プロペラ型の換気扇をかんたんに掃除する方法を解説!

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キッチンの換気扇の掃除は部品を外すのが難しそうでなかなか手がつけられない、と考えられている方も多いのではないでしょうか。しかしながら、換気扇の掃除を怠ってしまうと、料理をした時にでた油汚れが煙とともに換気扇に流れ付着したり、部屋のホコリをどんどん溜めていってしまいます。特に壁に直接ついているプロペラ型の換気扇は汚れが目立ってしまい、キッチンの景観にとってもよくありません。

また、換気扇の汚れは機能面や衛生面においても悪い影響を与えます。そこで今回の記事ではキッチンのプロペラ型の換気扇を掃除しないでおくと、どの様な影響が出てくるのかを解説しつつ、換気扇をかんたんに掃除する方法を紹介いたします。

プロペラ型の換気扇は、種類によっては食器洗い機で洗浄することができるものもあります。そうでなくても、実は部品の外し方さえわかっていれば洗い方はそれほど難しくはありません。換気扇の安全な外し方と洗い方を知って、挑戦してみましょう。

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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プロペラ型の換気扇を掃除するための準備

プロペラ型の換気扇を掃除するには次のものを準備しましょう。

  • 掃除用のゴム手袋、またはビニール手袋
  • マスク(ゴーグルもあれば良い)
  • 新聞紙やキッチンペーパー
  • バケツもしくはポリ袋
  • 中性洗剤
  • スポンジ(フィルターの汚れがひどければ毛先の細いブラシも)

プロペラ型の換気扇には油汚れがついていると考えられますので、掃除の仕方としては50°ほどのお湯をバケツやポリ袋にため、浸け置きしながら洗う方法をオススメします。油は温度の低い環境だと固まり、温かい環境だと柔らかくなって汚れが落ちやすくなる特性があります。

そのため、ただ洗剤をつけて洗い流すだけではなく、洗剤とお湯を混ぜたところに浸け置きしておくとしつこい油汚れもかんたんに落とすことができるのです。

ここで重要な点としては油汚れは酸性の汚れになるため、逆の性質をもつアルカリ性の洗剤の方が汚れが落ちやすいのでは、と考えられるかもしれませんが、換気扇の種類によっては塗装が剥がれ落ちてしまう恐れがあります。中性洗剤を使うとそういった心配はないため、安心して使用できます。

また、プロペラ型の換気扇を壁から外すときには下に油やホコリが飛び散る可能性もあるため、新聞紙やキッチンペーパーなどを下に敷いておくと良いでしょう。

プロペラ型の換気扇を掃除する手順

ここからは実際にプロペラ型の換気扇を掃除する手順を紹介していきます。作業は一人でもかんたんにできますが、もしも汚れが酷くてプロペラを外すことが困難な場合はプロのクリーニング業者を呼びましょう。

プロペラ型の換気扇を分解する

プロペラ型の換気扇はレンジフード型の換気扇と違い、整流板がなく、分解する手順はかんたんです。作業目安は15分程になります。

1換気扇の下に新聞紙を敷き、電源を切ってコンセントを抜いておく

まずは下準備として、換気扇を外すことで周囲が汚れないように換気扇の下に新聞紙を敷きましょう。

分解中に誤って換気扇が動いてしまうと危険ですので、電源を切り、コンセントも抜いておきましょう。

2換気扇のフィルターを外す

壁についているプロペラ型の換気扇にはフィルターがついているタイプと、そうでないタイプがあります。もしフィルターが付いている場合には外しましょう。ホコリや油汚れが溜まりやすい場所ですので予め手袋をつけて作業するのが良いです。

多くのプロペラ型の換気扇において、フィルターは下部にツメでひっかけて固定されているため、ツメを外して持ち上げるように手前に引くことでかんたんに外すことができるはずです。

3換気扇のプロペラを外す

フィルターを外すと、プロペラがむき出しの状態になります。プロペラ中心にあるスピンナーという部品がプロペラを固定しています。プロペラを軽く手で押さえながら、反対の手でスピンナーを時計回りに回します。いわゆる逆ネジという構造で通常のねじ回しとは反対に回す必要があります。スピンナーに回す方向が書いてある場合もあるので、表記に従ってください。

