エアコン掃除は自分でもできる!プロが教えるコツ

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エアコンは家電の中でも長時間使うことが多いため汚れがたまりやすくこまめな掃除が不可欠です。特に冷房を多く使用する夏は、エアコン内部にカビが発生しやすく一年でエアコンが一番汚れてしまう季節でもあります。

今回は、エアコン掃除のプロが家にあるもので簡単にできる掃除のコツをわかりやすく解説します。

【記事作成】おうちにプロ 編集部
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エアコンの汚れの種類

エアコンは本体(室内機)の上部から空気を吸い込む家電のため、家の空気中を漂う微粒な汚れがエアコンの中に入り込みます。

  • ホコリ
  • ハウスダスト
  • 花粉
  • 料理の煙や油分
  • たばこのヤニ

これらの汚れに加え、エアコン内部では夏場に結露が発生したり、冬場は部屋の加湿器の湿った空気を吸い込むなどして、カビが発生し嫌なニオイの原因となります。

そのため、エアコンには、必ずフィルターがついていて、ホコリなどが内部に入り込まないような構造になっています。フィルターを掃除することでエアコンが汚れてしまうことを防ぐことができます。

エアコン掃除に必要なもの

エアコン掃除は家にあるものだけで簡単にできます。掃除中は自分でホコリを吸い込まないようにマスクをした方がいいです。

  • 掃除機
  • 使い終わった歯ブラシ
  • 新聞紙
  • キレイな雑巾・タオル
  • マスク

プロが教えるエアコンの掃除方法

1作業前にコンセントを抜く

エアコン内部には、高圧な電流が流れている部品があるため、感電を防ぐために作業前には必ず電源が切れていることを確認し、コンセントを抜いてください。

2カバーを開きフィルターを外す

本体前面のカバーは、両側についているロック解除ボタンを押しながら上げると開きます。(メーカーや機種によってカバーの開き方が異なります。)

フィルターの下についている取手をつまんで引き出します。引き出す時にホコリが舞ってしまうため静かに少しずつ引き出し、表面を上にしたまま新聞紙の上に置きましょう。

※大量のホコリがたまっている場合は、取り外す前にフィルターの前面を軽く掃除機で吸うとホコリが散らばらず取ることができます。(高所での掃除機はケガしないように気を付けてください)

3フィルターの表面を掃除機で吸う

掃除機にスキマノズルをセットし、取り外したフィルターの表面を掃除機でゆっくりと吸い取りましょう。誤って裏面から掃除機をかけると表についたホコリがフィルターの網目に入り込んでしまうので注意しましょう。

4フィルターの裏面から水洗い

目に見えるホコリは掃除機で取れますが、細かい塵やこべりついてしまったホコリは取り切れないことがあるため、フィルターの裏面から水で洗い流します。

5歯ブラシでやさしく擦り洗い

網目に詰まった汚れを落とすために使い終わった歯ブラシで洗いします。網目が広がらないよう細かく動かし、弱い力でやさしく洗いましょう。

汚れが中々落ちない場合は、台所用の中性洗剤を歯ブラシに少しだけつけて30℃~40℃くらいのぬるま湯洗うとフィルターを傷めずに掃除ができます。擦り終わったら、汚れや泡を水でよく洗い流しましょう。

6新聞紙の上で乾燥

洗い終わったフィルターには水分が残っているため、タオルやキッチンペーパーなどで、表と裏を軽くポンポンと水気を取って、直射日光が当たらない場所で新聞紙の上に置いて乾かしましょう。

濡れたまま戻すとエアコン内にカビができる原因となります。また、急いで乾かそうとドライヤーを当てたりや日向で干すと、フィルターの曲がることや破損してしまうため注意してください。

7エアコン内部を掃除機で吸う

フィルターの奥にある熱交換器(アルミフィン)の部分にはフィルターの網目に引っかからなかった細かいホコリが貯まっているので、掃除機で吸いましょう。フィン部分に水滴がついていたり湿っていると掃除機が故障してしまうため、必ず乾いていることを確認してください。また、フィンは薄い金属でできていて曲がりやすい素材のため、無理に奥まで掃除せず熱交換器の表面についているホコリをそっと吸い取る程度が目安です。

