エアコンをつけると咳が出る!冷房の効きすぎ?カビ・ホコリが原因かも...
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夏、エアコンを使い始めると咳が出て、なかなか治らなかったという経験はありませんか?もしかすると、咳の原因はエアコンの使い方や内部の汚れにあるかもしれません。
熱帯夜における熱中症対策のために夜寝ている間もエアコンをつけっぱなしにしておくという家庭も珍しくはなくなってきました。ところが、夏の冷房運転というのは部屋の温度を下げる一方で湿度も下げ、とても乾燥した状態になります。乾燥すると喉や鼻の粘膜の潤いがなくなり、刺激を受けてしまうことで咳が出ることがあります。
また、急激に部屋の温度を下げたり、冷房の風が直接肌に触れるような環境の場合、体温を低下させてしまい、免疫力が下がって風邪を引いてしまうことも考えられます。
このように、エアコンが原因で咳が出る、風邪を引くという症状はどの家庭においても起こりうる問題です。
この記事ではエアコンを運転した時に起こりうる咳の症状を紹介しながら、どのようにしてエアコンから身を守ればよいのか対処法をまとめています。
ぜひ最後まで読んでいただき、夏の暑い時期を快適にすごせるように、エアコンと咳の関係について学んでみてください。
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エアコンをつけたら咳が出る、そんな時に疑う3つの原因
【原因①】冷房の効きすぎで部屋が乾燥している
エアコンの冷房運転は、室内の温度を下げるとともに湿度も下がり、空気中の水分量が少なくなって乾燥した状態になります。しかし、湿度が下がりすぎると、喉や鼻の粘膜が乾燥して刺激を受け、咳が誘発されることがあります。
また空気中のウイルスは湿度が高い時は水分を含むため床に落下していきますが、乾燥するとウイルスが空気中を舞いやすいため、体内に吸い込んでしまう可能性があります。
【原因②】冷房が直接あたって体が冷えすぎている
冷房運転は、室温を下げるために冷たい空気を出します。しかし、冷たい風が直接体に当たると、体温が極端に下がってしまい、免疫力が低下してウイルスや細菌に感染しやすくなるため、咳の症状が出ることがあります。
オフィスでデスクワークに従事している場合、「席が決まっていてエアコンの風がちょうど自分にあたってしまう」という方は要注意です。夏場は半袖のTシャツやYシャツなどの薄着を着ることが多くなると思いますが、冷たい風を浴び続けてしまうことで、風邪を引いてしまいます。
実際体の中で免疫力が下がっているかどうかは、自分では感じ取ることが難しいと思いますので、エアコンの寒さを感じたら早い段階で上着を羽織ったり、ブランケットを使って上手に体温を調節しましょう。
【原因③】エアコンのフィルターにホコリや汚れが溜まっている
エアコンのフィルターは、空気中のホコリや花粉などの微小な物質を取り除くために使われます。しかし、フィルターが汚れてくると、ホコリをフィルターに留めておくことができなくなり、同時にエアコンの風でホコリを室内に舞い上げてしまい、ホコリやカビなどアレルギー物質が原因で咳が出ることがあります。
エアコン内部は冷房を使うと結露ができやすいため、定期的に分解洗浄を行わないとカビだらけになっているということも珍しくはありません。カビは乾燥すると胞子を撒いて繁殖する特徴があり、エアコンから出る風にのってカビが部屋中に広がってしまうという可能性があります。
エアコンが原因で出る咳の病状
エアコンが原因で咳が出た時、いくつか考えられる病気の症状があります。早く治すためにも医療機関で診察を受けた方がいいでしょう。
風邪
風邪は、ウイルスによって引き起こされる病気で、特徴としては熱や喉の痛み、鼻水や咳などの症状が現れます。エアコンの冷たい風が直接体に当たることで免疫が下がったり、エアコン内部のホコリやカビなどが原因で感染症を引き起こすことがあります。風邪の症状が出ている場合は、周りにうつしたり、長引かせないためにもしっかりと治療を行い、休養することが大切です。
アレルギー
アレルギーとは、体の免疫反応に異常が起こり、異物を体内に取り込むことで起こる症状の総称です。エアコンによるアレルギー症状は、エアコン内部に繁殖したカビが原因となってしまう場合が考えられます。その他、エアコンから送られる風によって、部屋の中に滞留していた花粉を吸い込むことでも引き起こされます。
アレルギーの症状としては、咳以外にも、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、くしゃみなどがあります。アレルギーの場合は、アレルギーの原因物質を避けることが大切です。また、医師に相談し、適切な治療を受けることも必要です。
