お風呂のドアに付いたカリカリ汚れを掃除する方法！

更新日：2024-08-02

お風呂のドアのすりガラスやレールに付いたカリカリした汚れの正体は水垢や石鹸カスなどのカルシウムを含んだ汚れです。すりガラスについた汚れは白く目立つ上に、日頃から意識して掃除しないといつの間にか汚くなっていることがあると思います。扉の掃除は床や浴槽に比べると忘れてしまいがちですよね。

また、レールに付いたカリカリ汚れはスポンジやブラシで擦ってもなかなか落ちず、固まって頑固な汚れになってしまっていることが多々あります。そしてレールの隅にはピンク色の赤カビや頑固な黒カビが発生してしまうことも。

そこで今回の記事ではお風呂のドアについたカリカリ汚れの性質を理解することで、汚れに効果的な洗剤を選択し、掃除する方法をお伝えしていきます。

【記事作成】おうちにプロ 編集部

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お風呂のドアのすりガラスやレールに付いた汚れは水垢や石鹸カス

お風呂のドアのすりガラスやレールに付いたカリカリした汚れの正体は水垢や石鹸カスが蓄積されて固まってしまったカルシウムの汚れがほとんどです。

お風呂の汚れにカルシウム？と感じた方もいらっしゃると思いますが、まず、お風呂で使っている水道水にはミネラルという成分が含まれています。そしてこのミネラルにはカルシウムやマグネシウムといった人体に必要な成分も含まれています。これらミネラルはシャワーを使って体に向かって水を流した際に、お風呂のドアに水滴が溜まり、その水分が蒸発すると、その後にミネラルが残ります。それが積み重なることで目に見える水垢汚れとなります。水アカ汚れはアルカリ性の汚れで酸性の洗剤を使うことでしつこい汚れも落ちやすくなります。

一方で石鹸カスと呼ばれる汚れは、水道水のミネラル分と石鹸に含まれる脂肪酸が結合したものになります。石鹸カスは油分を多く含んだ汚れであり、お風呂の扉に付いた後、きちんと流さなければその場に残ってしまいます。ちなみに石鹸を使っていなくても水道水と皮脂汚れが混ざってできた汚れのことも石鹸カスと呼びます。石鹸カスはアルカリ性の性質を持つ、水道水に含まれるミネラルが元になっているためアルカリ性の汚れであることが多いです。そのためこちらも酸性の洗剤が効果的です。

レールの部分を掃除しておかないと赤カビや黒カビも発生する

ドアの汚れはすりガラス部分だけでなく、床のレール部分にも現れることが多いです。特にレールの隅っこの部分はシャワーだけでは完全に汚れが落ちづらい部分であり、赤カビや黒カビが発生しやすい場所になります。

お風呂のドアの掃除はアルカリ性の洗剤と酸性の洗剤を使おう

お風呂のドアに付いた汚れは水垢や石鹸カスなどのカルシウムの汚れがほとんどですが、弱アルカリ性の洗剤である「ルックプラス バスタブクレンジグ」や「ウルトラハードクリーナー」などでかんたんに落とすことができます。

弱アルカリ性の洗剤ではありますが、キレート剤（金属封鎖剤）という成分が含まれており、カルシウムを含んだミネラルの汚れを落としやすくする効果があります。またこれらの商品はミストを噴射して1分待てばあとはシャワーで洗い流すだけで汚れが落ちる、という点が特徴的で、毎日お風呂に入った後に少しだけ手間を掛けるだけでドアをきれいに保つことができます。

ただし、長期間洗っていないことでこびりついてしまった水垢や石鹸カスについてはカリカリ汚れと呼ばれるように硬化した汚れになり、アルカリ性の洗剤では完全に汚れを落とすことが難しい場合があります。そんなときには酸性の洗剤を使いましょう。

頑固なドアのカリカリ汚れはクエン酸を使って落とそう

酸性の洗剤としてオススメなのは100円ショップでも売られているクエン酸スプレーです。クエン酸とは柑橘系、身近な食べ物ではみかんやレモンに含まれている成分で、phは2.3程度の酸性の成分です。また、身近なものでは食用のお酢にも酸性の働きがあります。