8本体カバーやルーバー・フラップをタオルで拭く

本体カバーやルーバーはプラスチック製のためホコリがくっついているのでタオルや市販の使い捨てモップ(クイックルハンディやウェーブ)で絡め取りましょう。

9フィルターを戻しカバーを閉じる

フィルターが完全に乾いたら、元の位置に戻しカバーを閉じましょう。

10コンセントを挿してエアコン掃除完了

コンセントを挿してエアコン掃除はこれで完了です。

エアコン内部の掃除はプロに任せる理由

市販のエアコンの泡スプレーやリンス、カビ防止コーティング剤などを使用してエアコン内部のフィン部分の掃除を検討している方もいるかもしれませんが、エアコンクリーニングのプロの業者の多くが、自宅のエアコン掃除で市販のスプレータイプのクリーナーを使うことがありません。

その理由は、エアコンスプレーを使うと内部の汚れが一見落ちたように感じるのですが、スプレーの泡の力だけでは内部に溜まった汚れを落としきることはできていないのです。

プロがエアコンクリーニングをすると、こんなに大量の真っ黒な水が出てきます。スプレーではとても足りない量であることがわかると思います。

また、泡を洗い流す工程でも、一般家庭で大量の水を使って流すことが難しいため、どうしても泡や洗剤の洗い残しが生じてしまいます。内部に残った洗剤の成分は、そのままエアコンを使うと、そこにホコリや汚れがつきやすく、すぐにエアコンが汚くなってしまうのです。

そのため、フィルターや本体カバーは定期的に自分で掃除をして、エアコン内部の汚れはプロのエアコンクリーニングに任せることが必要なのです。

エアコン掃除を無理に自力でやろうとすると、掃除中の養生が甘かったために、壁紙や床を汚してしまうことや、取り切れなかった黒カビが運転するとパラパラと落ちてくるなど、自分で掃除をしてしまったことを後悔することも多いので、定期的なフィルター掃除は自分で行い、内部のクリーニングは業者に任すことがおすすめです。

エアコン掃除とプロのエアコンクリーニングの違い

自分でやるエアコン掃除とプロのエアコンクリーニングには、どんな違いがあるのでしょうか。

自分 プロ
本体カバー
フィルター
ルーバー・フラップ
送風ファン
熱交換器
(アルミフィン)
ドレンパン ×
室外機

本体カバー

本体カバーの外側についた大きなホコリや汚れは、乾いたタオルや使い捨てのモップ(クイックルハンディやウェーブ)で取ることで、キレイを保つことができます。

プロのエアコンクリーニングでは、本体カバーごと取り外して、外側だけでなく内側も掃除するので、より細かい部分までキレイになります。

フィルター

フィルターは、定期的に掃除機でホコリを取り除き水洗いすることで、キレイな状態をキープすることができます。

長い間お手入れをしないとキッチン調理の際に出る煙を吸い込んでしまい油分がフィルターに固着することや、たばこのヤニがついてしまい、フィルターが目詰まりを起こしてしまうことがあります。この場合、掃除機や水洗いでは簡単に落ちないため、プロのエアコンクリーニングに依頼した方がいいでしょう。

ルーバー・フラップ

ルーバーやフラップは定期的に掃除機でホコリを吸ったりタオルなどを使って拭き取ることで自分で掃除することができます。エアコンのフラップの奥に黒カビ汚れが溜まっている場合は、手を押し込んで掃除するとケガをする場合やエアコンのフラップを破損してしまう恐れがあるため、プロに掃除してもらいましょう。

送風ファン

筒状の部品に細かい羽根がついている送風ファンは、エアコンの送風口の奥にあり、手が届かないため、自分で掃除することは難しい箇所です。

送風ファン用の泡スプレーが販売されていますが、スプレーを噴射しただけでは頑固についた黒カビを落とすことは中々できません。

送風ファンの汚れが気になる場合は、迷わずプロのエアコンクリーニングを依頼しましょう。プロの場合、高圧洗浄機で送風ファンの羽一枚一枚を洗い流していくため、送風ファンがとてもキレイになります。送風ファンのクリーニング中は、バケツに黒い液体が溜まるので驚く方が多いです。

自分でできることとしては、送風ファンが黒カビで汚れないように、日ごろからフィルター掃除はこまめに行い、クーラーを使用した後は送風や乾燥運転を行い、カビが発生しないようにすることを心掛けるといいでしょう。

熱交換器(アルミフィン)

