコン用の防虫キャップは100円ショップでも買うことができます。
防虫キャップを手に入れることができない場合、みかんネットや使い古しのストッキングなどをドレンホースの先端に取り付けるだけでも虫の侵入を防ぐことができます。
スリープ穴の隙間を防ぐ
スリープ穴のパテが劣化して、亀裂や隙間ができている場合は、ホームセンターで売っている「すきまパテ」を使って、亀裂や隙間を塞ぎましょう。パテは粘土状なので簡単に穴を塞ぐことができます。
換気扇・換気口にフィルターを取り付ける
換気扇は、外の換気口からゴキブリが侵入してきてしまうため、換気扇にはホームセンターで売っている不織布でできたフィルターを取り付けることで、虫が入ってきてしまっても、部屋に侵入するのを未然に防ぐことができます。
また、24時間換気などが備わっている住宅の場合、壁に丸型や四角形の換気口がついていますが、この換気口からもゴキブリが侵入してしまうケースがあるため、換気口にもフィルターをつけて虫の侵入を阻止しましょう。
窓を開ける時は網戸を使う
基本的なことですが、空気の入れ替えやベランダに出る際に窓を開けた時は、できるだけはやく網戸を閉めて、ゴキブリなどの虫が侵入してしまうのを防ぎましょう。
少しの時間だからといって、網戸を開けっ放しの状態にすると、わずかな隙をついてゴキブリが侵入してしまいます。
また、網戸を閉めていても、サッシとの間に隙間ができてしまう場合は、ホームセンターなどで売られているサッシと網戸の間に隙間を塞ぐためのテープを貼って、隙間をなくしましょう。
ゴキブリ用駆除剤を設置する
万が一ゴキブリが侵入してしまった時にも、ゴキブリ用の駆除剤を設置しておくことで、エアコンからゴキブリが出てくることを防ぐことができます。
駆除剤には2タイプあり「ブラックキャップ」の商品名で知られている毒エサタイプと、「ごきぶりホイホイ」で有名な粘着シートタイプです。
毒エサタイプ
毒エサタイプの場合、毒エサを食べたゴキブリだけでなく、そのゴキブリのフンや死骸を食べたゴキブリも駆除することができます。そのため、ゴキブリの巣やメスの持つ卵までも退治することができることが特徴です。
粘着シートタイプ
粘着シートタイプの場合、ゴキブリが好むニオイでゴキブリをおびき寄せ、強力な粘着シートでゴキブリを動けなくして捕獲する仕組みです。耐水性があるため、キッチンなどの水回りでも設置ができます。
定期的にエアコンクリーニングを依頼する
エアコンの中がカビやホコリだらけの場合、ゴキブリが住みつきやすい状態のため、エアコンを清潔に保つことで、エアコンの中にゴキブリが入り込むのを防ぐことができます。
また、定期的にエアコンクリーニングを依頼することで、中に隠れているゴキブリや虫などが隠れていても、怖い思いをすることもなく、業者の方が洗い流して取り除いてもらうことができます。
おうちにプロでは、全国のエアコンクリーニング業者の中から、価格と口コミから、安くて評判のいい業者を簡単に探すことができます。エアコンからゴキブリが出てきてしまった方は、ぜひ一度エアコンクリーニングでエアコンを中から徹底的に掃除することをおすすめします。
【まとめ】エアコンからゴキブリが出てくる原因は、エアコンの汚れ!侵入経路を特定とエアコンを清潔な状態に保つことが大切
ゴキブリがエアコンに侵入する経路は、ドレンホースや窓などの隙間など色々な経路が考えられますが、エアコンにゴキブリが住みついてしまう理由は、エアコンの中が汚れていて、ゴキブリが好む環境になってしまっているからです。
まずはゴキブリの侵入経路を特定して、フィルターをつけたり、穴を塞ぐなどして対策し、エアコンクリーニングなどでエアコンを清潔な状態に戻し、ゴキブリの侵入を未然に防ぐことが必要です。
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