ドアの掃除のクエン酸の使い方としてはそのままスプレーしてしまうとどんどん下に液が垂れていってしまい、十分に酸性の働きを汚れに浸透させることができないため、キッチンペーパーと一緒に使うのが良いでしょう。キッチンペーパーにクエン酸を馴染ませた後、ドアにペタペタと密着させるというやり方になります。

場合によってはサランラップで更に密着させ、この状態で30分〜1時間ほど時間を置くことで汚れに酸性の成分が浸透していきます。ただし、このクエン酸・酸性の洗剤を使用する際には気をつけなくてはならないことがあります。

クエン酸には塩素系漂白剤を絶対に混ぜないで！

クエン酸などの酸性の成分を使う際に注意しなくてはならないのが、塩素系漂白剤を同時に使ってはいけないということです。塩素系漂白剤で身近なものとしてはカビ取り剤やハイターなどがあげられます。よく塩素系漂白剤のラベルにも「酸性と混ぜるな、キケン」と書かれていることがあるかと思いますが、酸性と混ぜてしまうと化学反応が起こり、塩素ガスが発生します。塩素ガスは黄緑色の刺激臭を伴い、吸い込むと人体に大変な危害をもたらします。最悪の場合死に至ることもあるので気をつけてください。

特にこのお風呂のドアの掃除では、黒カビを掃除するためにカビハイターを使うことも多いかと思いますので、どちらかを使用した後は必ず水でしっかり洗い流し、十分に時間をおいて乾かしてから使うようにしましょう。

それでも落ちないカリカリ汚れを落とすには

酸性の洗剤でも落とせないような固まってしまったドアのレールのカリカリ汚れを落とす場合にはプラスチック製のヘラを使うことをおすすめします。カリカリ汚れに対して直接ヘラを当てて汚れを剥ぎ取っていきましょう。先に洗剤で予洗いしておくことで、汚れが浮きやすく、掃除がしやすくなります。注意点としては汚れに対してなるべく角度をつけずにヘラを使うようにしましょう。あまりにも上から強い力が加わると、レールを傷つける原因にもなりかねません。

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ルックプラスとクエン酸を使ったドアの掃除の手順

ここまでお風呂のドアの汚れの種類と掃除にオススメのアルカリ性の洗剤をお伝えしてきました。

ここからは実際にどのような手順でお風呂場のドアを掃除すれば良いのか、必要な道具と手順を写真を交えて紹介していきます。

1アルカリ性の洗剤とクエン酸を準備する

お風呂のドアの汚れを落とすために、アルカリ性の洗剤を準備します。以下3つの商品にはいずれも水垢やカルシウムの汚れを分解できるため、どれでもオススメです。

ルックプラスバスタブクレンジング（LION）

スクラビングバブル バスクリーナー（SCジョンソン）

ウルトラハードクリーナー（リンレイ）

また、これらの商品は毎日お風呂上がりにミストして時間をおき、洗い流すことで汚れの予防にもなるため、しつこい汚れを発生させないためにもオススメです。なお今回はルックプラスを使用しました。

一方、クエン酸は100円ショップで販売されているお手頃なものでも十分効果を発揮しますので、そちらをおすすめします。

2ルックプラスを使ってドアを掃除する

ルックプラスを使ってドアについた水垢や石鹸カスを掃除していきます。弱アルカリ性の洗剤は中性洗剤に比べるとにおいが少しはっきりしているため、使用中はマスクをして換気扇を回しておきましょう。また、弱アルカリ性の成分は肌が弱いと肌荒れを引き起こす恐れがあるため、ゴム手袋の着用もオススメです。

1ルックプラスを下から上に向かってドアにミストし、スポンジで擦る

軽くドアを水で流した後、ルックプラスをミストしていきます。ポイントとしては下から上へミストしながらスポンジやブラシで磨いていき、汚れに弱アルカリ性を浸透させていきましょう。上から下へ磨いていってしまうと、ミストされた洗剤がどんどん下に垂れていってしまい、うまくその場に留めておきづらくなります。下からミストとブラシ磨きをすることで、泡の壁ができ、ダラダラ下に流れることを防ぐことができます。ただし、今回はしつこい汚れを落とすために磨いていますが、毎日の掃除の際は上から下にミストしてある程度流れても、1分程で洗い流すため問題はありません。