アトピー性皮膚炎
もともとアトピー性皮膚炎の疾患をお持ちの場合、エアコンの冷房によって症状が悪化する可能性があります。エアコンの冷房によってアトピー性皮膚炎の症状が悪化する理由は、皮膚の乾燥と関係があります。冷房によって空気が乾燥するため、体内の水分が奪われてしまい、肌の水分量が不足して乾燥してしまいます。肌のバリア機能が低下してしまうと、肌表面が冷えて血行が悪くなり、外部からの刺激に敏感に反応し、炎症を引き起こすことがあります。
さらに、エアコン内部にはホコリやカビ、細菌などが繁殖することがあり、それらの微粒子が空気中に漂うことで、アトピー性皮膚炎の方にとっては刺激物となってしまいます。このような微粒子は、肌の炎症を悪化させるだけでなく、アレルギー症状を併発させる可能性もあります。
ここまでエアコンが咳の原因となる理由やその病状について説明してきました。しかし、エアコンを使わずに夏を過ごすのは現実的ではありません。そこで、エアコンを使っても咳が出にくくするためにはどうすればよいのでしょうか。
エアコンによる咳の対処法
【対処法①】冷房の推奨設定温度は28度。風量も調節するのがおすすめ
冷房は、室外との気温差が5℃程度までなら身体にかかる負担が少ないと言われています。夏場のエアコンの設定温度として環境省が推奨しているのは28度です。冷えすぎたエアコンの風は免疫力を低下させ、のどや鼻の粘膜が乾燥して刺激を受けやすくなります。
また、温度は28度に設定していても風量が強めで直接あたってしまう場合、体調を急激に悪化させる恐れがあります。風量は適宜調節し、温度設定は冷えすぎない控えめな温度に設定するように心がけましょう。
【対処法②】加湿器を使って湿度を上げる
冬場乾燥している環境でインフルエンザや風邪などの病気にかかりやすいのは、空気が乾燥していることにより、空気中の水蒸気量が減っているためです。ウイルスは湿度の多い環境下では水分を含むことで地面に落ちやすくなりますが、乾燥しているとその逆で空気中をずっと漂うことができてしまいます。
そのため、夏場も冷房を使って温度を下げている時に乾燥してしまう室内では、湿度を50%~60%程度に保つことで環境を改善できることがあります。
なお、加湿器を使う場合は、加湿器そのものを清潔に保つことが大切です。水を頻繁に入れ替えたり、加湿器を定期的に掃除することで、湿度を上げるだけでなく、カビの発生も防いで衛生面もしっかりと守ることができます。
【対処法③】うがいや手洗いをして風邪を予防する
エアコンの風によって、室内に漂う花粉やウイルスが広がることがあります。そのため、夏だからといって油断せずに、うがいや手洗いを頻繁に行うことで、感染症を予防することができます。マスクによる予防策も、エアコンの風に運ばれるウイルスを防ぐ効果が期待できるため有効です。
【対処法④】エアコンのフィルターを掃除してカビやホコリを取り除く
エアコンは室内の暖かい空気を吸い込んで、熱交換によって冷たい空気を排出しているため、室内のホコリを常に吸い込んでいます。そのため、エアコン内のフィルターにはホコリが溜まりやすく、また結露も起こりやすいため、カビが繁殖しやすい状態になっています。
エアコン内部で繁殖したカビは、エアコンの風にのって、カビの胞子を室内に運んでしまいます。カビ胞子を吸い込むことでアレルギー症状を引き起こすことがあるため、定期的なエアコンの掃除はとても重要です。
しかし、フィルターの掃除だけではエアコンの内部に繁殖したカビまでは取り除くことはできないため、定期的なフィルター掃除に加えて、年に1回を目安に、エアコン内部の分解洗浄を行う必要もあります。
高圧洗浄機や専用の洗剤を使った高度な知識が必要となる掃除のため、プロの業者に依頼することがおすすめです。定期的に掃除をして清潔な空気を室内に届けるよう心がけましょう。
なお、エアコンによっては内部クリーン運転機能がついていたり、送風機能によって乾燥させることでカビの繁殖を抑える効果が期待できます。エアコン内部にカビがどの程度繁殖しているのかはなかなか目視では確認しづらいため、カビが発生しやすい冷房のシーズンの前または後にはエアコンクリーニングを依頼することで1年を通して清潔な状態を保つことができます。
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【対処法⑤】医療機関で診察を受ける
エアコンが原因で咳が出る場合に、対処法①~対照法④を試してみても改善しない時は、医療機関で診察を早めに受けることが大切です。エアコンが原因ではなく、アレルギーや感染症など、別の病気が原因で咳が出ている可能性も考えられます。医師に診察してもらうことで、正確な原因を突き止め、適切な治療を受けることが望ましいです。