スピンナーを回す時に、固くて回せない場合は油で固まってしまっている可能性があります。ドライヤーなどで熱することで油が柔らかくなって回せるようになるかもしれませんが、無理に力を入れてしまうと破損する恐れもあるので気をつけましょう。

スピンナーを外したら、プロペラも手前に引くことでかんたんに外すことができます。プロペラは壊してしまうと排気ができなくなってしまうため、取り外し後は丁寧に扱いましょう。

4パネルを取り外す

プロペラを外した後に残った周りの枠のことをパネルと呼び、ここにも汚れが溜まっていることが多いので外して掃除しましょう。多くのプロペラ型の換気扇において、パネルはフィルターと同じ要領で下部を持ち、手前に引き上げると外すことができます。

5油だまりを外す

パネルの下部分に付いている事が多い油だまりという部品も外しましょう。換気扇の種類によってはパネルよりも先に外す必要があったり、外し方もネジがついているものや、そうでないものがあります。いずれにしても取り外しは難しくはありませんが、外した際に溜まった油が飛び散る可能性があるため、逆さにしたり傾けないように気をつけましょう。

6換気扇の本体部分を外す

プロペラやパネルを外したところで完了、ではなく、その先にある部品が換気扇の本体となります。ここにはプロペラを回すためのモーターや電子機器が取り付けられているため、絶対に水をかけたりしないように気をつけてください。換気扇本体の取り扱いは他の部品に比べると難しいため、プロの業者に頼むのも手です。

自分で外す場合は換気扇本体の上部にネジで固定されている事が多く、ドライバーなどでネジを回して外します。換気扇本体は少し重たいので慎重に外していきましょう。

換気扇本体が水洗い可能なタイプの場合はモーターや電子機器もネジで外しておきましょう。

プロペラ型の換気扇を中性洗剤できれいにする

部品を取り外すことができたらいよいよ掃除に取り掛かります。換気扇本体以外は水に浸けても問題ない部品です。バケツやポリ袋などに50°ほどのお湯を入れ、中性洗剤を混ぜた上で外した部品を浸け置きします。おおよそ30分ほど浸ければ汚れが落ちてくるはずです。

油汚れがひどい場合は浸け置きしても汚れが落ちにくい場合があるので、その際はスポンジで擦って落としましょう。フィルターは溝の部分をブラシで擦ることで細かい汚れを落とすことができます。

換気扇の種類によっては食器洗い機で洗浄できるものもあります。ただし、非推奨の場合は塗装が剥がれてしまう場合もあるため、説明書を確認して実行してください。

それぞれの部品がきれいになったら、絞った雑巾で水気を拭き取り、窓辺などにおいてよく乾かしましょう。乾かないうちに元に戻すと、電源プラグに水が飛び散り、ショートする恐れもあるため、気をつけてください。

換気扇本体を掃除する方法

プロペラやフィルターとはことなり、換気扇本体の掃除には水を使って丸洗いできないことがあります。プロペラを稼働させるための電子部品が取り付けてあり、故障する可能性があるためです。そこで、換気扇本体を掃除する場合には、キッチンペーパーや雑巾などに中性洗剤を散布して、拭き掃除をしてください。

なお、油汚れやホコリが積み重なってヘドロの様なものが固着している場合には拭き掃除の前にヘラなどをつかって取り除いておきましょう。

以上で換気扇の掃除は完了です。部品が完全に乾いたら逆の手順で戻します。なお、取り付ける場合には次の点に気をつけましょう。

  • 換気扇本体を取り付けるネジをしっかり締める
  • プロペラの取り付ける向きに気をつける
  • プロペラを軸棒に戻す際には潤滑油で注油すると異音の防止につながる
  • プロペラを固定するスピンナーをしっかり締める
  • 電源コードがプロペラに絡まないように気をつける
  • 全ての部品を元に戻してから電源を入れて試運転を行う

換気扇の掃除を怠るとどのような影響が出るか

ここまで換気扇の掃除の手順をお伝えしてきましたが、これらの掃除を怠ってしまうと次の様な症状が表れる可能性があります。最低でも年に1回は掃除をして、きれいなキッチンを保ちましょう。