25分ほど待って汚れに浸透させる

頑固なカリカリ汚れをしっかり落とすためには通常の1分で洗い流すのではなく、5分ほどつけおきしておくと良いでしょう。

3シャワーで洗い流す

時間が経ったところでシャワーで洗い流します。ドアについたカリカリ汚れの殆どはこの工程で落とすことができます。ただし、それでも落ちない汚れもあるため、クエン酸を使って掃除していきましょう。

3水垢が目立つ箇所にはクエン酸を拭いて30分〜1時間ほどなじませる

ルックプラスを使用した後に白く、丸い水滴の形のような汚れが残っている場合、それは落としきれなかった水垢汚れになります。こうした汚れはミネラルが蓄積したアルカリ性の汚れになるため、逆の成分のクエン酸を用いて掃除しましょう。

ただし、お風呂のドアに直接クエン酸をスプレーするとどんどん下に垂れてしまい、浸けた状態にすることができません。そこで、キッチンペーパーを使いましょう。

まずはキッチンペーパーをお風呂の床に広げます。そしてクエン酸をスプレーして、ひたひたの状態にしましょう。この状態であればキッチンペーパーをドアに密着させることができます。ドアにキッチンペーパーを貼り付けた後、上から更にクエン酸をスプレーしてゴム手袋を付けた手で馴染ませていくのがオススメです。

4スポンジやブラシで磨いてシャワーで流す

時間が経ったところでキッチンペーパーを剥がします。キッチンペーパーにはクエン酸が十分に染み込んでいるので、このままドアを拭くと良いでしょう。さらに、汚れが目立つ箇所をスポンジやブラシを使って磨き、最後にシャワーで洗い流します。これでドアについたしつこい汚れを落とすことができました。

お風呂のドアをきれいに保つには毎日の心がけが大切

お風呂のドアは今回利用したルックプラスなどの擦らない洗剤を毎日使うことで、きれいに保つことができます。ですが、洗剤を毎日使うとどんどん消費されてすぐになくなってしまいますよね。そこで、ドアという場所を活かした方法を紹介します。

お風呂を使用した後はドアの水滴をワイパーで落とそう

100円ショップなどで売られている水を履けるワイパーを使ってドアの水滴を落としましょう。上から下にワイパーを下ろすだけで床に水滴を落とすことができるため、とても手軽に水垢を防止することができます。水垢の原因は水道水のカルシウムが水滴として残ってしまうことですので、お風呂を使った後に水滴を残しておかないことが最もかんたんな予防策です。作業時間も1分程度で完了するため、習慣づけることで掃除の手間を省きましょう。

【まとめ】ドアの掃除にはアルカリ性の洗剤とクエン酸を使おう

お風呂のドアの掃除にはカルシウムを分解する働きのあるアルカリ性の洗剤や、頑固に残った水垢や石鹸カスを落としやすい酸性のクエン酸を使うと効果的ということを紹介しました。また、毎日の使用後にワイパーで水滴を落とすことで予防につながることもお伝えしました。

改めて手順のおさらいです。

①アルカリ性の洗剤とクエン酸を準備する。
②ドアにアルカリ性の洗剤を下から上に向かってミストしながらスポンジやブラシで磨き、5分ほど待ってからシャワーで洗い流す
③残った水垢や石鹸カスにはクエン酸を使う。キッチンペーパーを床に広げ、クエン酸をスプレーした後にドアに貼り付ける
④30分〜1時間ほどしたらブラシで擦り、シャワーで洗い流す
⑤毎日お風呂を使った後にワイパーで水滴を落とす

お風呂のドアの汚れがひどくなってしまったときはプロに頼むのもアリ

お風呂のドアのカリカリした汚れは、長い間放置しておくと洗剤ではかんたんに落とすことのできない、硬い汚れになってしまいます。そうするとヘラなどで削り取る必要があり、なかなか大変な作業になります。そんなときには自分で作業せずにプロに任せるのも方法の一つです。

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お風呂場以外にもエアコンやトイレ、キッチンの掃除などをセットで依頼することも可能なので、ぜひ一度お試しください。

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