フィルターの裏にある熱交換器は、アルミなどの柔らかい金属でできているため、力を加えて無理に掃除をすると、曲がってしまったり破損する恐れがあります。

送風ファン同様に、市販の泡スプレーをかけただけでは、フィンの奥の汚れを落とすことはできないため、プロのエアコンクリーニングで汚れを落とすことが必要です。

プロのエアコンクリーニングでは、熱交換器部分を高圧洗浄で洗い流し、利用する業者によってはカビ発生を防止するコーティングをオプションで用意していることもあります。

ドレンパン

ドレンパンは、主に冷房運転の時に熱交換器から発生する水分を受け止める部品です。ドレンパンに溜まった水がドレンホースを通じて外に排出されます。冷房運転をする夏場はドレンパンにカビが発生しやすく、嫌なニオイの原因となります。

ドレンパンを分解するためには専門知識が必要で時間もかかるため、業者によって対応の可否がわかれます。また、対応可能な場合もオプションサービスである場合が多いです。

ドレンパンの掃除をする場合は、ドレンパン分解やドレンパン脱着のクリーニングに対応している業者を選ぶといいでしょう。

室外機

エアコン掃除で意外と見落としがちなのが、室外機の掃除です。外装は雑巾などで拭くことでキレイになります。一方でカバーの中の汚れは、自分で分解することは難しいため、プロに依頼することが無難です。

室外機は屋外にある以上、風雨や土汚れ、落ち葉などが入り込み汚れやすく、定期的な掃除をしないと、エアコンの効きが悪くなってしまうだけでなく、異音や故障の原因にもなります。プロのエアコンクリーニングでは、多くの業者でオプションで室外機クリーニングを依頼することができます。

エアコン掃除のよくある質問

自動お掃除機能付きのエアコンでも掃除は必要?

自動お掃除機機能付きのエアコンの多くがフィルターのホコリを自動的に吸い取る機能がついた機能がついたタイプとなり、それ以外の箇所の掃除はしてくれません。 フィルターの掃除は、自動お掃除機能が付いていないモデルのエアコンに比べると、手間は減りますが、本体カバーやルーバー・フラップなどは、掃除する必要があります。

また、自分で掃除が難しい送風ファンやアルミフィン部分は、1~2年1回は、プロのエアコンクリーニングに依頼して掃除してもらうことでキレイをキープすることができます。

エアコン掃除やクリーニングの頻度はどのくらい?

本体カバーとフィルターは月に2回(最低でも月に1回)掃除しましょう。プロによるエアコン分解洗浄は年1回(または2年に1回程度)依頼することで、エアコンを清潔な状態で保つことができます。

エアコン内部のカビを予防するコツは?

エアコン内部にカビが発生する主な理由は、冷房を使用した時に熱交換器に結露が発生し内部が濡れてしまいカビが発生します。エアコンは室内機から出る水をドレンホースを使って外部に排出する造りになっていますが、冷房運転を続けていると、どうしても湿った状態が継続し、カビが発生してしまいます。

そのため、冷房運転をした後は、必ず送風運転をすることで内部を乾かすことができます。90~120分程度で乾かすことができます。

エアコンの機種によっては「内部クリーン」というモードで、エアコンの冷房運転後に自動的に一定時間送風運転し内部を乾かしてくれるものもあります。

市販のエアコン洗浄スプレーの掃除はしない方がいいですか?

ホームセンターやドラッグストアで販売されているエアコンの洗浄スプレーは、アルミフィンや送風ファンについているゴミを少し浮かせる程度で、完全に汚れを取り除くことができないものが多いです。

また、アルミフィンの網目やファンの羽が目詰まりを起こしてしまうことや、残った洗剤が悪臭の原因になります。一方、プロのエアコンクリーニングでは強アルカリ性等の業務用洗浄液と高圧洗浄機を使用するため、自力では落とせないこびり付いた汚れでも洗浄液で浮かせ高圧の大量の水で洗い流すことができるので、エアコンのニオイや内部の汚れが気になった場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。

エアコンクリーニングの料金の相場はどのくらい?

通常の壁掛け型のエアコンクリーニングであれば、1台6,000円~10,000円程度が相場です。自動お掃除機能付きの場合は、パーツが細かく分解に手間がかかるため、1台12,000円~20,000円程度が相場となります。

エアコンクリーニングにかかる時間は1台あたり1時間~1.5時間程度で完了します。複数台ある場合は、半日~終日かかる場合があります。(スタッフが複数人で対応してもらえる場合、同時進行で掃除できるため手早く終わる場合もあります。)

高圧洗浄の作業中は大きな機械音がするため、できるだけ早朝や夜間のクリーニングは避けて日中に依頼することをおすすめします。また、分解したパーツ等は、風呂場・ベランダ・庭等で洗浄するため、事前に業者と打ち合わせしておくといいでしょう。(電気・水・ガスをお借りします。)

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