【影響①】換気効率が下がり、電気代が上がる

換気扇のフィルター部分を油汚れやホコリが塞いでしまうと、空気の排出機能が低下してしまいます。その結果、料理をした後に室内の煙や臭いを換気するための時間が徐々に長くなり、わずかながらも電気代の上昇につながってしまいます。

【影響②】換気扇から異音が聞こえてくる

プロペラに油汚れやホコリによる汚れが蓄積していくと、段々と荷重がかかり、正常に回転しなくなります。回転数が落ちることにより、異音が発生する場合があります。

また、プロペラを支える軸の部分には回転による摩擦を和らげるために油がさしてあり、定期的に注油しなければ摩擦によって異音が発生しだします。

換気扇の耐用年数はおよそ10年と言われており、掃除を怠ると部品への負荷がかかってしまい通常よりも早く破損する恐れがあります。

【影響③】換気扇自体から臭いがする

換気扇の本来の役割は部屋の空気の通り道を作り、空気を外に排出するものです。換気によって部屋に充満する臭いやホコリを取り除くことができますが、掃除を怠ると返って嫌な臭いの発生源になってしまうこともあります。

それは換気扇に溜まりやすいと考えられる油汚れが主な原因です。油汚れは時間が経つと酸化し、異臭を放ち始めます。この状態で換気扇を運転すると逆にその異臭をばらまくことになってしまいます。

換気扇にフィルターを貼って掃除の手間を軽くしよう

換気扇にフィルターがあるタイプの場合は上から被せるように市販のフィルターを貼ることで、フィルターが油やホコリをキャッチし、内部のプロペラの汚れの予防に繋がります。

プロペラタイプの換気扇の場合、換気扇にフィルターが付いていないことも多く、換気扇全体を覆うようなフィルターも発売されています。フィルターを貼ることのメリットとしては他にも、交換時期を模様などで知らせてくれることや、剥がして捨てるだけなので交換がとてもかんたんなことです。何より、100円ショップなどで販売されているためとても手軽に手に入れることができます。

年に1度の掃除の手間を軽くするためにも、とてもオススメなので、ぜひ検討してみてください。

【まとめ】プロペラ型の換気扇は取り外しがかんたん。定期的に掃除して異音や臭いの発生を防ごう

プロペラ型の換気扇の取り外しは一見大変そうに見えて、実は特殊な機材などは必要なくかんたんに取り外せることがわかったかと思います。部品の掃除に関しても、外した後はまとめて浸け置きができるのでかんたんです。

一方で換気扇本体に関してはプロペラを動かすモーターや電子機器が備わっているため、安易に水洗いすることができず、洗剤を吹きかけて拭き取る作業があって大変です。掃除を何年も怠っていると、プロペラ部分に隠れて実は本体部分がとても油汚れがひどかった、という事態も起きかねません。部屋の空気を入れ替えるための重要な役割を担っているため、定期的なお掃除を心がけましょう。

改めて重要なポイントをまとめます。

①プロペラ型の換気扇は部品を外して掃除する必要があり、手袋、マスク、新聞紙などを準備して作業する
②換気扇の部品はかんたんに外すことができ、50°ぐらいのお湯に中性洗剤を混ぜて浸け置きする。アルカリ性洗剤は塗装が剥げる恐れがあるので気をつける
③換気扇本体にはモーターや電子機器がついているため取り外しや掃除には十分注意する
④換気扇の掃除を怠ると換気効率が下がったり、異音や異臭を発生させてしまうため、1年に1回は掃除を心がける
⑤換気扇にフィルターを貼ると油汚れを予防する効果が期待できる

換気扇の汚れがひどい場合は、プロに頼むのがおすすめ

換気扇の掃除がかんたんに済むケースは、あくまで定期的な掃除をしている場合です。何年にも渡って掃除をしていなかったり、あるいは換気扇の下でよくタバコを吸っている場合などは油汚れやタバコのヤニが溜まり、本体の交換が必要になる可能性もあります。

また、汚れが酷いからと言って換気扇本体を丸洗いしてしまうと、モーターが動かなくなってしまう可能性もあります。分解したけれどとても掃除できる状況ではなかったと後悔をしないために、掃除のプロにはじめから頼むのもおすすめです。

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換気扇以外にもお風呂やトイレ、キッチンの掃除などをセットで依頼することも可能なので、ぜひ一度お試しください。

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