エアコンの掃除はプロに任せた方がいい理由
エアコンのフィルター掃除は誰にでもできるかんたんな作業です。エアコンのフロントパネルを上に持ち上げるとすぐにフィルターがあるので取り外して、表面を掃除機で吸い取り、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で浸け置きすることで簡単にきれいになります。しかし、フィルター以外の部品の掃除はなかなか素人には難しい理由があります。
カビはエアコン内部の奥深くに繁殖している可能性がある
エアコン内部のカビはフィルターの更に奥にある送風ファンや熱交換器などで繁殖している場合があります。自分でかんたんにできる掃除道具として「エアコン洗浄スプレー」が販売されていますが、ほとんどのプロの業者が使用することを推奨していません。
エアコン洗浄スプレーを使わない方がいい理由として、スプレーを使った掃除ではしっかりと隅々まで汚れを落としきれなかったり、スプレーの流し残しによって洗剤の成分が残ってしまい、カビの栄養となり、すぐに汚れてしまう可能性があるためです。
また、エアコン内部の電子部品にスプレーをかけてしまうことで、エアコンが故障するようなケースも考えられます。
エアコン内部のカビを完全に除去するにはプロの用意する洗剤や高圧洗浄機などを使ったエアコンクリーニングを利用する方が故障のリスクも低く、確実に汚れを落とすことができるのです。
自動お掃除機能付きエアコンの掃除は難しい
エアコンの中でもフィルターに付いたホコリを自動で収集し、ダストボックスと呼ばれるゴミ箱の中にホコリを溜めておける機能を持つ「自動お掃除機能付きエアコン」があります。
自動お掃除エアコンはお掃除機能を運転させるためのユニットと呼ばれる機械がエアコン内部に取り付けられており、自動お掃除エアコンを分解洗浄するには時間がかかるほか、配線なども複雑で多いため専門知識が必要です。
プロのエアコンクリーニング業者の中でもお掃除機能付きエアコンの掃除はできないという業者がいるぐらい、難しい作業になるため、とても素人がかんたんに掃除できるものではありません。
また、フィルターの掃除を自動でしてくれるからといって分解洗浄の必要性がないわけではなく、どうしても結露によってエアコン内部にはカビが繁殖する可能性があります。そのため、自動お掃除機能付きエアコンでも1年1度を目安にプロの業者に掃除を依頼するのがおすすめです。
【まとめ】エアコンをつけたら咳が出るときは部屋の環境を見直そう
エアコンなしでは夏は過ごせないくらい必需品になっていますが、使い方を誤ったり、定期的な掃除を怠ると咳やアレルギー症状を引き起こすことがあります。
エアコンで咳が出る原因として、乾燥や温度差、花粉やホコリなどが考えられます。咳が出る場合は、まずはエアコンの使い方を見直し、湿度を調整することやエアコンクリーニングを検討することをおすすめします。
- エアコンをつけて咳が出る場合は、部屋が乾燥状態になってしまっていないか、体に直接強い冷房の風が当たっていないか、フィルターにホコリが溜まっていたりエアコン内部にカビが生えていないか、といった原因を疑いましょう。
- 咳による病状は風邪、アレルギー、アトピー性皮膚炎などがあり、早めに医療機関で診察を受けましょう。
- 冷房の設定温度は28度を目安として、同時に湿度が下がり過ぎないように調節しましょう。
- 1年に1度を目安としてプロのエアコンクリーニング業者に内部分解洗浄を依頼して、カビや汚れを取り除きましょう。
咳が長続きする場合は気管支炎などの恐れもあります。早めに医療機関を受診するとともに、エアコンクリーニングを業者に依頼してきれいで清潔な空気を手に入れましょう。
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エアコンクリーニングの業者に依頼するといっても中には自動お掃除機能付きエアコンを掃除できない業者も存在します。何より、初めてエアコンクリーニングを依頼するときにはどうやって業者を選べばいいか迷う方が多いと思います。
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エアコン以外にも換気扇やお風呂、トイレ、水回りのクリーニングなどをセットで依頼することも可能なので、ぜひ一度お試しください。
※本記事は、記事内で紹介している商品やサービス等について何らかの事項を保証するものではなく、いかなる組織や個人の意見を代表するものでもありません。記事内で紹介している商品やサービスについての詳細につきましては、当該商品やサービスの公式サイト等よりご確認いただきますようお願いいたします。
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